ドウデュースの感動的な勝利で日本ダービーが幕を閉じ、いよいよ2022年の2歳戦がスタートする。「生まれ月」の視点からは2歳GⅠで1月生まれが、3歳GⅠでは3月生まれが強調でき、それぞれノーザンF生産だと信頼度が上がる。

安田記念では東京の長い直線を活かせる馬が安定して馬券に絡む。実際9年連続でレース最速上がり馬が馬券圏内だ。だが、逃げ先行勢にチャンスがないわけではない。レシステンシアやロータスランドが粘って、アエロリットのようにマイルを走りきる勝負ができるかもしれない。一考の余地ありだ。

2022年6月4日、土曜日の特別レースから、SPAIA編集部が厳選したオススメ馬を「3分で読める」簡単な根拠とともに紹介していく。重賞は中京の鳴尾記念。また、東京メインではダートのOP特別・アハルテケSが行われる。あるキッカケをつかんで覚醒を遂げた、信頼度抜群の1頭がいる。計4レースの本命馬を挙げていく。

6月1日（水）に浦和競馬場で行われたさきたま杯（JpnⅡ・ダート1400m）は南関東・大井所属の8歳牝馬サルサディオーネがゴール前の大接戦を制した。アタマ差の2着にはロスなく立ち回った浦和巧者ティーズダンク、さらにアタマ差の3着にはシャマルが入り、1番人気のヘリオスは5着という結果に終わった。

GⅠが続いた5月7日〜29日までの開催8日間における騎手リーディング上位騎手の成績を振り返ると、1位は川田将雅騎手、2位岩田望来騎手、3位横山武史騎手と順位に変動はなかった。しかし、月間13勝という活躍を見せた戸崎圭太騎手が4位に浮上、ルメール騎手は5位にランクダウンした。しかし、2位から5位までは6勝差で混戦模様と言えるだろう。

1回新潟開催が終了し、今週は東京、中京での2場開催となる。先週末に行われた72レースのうち、主に東京と中京の傾向を騎手、脚質・枠順、血統の3項目に分けておさらいしていこう。

芝マイル王決定戦・安田記念。近年は以前ほどハイペースの消耗戦になることが少なくなったが、多路線からの参戦で毎年ハイレベルなレースが繰り広げられることに変わりはない。速い走破時計が求められるため、マイル戦での総合力が問われる一戦だ。参考レース分析からの注目馬はファインルージュ、ソングライン、ダノンザキッド

2022年6月4日に中京競馬場で行われる鳴尾記念。過去のデータを参考にしながら、SPAIA編集部が予想する。過去10年で4歳馬が複勝率58.8%という圧倒的な成績を残している重賞。今年はジェラルディーナ、カイザーバローズが出走予定。特にジェラルディーナは、三冠牝馬ジェンティルドンナの娘という超良血馬。近走は展開不向きのレース続きだが、そろそろ重賞初制覇があってもいい。

2022年6月5日に東京競馬場で行われる第72回安田記念。過去15年の成績を基にしてデータ検証していくと、好走確率が上がるのはA「美浦所属馬」B「牡馬・セン馬は5歳か6歳、牝馬なら4歳か5歳」C「ドバイ帰り」D「母の父がStorm Cat」E「前走4着以内」。データ上は混戦だが、4年連続でGⅠ牝馬が連対という点から本命はレシステンシア。

今週は5週連続東京GⅠシリーズを締めくくる『安田記念』を予想していく。いつも通り過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。除外対象の3頭を除いた18頭のなかから当てはまった馬を順番に消去していく。

2022年安田記念を東大ホースメンクラブと京都大学競馬研究会が予想する。京大競馬研が注目するのは高松宮記念を制したナランフレグ。今回は距離への対応がカギになりそうだが、安定して繰り出す豪脚は確かな武器。軽視されるなら妙味ありだ。東大HCは4連勝中のイルーシヴパンサーに本命。近走で勢いに乗る2頭が、昨年のマイルCS2着馬シュネルマイスターに襲い掛かる。

6月4日に開催される鳴尾記念。昨年に続き今年も舞台が中京競馬場になるだけに、どれくらいデータを生かせるか少々不安だが、過去10年の鳴尾記念と、中京芝2000mの成績を振り返り予想していく。本命は父モーリス×母ジェンティルドンナという超良血馬ジェラルディーナ。

今週は春のマイル王者決定戦・安田記念。今年は昨年の3着馬シュネルマイスターや現在4連勝中のイルーシヴパンサー・ソウルラッシュと勢いに乗る4歳世代が集結。さらにはハイレベルなヴィクトリアマイルで上位に入ったファインルージュ、レシステンシア、ソングライン、高松宮記念からも1着ナランフレグ、2着ロータスランドらが参戦する豪華なメンバー構成となった。今回は、安田記念の歴史を振り返る。

2022年6月5日に東京競馬場で行われる安田記念。過去10年のデータを分析しながら、SPAIA編集部が予想する。昨年まで君臨したマイル女王グランアレグリアが引退し、王者不在の一戦。新王者の筆頭候補はもちろんシュネルマイスター。昨年は3歳馬の身ながら安田記念3着、マイルCS2着と健闘した。ドバイターフでの敗因を分析すれば、今回は巻き返し濃厚だ。

先週末に行われた日本ダービー（GⅠ・芝2400m）は武豊騎手騎乗のドウデュースがレースレコードで勝利。目黒記念（GⅡ・芝2500m）はボッケリーニ、葵S（GⅢ・芝1200m）はウインマーベルがそれぞれ制した。AI予想エンジンKAIBAが本命に推奨した馬たちは結果を残すことができたのだろうか。

2022年目黒記念はボッケリーニが勝利。ダービーとはたった100m違う舞台。その100mが傾向を大きく変える場合もあれば、冷静に考えればダービーでの組み立てが役に立ったりもする。内枠と先行タイプによる決着はCコースダービーの傾向そのものだった。

30度を超える夏の空気のなか行われた日本ダービーは武豊騎手とドウデュースが勝利。同騎手はダービー6勝目、管理する友道康夫調教師は3勝目。そして馬主キーファーズにとって待望の日本ダービー制覇となった。と同時にこれは第一幕。次なる挑戦のはじまりでもあった。

2022年5月28日に中京競馬場でおこなわれた葵ステークスはウインマーベルが2馬身半差の快勝。枠や展開を味方につけたその背景には、昨年6月のデビューから積み重ねた、メンバー中最多10戦のキャリアと経験値があった。

宝塚記念の前哨戦にあたる鳴尾記念は今年も中京が舞台。そこでコースデータを探ると、目黒記念を除外になったウインマイティーと大阪杯12着ショウナンバルディが前走距離データから浮上。昨年に続き、波乱の予感が漂っている。

今年の安田記念はアーモンドアイ、グランアレグリアと女王が出走し、主役をはったここ3年と比べると、中心視できるほどの主役が不在。混戦の春のマイル王決定戦は思わぬ波乱も視野に入れて検討したい。

2022年5月29日、東京競馬場で行われた目黒記念は浜中俊騎手騎乗のボッケリーニが1着で入線。2着争いは際どく、写真判定となったが、マイネルウィルトスが先着。3着にはウインキートスが入線した。

2022年5月29日、東京競馬場で行われた日本ダービーは武豊騎手騎乗のドウデュースが1着で入線。2着にはイクイノックス、3着にはアスクビクターモアが入線した。

2022年5月29日に東京競馬場で行われる第89回日本ダービー。血統からの注目馬はダノンベルーガ。晩成型が多いハーツクライの産駒だが、母が北米の2歳GⅠで連対するなど仕上がり早の血を持つ。スワーヴリチャードやサリオスと同パターンの血統を武器にダービー制覇を狙う。

2019年に産まれた3歳馬の頂点を決める一戦、日本ダービー（GⅠ・芝2400m）。SPAIA予想陣6人中3人が本命に推奨したのは皐月賞3着からの巻き返しを図るドウデュース。次いで皐月賞4着で左回り歓迎のダノンベルーガも高い評価を集めた。その他、穴でセイウンハーデスの名前もあがっているが、大外18番枠からのスタートとなるイクイノックスは対抗評価までとなっている。

2022年日本ダービーは皐月賞の1～7着馬に加え、青葉賞、京都新聞杯、プリンシパルSの勝ち馬が勢ぞろい。ローテーションに見られる特徴を探っていく。「マイル以下重賞の出走経験馬」はダービーで【0-2-1-48】複勝率5.9%と大不振だった。今年これに引っかかるのはドウデュース、コマンドライン、ジオグリフ、ビーアストニッシド、マテンロウオリオン。特に上位人気濃厚なドウデュースにとって不安なデータだ。