【関屋記念】「前走1~3番人気」が好データ 過去の勝ち馬に重なるビューティフルデイ
門田光生
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前走1~3番人気が8勝
2023年8月13日に新潟競馬場で行われる第58回関屋記念。「真夏のマイル王決定戦」などと呼ばれる伝統の一戦だが、サマーシリーズが行われている今は、シリーズ王者が夏のマイル王の称号を得ることになるので、以前と比べて立ち位置が変わってきているのかもしれない。
そんな関屋記念にはどのような傾向があるのか。今回も過去10年の成績を基にして分析していきたい。
☆所属
美浦所属馬が6勝、栗東所属馬が4勝。これは先週行われたレパードSと同じ。2着馬が栗東優勢の傾向も同じだが、こちらはもっと極端で、美浦1頭に対して、栗東は9頭も出している。勝率では美浦、連対率では栗東馬が上だ。
☆性別
牡馬・セン馬が8勝、2着7回。数字のうえでは牝馬を圧倒しているが、出走頭数の関係で勝率、連対率だとほぼ差はない。
☆年齢
5歳馬が4勝、2着5回で、いずれも最多。連対率もトップで、中心と考えていいだろう。7歳以上は25頭が出走して連対したのは2013年の1着馬レッドスパーダだけだ。
☆前走クラス
勝ち馬は前走3勝クラス、オープン・リステッド、GⅢ、GⅠから出ており、まんべんなく出ている印象だ。前走GⅢ組は12頭の連対馬を出しているが、出走頭数も多く、勝率は5.9%。強調材料とまではいかない。前走GⅡ組は8頭が出走して、3着以内に入った馬もいない。
☆前走
そのGⅢ組を詳しく見ていくと、中京記念組が8頭の連対馬を出してトップ。ただ、これも出走頭数が多く、勝率6.3%、連対率16.7%と、ともに目立つ数字ではない。また、3歳で馬券に絡んだ3頭は、いずれもNHKマイルC組だった(今回、3歳馬の出走なし)。
☆前走距離
本番と同じ、マイルを使っていた馬が13連対、連対率13.3%、距離短縮馬も連対率14.6%と悪くない数字。一方、距離延長馬は連対率4.8%と見劣りする。特に前走1200m組(今回は登録馬なし)が不振で、連対馬が出ていない。
☆その他
そのほかで気になったデータを挙げていこう。まず前走人気だが、1~3番人気に支持されていた馬が8勝。勝ち馬を探すなら、この項目はクリアしておきたい。続いて前走着順は、2~4着と好走していた馬から勝ち馬が出ていない。特に、前走3着馬は連対すらしておらず、前走で好走したからといって安易に評価するのは危険だ。
制するのは5歳馬ビューティフルデイ
関屋記念のデータをまとめてみよう。
【好走データ】
A「5歳馬」
B「前走1~3番人気」
【好走率ダウン】
C「前走が1400m」
【勝ち馬なし】
D「前走2、4着」
【連対馬なし】
E「前走がGⅡ」
F「前走3着」
今回のプラスデータは2つで、この両方を満たしている馬、つまり「5歳で、前走が1~3番人気」の条件に該当するのは、ディヴィーナとビューティフルデイの2頭だけ。ただ、前者は「前走2着」、後者は「前走が1400m」という割引データも抱えている。
「前走2着」から勝ち馬は出ていない(2着は2回)が、「前走1400m」は、馬券に絡む率こそ低いものの、勝ち馬が1頭出ている。その1頭というのが2013年のレッドスパーダで、ビューティフルデイと同じくパラダイスSからの参戦だった。というわけで今回はこちらを本命としたい。
一方のディヴィーナだが、最も連対馬を出している中京記念組というのがプラス。同組は出走頭数が多く、勝率や連対率は特筆するものではない。しかし、2014~2021年まで8年連続で連対馬を出している(2022年は中京記念組が出走していない)。
その中京記念組では、まず1着のセルバーグを挙げる。プラスデータもないが、マイナスデータもなし。ただ、中京記念→関屋記念と連続で連対したのは、過去10年で1頭(2017年2着のウインガニオン)だけなのがちょっと気になる点ではある。中京記念8着のメイショウシンタケは、好走率の高い5歳馬ということで、これも相手に入れておきたい。
最後にサクラトゥジュールも抑える。昨年の2着馬シュリと同じ6歳馬のメイS組。メイSはサンプルがシュリしかおらず、もしかしたら新たなステップレースになる可能性もあるだけに抑えておきたい。
◎ビューティフルデイ
◯ディヴィーナ
▲セルバーグ
△メイショウシンタケ
×サクラトゥジュール
《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
猛暑の中、長袖を着て外出しても汗をほぼかかない体質なんですが、娘も同様に、ほぼ汗をかかないことが判明。体質が遺伝したようです。
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