戸崎圭太騎手が21勝で首位をキープ 小倉で活躍の丹内祐次騎手は4位にランクイン【2月終了時の騎手リーディング】

三木俊幸

2025年2月終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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最終週に6勝の固め打ち

8日の京都開催が10日に代替開催された分を含めて合計9日間の開催があった2月は、最終週にサウジアラビアへと遠征したリーディング上位騎手が多かった。その影響で順位変動も見られたが、前月終了時に引き続きトップをキープしたのは戸崎圭太騎手だった。

2025年2月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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2月の日別勝利数は0→0→1→0→1→0→4→2と序盤から中盤にかけて成績を伸ばすことができず順位を落としていた。しかし、最終週にダイヤモンドSをヘデントールとのコンビで制するなど6勝の固め打ちで一気に再浮上。プラス8勝の計21勝という成績を残すとともに、賞金ランキングでも544,567,000円と2位以下を大きく引き離してトップとなっている。

リーディングの2位は前月の4位からランクアップした川田将雅騎手。サウジアラビアへの遠征がありJRAでは実質6日間の騎乗ながら、15日には騎乗機会4連勝など中盤に勝ち星を量産した。最終的に10勝を上積みして20勝という成績。今月も重賞勝利はなかったが、月間勝率32.3%、連対率48.4%、複勝率54.8%と川田騎手らしく高い好走率をマークした。

1月終了時点で2位だった坂井瑠星騎手は、2月最初の4日間で6勝と好発進を決めて一時はトップに躍り出た。最終的に川田騎手と同じ20勝を記録したが、2着数の差で3位とひとつ順位を落とす形となった。

最終週はサウジアラビアに遠征し、シンエンペラーに騎乗してネオムターフCを制覇。フォーエバーヤングと挑んだサウジCではGⅠ・10勝馬のロマンチックウォリアーを破るという歴史に残る快挙を成し遂げた。

丹内祐次騎手は1月終了時点で6位だったが、19勝で4位にランクインした。2月は小倉競馬場での騎乗が中心となり、0→0→1→0→3→2→2→3と後半はエンジン全開。23日に行われた小倉大賞典をロングランとのコンビで優勝するなど、月間最多タイとなる11勝をマークして最終週に一気に順位を押し上げた。

なかでも「1番人気」では【7-3-4-5】勝率36.8%、連対率52.6%、複勝率73.7%、単回収率110%、複回収率115%と人気に応える騎乗が目立っていた。

18勝で5位の横山和生騎手も1月終了時の7位という成績から浮上。3週を終わった時点では6勝の上積みにとどまりトップ5圏外だったが、上位騎手不在となった最終週に4勝を記録して月間10勝とした。

特に「ダート」では【8-4-2-16】勝率26.7%、連対率40.0%、なかでも「ダート未勝利戦」では【4-0-1-4】勝率44.4%、単回収率160%と強さを見せた。

R.キング騎手は賞金ランキング2位

12勝でリーディング12位ながら、賞金ランキング2位となる391,986,000円を獲得したのはR.キング騎手。21日にはサウジアラビアで行われたインターナショナルジョッキーズチャレンジに出場、終了後すぐさま日本に帰国という強行軍で23日のフェブラリーSに挑んだ。同レースではコスタノヴァを勝利に導き、自身もJRAのGⅠ初制覇を達成した。

女性騎手として歴史に名を刻んだという見方ではなく、単純に“上手い”と思わせる騎乗ぶりでファンを魅了するキング騎手。活躍の舞台は国内外を問わずさらに広がっていくだろう。

初めてJRA・GⅠを制したキング騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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17勝でリーディング6位と、トップ5圏内に1勝及ばなかった横山武史騎手は、1→2→0→0→1→3→2→2と月間成績で最多タイの11勝を記録。根岸Sでは後にフェブラリーSを勝利することになるコスタノヴァを乗り替わりで重賞初制覇に導いたように、「ダートで乗り替わり」という条件で【6-1-2-10】勝率31.6%、複勝率47.4%、単回収率270%と強さが際立った。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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