【弥生賞】「産駒7勝」「昨年は孫が勝利」まさにディープインパクトのための一戦 ヴィンセンシオたちは流れに乗れるか…!
SPAIA編集部

ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)
名馬中の名馬 ディープインパクト
今週末は中山競馬場で弥生賞(GⅡ・芝2000m)が開催されます。競馬番組表では「報知杯弥生賞ディープインパクト記念(皐月賞トライアル)」と名称が長い当レース。2019年に死亡したディープインパクト号の功績を称え、2020年から競走名に「ディープインパクト記念」が追加されました。
ディープインパクトは現役時代に無敗で牡馬三冠を達成し、通算ではGⅠ・7勝を記録。種牡馬としては、三冠馬のコントレイルやジェンティルドンナなどを輩出した名馬中の名馬です。弥生賞はディープインパクトが初の重賞制覇を成し遂げたレースです。
ちなみに、ディープインパクト産駒は2010~2025年の間、毎年重賞を制覇。なかでも弥生賞は最多タイ7勝を挙げている重賞(ほか日本ダービー、京都大賞典、ローズSで7勝)。弥生賞での産駒通算成績は【7-1-2-13】勝率30.4%、複勝率43.5%で、16~20年には5連勝を記録しました。
昨年は孫のコスモキュランダ(アルアイン産駒)が制覇しており、「ディープインパクトのためのレース」といっても過言ではありません。
レジェンド中のレジェンド 武豊騎手
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そんなディープインパクトのベストパートナーだったのが武豊騎手。JRA通算4000勝超えで、今なお勝ち星を伸ばしている「レジェンド」です。
弥生賞での通算成績は【8-6-2-6】勝率36.4%、複勝率72.7%と、騎手別では最多の8勝をマーク。ディープインパクト産駒の勝利数を上回っています。いつの日かレース名に「武豊」が加わることもあるかもしれませんね。
今年は残念ながら騎乗予定はありませんが、来年以降、騎乗機会があれば楽しみな存在です。ちなみに、C.ルメール騎手と川田将雅騎手も好成績を収めており、要チェックです。
<弥生賞(過去10年) 騎手成績>
C.ルメール騎手 騎乗予定:ヴィンセンシオ
【1-2-2-2】勝率14.3%、複勝率71.4%
川田将雅騎手 騎乗予定:ナグルファル
【1-1-1-3】勝率16.7%、複勝率50.0%
複勝率が抜群に高いルメール騎手は今回、リアルスティール産駒のヴィンセンシオに騎乗予定。父の父はディープインパクトであり、人馬ともに注目です。
ほか、登録馬ではフィエールマン産駒のガンバルマンとロードガレリア、ダノンバラード産駒のマイネルゼウスも父の父ディープインパクトに該当。昨年の勝ち馬コスモキュランダに続いてディープインパクトの孫世代が制するのか、今年も目が離せません。
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