【チャンピオンズC】JBCクラシック圧勝で懸念材料なし プラスデータ4つのウィルソンテソーロが最有力

門田光生

チャンピオンズCの前走クラス別成績(過去15回),ⒸSPAIA

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好走率が高い好データが複数

2024年12月1日に中京競馬場で行われる第25回チャンピオンズC。2000年に始まった第1回と比較すると、名称が変わっただけでなく、距離や場所、そして国際招待レースの看板も外れた。格下げと思われる改革もあったが、現在はJRAにおける下半期のダート王決定戦として定着している。

そんなチャンピオンズCにはどのような特徴があるのか。今回も過去15年、前身のジャパンカップダート時代も含めたデータを基に調べる。

☆所属
過去15年までさかのぼると、地方馬や外国馬も何頭か参戦しているが、馬券に絡んだのはすべてJRA所属馬。栗東所属馬が12勝(25連対)と、3勝(5連対)の美浦所属馬を圧倒している。ただ、美浦所属馬は出走が少ないだけで、勝率、連対率、複勝率はほぼ互角だ。

チャンピオンズCの所属別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆性別
牝馬は13頭出走して、馬券に絡んだのは2015年のサンビスタ(1着)だけ。勝率で見ると牡馬と変わらないが、やはり割引する必要はある。

チャンピオンズCの性別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆年齢
7頭の勝ち馬を出しているのが5歳馬で、勝率、連対率もトップ。また、馬券に絡む確率が一番高いのは3歳馬となっている。3着以内はすべて7歳以下だが、7歳馬の最高着順は2着。また8歳以上はすべて馬券圏外に敗れている。

チャンピオンズCの年齢別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆前走クラス
勝ち馬が出ているのは前走地方、もしくはGⅢ(JRA)だった馬の2パターンだけ。連対馬に広げても、OP組が1頭増えるだけだ。

前走GⅠ組は13頭が出走して、2018年サンライズソアの3着が最高着順(前走京都開催のGⅠ・JBCクラシック)。着外の半分が芝のGⅠ、そしてここが初ダートという馬が多かった。

また【0-0-0-8】と結果が出ていないように見える前走海外組だが、うち5頭は海外馬。日本馬は3頭とサンプルが少なく、マイナスデータには含まないことにする。

チャンピオンズCの前走クラス別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆出走馬の主な前走レース
JBCクラシック組が5勝(11連対)、マイルCS南部杯組が4勝(6連対)。連対馬の半分以上がこの2レースで占められている。特に南部杯組は連対率37.5%、複勝率43.8%と、高確率で馬券に絡んでいる。

チャンピオンズCの主な前走レース別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆前走着順
前走1着馬が7勝(13連対)。勝率、連対率もトップで、好走率が高い。同6着以下から勝ち馬は出ていない。

チャンピオンズCの前走着順別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆前走人気
前走2番人気だった馬が5勝(11連対)。連対率33.3%、複勝率39.4%と優秀で、好データの1つといっていい。また、6番人気以下から勝ち馬は出ておらず、連対率も1.7%と低い。

チャンピオンズCの前走人気別成績(過去15回),ⒸSPAIA


☆前走着差
前走0.6秒以上差で勝利した馬は12頭おり、その半分が馬券に絡んでいる。前走南部杯、前走2番人気と並んでかなりの好データといえる。反対に、1.9秒以上差で負けていた馬は連対がない。

チャンピオンズCの前走着差別成績(過去15回),ⒸSPAIA

本命はウィルソンテソーロ

チャンピオンズCのデータをまとめてみよう。

【好走率アップ】
A「5歳馬、次いで3歳馬」
B「前走南部杯、次いでJBCクラシック」
C「前走1着」
D「前走2番人気」
E「前走0.6秒以上差で勝利」

【好走率ダウン】
F「牝馬」

【勝ち馬なし】
G「7歳馬」
H「前走OPクラス」
I「前走6着以下」
J「前走6番人気以下」

【連対馬なし】
K「前走芝レース」
L「前走1.9秒以上差で負け」

5つあるプラスデータのうち、すべてを満たしている馬はいない。4つ該当するのはウィルソンテソーロ(ABCE)。好データのE「前走0.6秒以上差で勝利」に当てはまり、マイナスデータには該当していない。文句なしの本命だ。

プラスデータを3つ、マイナスデータを持っていないのはクラウンプライド(ACE)。好データのEがあるのが強み。韓国開催のコリアC組は過去15回で【0-0-0-3】だが、そもそも日本馬の前走海外組が3頭と少ない。よって今回はノーカウントとして、クラウンプライドを対抗評価とする。

テーオードレフォンもプラスデータを3つ(ACE)持っているが、マイナスデータのH「前走OPクラス」にも該当。ただ、1頭とはいえ連対馬が出ているデータで、押さえとして入れておく。

プラスデータ2つで、マイナスデータを持たないのはサンライズジパング(AC)、ペプチドナイル(BD)、レモンポップ(BC)の3頭。今回の強データはB「前走南部杯」、D「前走2番人気」、E「前走0.6秒以上差で勝利」の3つ。このうち、2つとも満たしているのがペプチドナイルで、3番手に評価する。

レモンポップも好データのB「前走南部杯」を持っている。一方、サンライズジパングの「A」は、5歳馬より連対率が少し劣る3歳馬。印を打つ頭数の都合から、レモンポップを4番手とし、サンライズジパングはノーマーク。5番手はプラスデータ3つのテーオードレフォンにする。

◎ウィルソンテソーロ
◯クラウンプライド
▲ペプチドナイル
△レモンポップ
×テーオードレフォン

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
一気に気温が下がり、周辺でも体調を崩す人が続出。私はすでにパッチ(ズボンの下にはく防寒着)、セーター、マフラーを投入。すでに真冬仕様となっています。冬、越せるかな……。

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