松山騎手が土日11勝、川田騎手は重賞100勝 上位騎手の活躍が目立った3月を振り返る【3月終了時点での騎手リーディング】
三木俊幸

ⒸSPAIA
武豊騎手に次ぐ記録
クラシックに向けたトライアルレースが続き、先週末には高松宮記念が行われ、春のGⅠシリーズも始まった。そんな1カ月間で活躍を見せた騎手は誰だったのか、3月終了時点での騎手リーディングとともに振り返っていく。
リーディングトップはルメール騎手。3月は14勝を加算して52勝としている。日別の勝数は2→2→1→4→1→1→1→2と開催8日間全てで勝利をあげるなど、さすがの安定感だ。
しかし、重賞レースでは0勝。オーシャンSでは2番人気13着、中山牝馬Sは4番人気15着、金鯱賞は5番人気7着、阪神大賞典1番人気7着、マーチSは1番人気14着と大敗することも多かった1カ月だった。
2位に浮上したのは松山騎手。今月は重賞勝ちこそなかったが、3月20日に5勝、21日には6勝をあげるなど、1週間で11勝の大勝ちをやってのけた。この記録は武豊騎手が持っている土日の最多勝利数12勝に次ぐ記録となった。それだけではなく、21日にはJRA通算800勝も達成。
勢いに乗っていたものの、先週末の日経賞での騎乗について4月10日〜18日まで9日間の騎乗停止処分を受けている。
重賞3勝を含む月間16勝
2月末の時点で2位だった福永騎手は34勝で3位転落。2→1→1→1→0→1→1→1とコンスタントに勝ち星をあげているものの、松山騎手とは8勝差がついてしまった。
その福永騎手に1勝差の33勝まで勝ち星を積み重ねてきたのは、川田騎手。日別の勝利数は3→2→4→1→2→1→2→1と8日間全てで勝利するなど、16勝を上積みした。また重賞でもチューリップ賞、毎日杯、高松宮記念と3勝し、その高松宮記念でJRA重賞100勝を達成。史上9人目の記録をGⅠレース勝利で飾った。
5位争いにも動きがあり、吉田隼騎手が浮上。3月の前半2週で7勝をあげるなど月間勝利数は9勝だった。対して6位転落となってしまった田辺騎手。3月14日に落馬負傷して翌週は騎乗を見合わせるなど、わずか2勝止まりだった。
早くも4勝
最後に3月6日デビューした新人騎手の成績についても振り返っておこう。初騎乗初勝利を果たしたのは小沢騎手と永野騎手の2人が1カ月を終えて3勝としているが、それを上回る活躍を見せているのが、古川奈騎手。3月13日にバスラットレオンに騎乗して初勝利をあげると、21日、27日、28日にも勝利して4勝で新人騎手の中ではトップとなっている。
その他では松本騎手、永島騎手、角田騎手も初勝利をマーク。西谷凛騎手と横山琉騎手もあと一歩というところまで来ており、初勝利を楽しみに待ちたいところだ。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。
《関連記事》
・【大阪杯】注目2強はグランアレグリア優勢も距離延長が鍵 当日まで覚えておきたいデータ
・【ダービー卿CT】やっぱり難解! 狙いたいのは東風S惜敗組 当日まで覚えておきたいデータ
・「ディープインパクト産駒」「友道厩舎」に注目 東大HCが阪神芝2000mを徹底検証