【桜花賞】近年の三冠牝馬“共通項”に2頭が合致 ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部

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前走の“勝ちっぷり”に注目
13日に阪神競馬場で開催される桜花賞(GⅠ・芝1600m)。2歳女王アルマヴェローチェを筆頭に、重賞をレースレコードで制覇して臨むエンブロイダリーとエリカエクスプレス、優先出走権を獲得したトライアル組など様々な路線から好メンバーが集った。現3歳世代には重賞を複数勝利した牝馬がおらず、今年は混戦の様相を呈している。
ここでは当レースのローテーションに見られる特徴を探っていく。
桜花賞で重視したいのは前走からのレース間隔だ。近年では「中7週以上」のローテーションが勢力を拡大。2018年以降の7回では、トライアル組など中6週以内【0-5-4-72】に対し、中7週以上は【7-2-3-32】と毎年勝ち馬を出している。
今年、上位人気が予想されるアルマヴェローチェ、エンブロイダリー、エリカエクスプレスはいずれも中7週以上からの臨戦で、「前走勝利」という点でも共通している。そこで、「前走1着」×「中7週以上」【4-1-3-19】の組に注目する。
「2着につけたタイム差」を見ると、0.2秒差以内は【1-1-2-17】勝率4.8%、複勝率19.0%だが、0.3秒差以上になると【3-0-1-2】勝率50.0%、複勝率66.7%まで上昇。さらに、後者の勝ち馬はアーモンドアイ、デアリングタクト、リバティアイランドといずれも三冠牝馬に輝いた。
これに該当するのはエンブロイダリー(前走0.4秒差勝ち)、エリカエクスプレス(前走0.5秒差勝ち)の2頭。いずれも前走はレースレコードを更新する鮮烈な勝ちっぷりでファンを沸かせた。初の大舞台で真価を問われる一戦だが、この2頭が今年の牝馬路線を引っ張っていく可能性は大いにある。
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