【大阪杯】4角位置と上がり順位から好走馬を分析 京大競馬研の本命はハーパー

京都大学競馬研究会

大阪杯の4角通過順位別成績(過去10年)

ⒸSPAIA

「4角6番手以内」に好走馬が集中

3月31日(日)に大阪杯(GⅠ・芝2000m)が阪神競馬場で行われる。ダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンス、京都記念勝ち馬プラダリア、ネオムターフC2着馬キラーアビリティなど注目馬が揃った。そんな一戦を過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。

大阪杯好走馬の4角位置と上がり順位,ⒸSPAIA


まず、過去10年の大阪杯3着内馬について4角位置と上がり順位を調べた。ここで注目したいのは、好走馬の多くが4角で前目の位置を取っていたということ。馬券に絡んだ30頭中、4角位置10番手以下だったのは15年の1着、2着馬だけ。この年は不良馬場で適性によって結果が左右された面が大きく、例外的なレース。通常は後方待機では馬券に絡むのが難しい。

4角位置7~9番手で馬券に絡んだ馬は5頭いるが、ほぼ上位人気。最も人気がなかった馬でも6番人気(18年2着ペルシアンナイト)である。しかもこの18年は勝ち馬スワーヴリチャードが初角15番手から3角で先頭に立つ大マクりを見せたレースであり、通常の流れなら差して馬券に絡むのは上位人気の馬に限られている。

馬券に絡んだ残り23頭はいずれも4角位置が1~6番手。23年勝ち馬ジャックドール(上がり8位)、22年2着馬レイパパレ(上がり10位)のように、上がり順位が低い馬でも上位に残っており、先行してそのまま粘りこむ馬にチャンスがあることが分かる。穴を狙うなら4角で前目に付けられる可能性が高い馬にするべきだろう。

先行力のある馬を中心に

◎ハーパー
有馬記念は斤量面で3歳有利という条件下ではあるが、比較的流れた展開を先行して0.7秒差の9着なら評価できる。今回も出走するタスティエーラ、ソールオリエンスと差のない競馬をしており、阪神芝2000mへの適性を考えれば逆転も十分可能だ。キレるタイプではないが、高い先行力と操作性、先行してからの粘りが持ち味。4角で前目に位置が取ることが重要な今回はその持ち味が最大限生きる場といえる。メンバー構成を見ても前に行きたい馬は少なく、展開利が見込める。

4歳世代のレベルに関して議論を呼ぶ面もあるが、牡馬と比べてリバティアイランドを筆頭とする牝馬はレベルが高い。実際、今年の古馬牝馬重賞の勝ち馬はどれも4歳馬だ。ハーパー自身も現4歳の牝馬戦線を常に上位で戦ってきた馬であり、エリザベス女王杯3着があるように地力は確かだ。調教も良く、昨年からの成長がしっかりと感じられる。枠も中ほどで丁度いい。先行して上手く運べればチャンスだ。

◯ローシャムパーク
香港Cは8着に敗れたが、展開が向かなかったことや状態面が整っていなかったことを踏まえれば許容できる敗戦。2、3走前はタイトルホルダーやゼッフィーロ、ブローザホーンに勝利しており、今回のメンバーでは地力最上位だ。前々で競馬を進めるタイプではないが、中団あたりから徐々に進出する競馬は見せている。今回は内枠を引き、周りの馬もそこまで出脚が速くないことから、ある程度の位置を取れるだろう。

ドバイ遠征で上位騎手が不在のなか、鞍上に戸崎騎手を確保。関西、かつ内枠という条件で若干不安な点はあるものの、大きな問題にはならない。状態面も良さそうで、海外遠征を経たうえでの成長もありそうだ。

▲ジオグリフ
中山記念では3着と久々の好走を見せた。元々地力のある馬で皐月賞ではイクイノックス、ドウデュースを破っている。その後は前走まで一度も馬券に絡んでいなかったが、適性外の東京芝やダートを走ったり、距離が長く展開的にも苦しかったりと、ある程度仕方のない敗戦だった。持続力が生きた前走のように、条件さえ合えば芝でも好走できる。重ねて書くが本レースは先行力と操作性がある馬に向くレースであり、前走のような競馬が出来ればここもチャンスがある。今回は内枠を引き、ロスなく運べるだろう。

△ベラジオオペラ
前走は距離が若干長い印象を受けた。距離短縮はプラス。中団の少し前あたりに付けられれば。

×タスティエーラ
地力はメンバー上位。ただ、近走位置を取れなくなってきているのが不安点。

×プラダリア
先行力は高い。距離はもう少し欲しいか。

×リカンカブール
前走は先行して勝利。外枠だが前目に行けたら。

買い目としては◎-◯▲△の馬連、◎-◯▲△×の3連複で勝負する。トップホースと上位騎手がドバイに遠征しており難しいレースではあるが、印を打った馬たちの好走に期待したい。

▽大阪杯予想印▽
◎ハーパー
◯ローシャムパーク
▲ジオグリフ
△ベラジオオペラ
×タスティエーラ
×プラダリア
×リカンカブール

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。


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