【チャンピオンズC】前走地方コース出走馬が圧倒的優勢 期待は初の1800mに挑むシャマル

佐藤永記

チャンピオンズCの過去8年、前走コース別成績,ⒸSPAIA

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秋の古馬ダートGⅠ路線は大きく揺るがず

先日、中央地方問わずダート路線の大幅な変更が発表された。ダート競馬のファンからすると、今後どうなっていくのか様々な話題で盛り上がっている。ただチャンピオンズCについては特に時期や場所の変更はなく、今後もこの時期の中京ダート1800mで開催される。JBC、チャンピオンズC、東京大賞典と続くGⅠの流れは実質ダートの秋古馬三冠のようになっており、大きく変わる必要もないところだろう。

チャンピオンズCの前走コース別成績(過去8年)


中京に移って今年で9年目、定着した流れはそのまま結果にも現れている。過去8年のチャンピオンズC出走馬の前走ローテは圧倒的に前走地方コース出走組が優勢で【8-4-3-33】、勝ち馬はすべてここから出ている。持ち回りであるJBCからのパターンが多いことから、地方競馬のどのコースからというよりも、交流GⅠを走ってくるようなレベルの馬がそもそも強いということだ。内訳を見ると1着馬だけでもJBCは金沢、大井、川崎、盛岡。南部杯からの盛岡、そして日本テレビ盃の船橋からと多彩だ。

一方、前走が中央競馬コース組は【0-4-5-64】と2、3着はあるものの勝ち馬が出ていない。そして、この2、3着は武蔵野SとみやこS、あとは京都で開催されたJBCと、札幌のエルムSと全てがダート重賞だ。このことから前走が中央競馬コース組は、ダート重賞であることが最低条件となる。

シンプルなお話ではあるが、多岐にわたるダートレースのなかで、チャンピオンズCに出走して勝負になるのはやはり、交流GⅠを中心に戦ってきた馬たちだ。

実は少ない前走地方競馬コース出走馬

今回の出走予定馬で前走地方コースだったのはオーヴェルニュ、クラウンプライド、シャマル、テーオーケインズ、ノットゥルノの5頭。これだけでも案外絞れてしまうので、単純にこの5頭ボックスで狙うだけでも、組み合わせ次第では充分面白いのではないだろうか。

特に気になるのはシャマル。これまでの最長距離は前走の南部杯1600m。今回は1800mへの距離対応が懸念されるが、血統だけ見れば父スマートファルコン、母父アグネスデジタルと、日本ダートの名馬が名を連ねている。走ってみたらあっさり通用した、となっても何も驚かない。馬券に絡んでの高配当に期待したい。

<ライタープロフィール>
佐藤永記
20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。

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