秋競馬の開幕週となった先週末は3つの重賞レースが行われ、秋華賞トライアルの紫苑Sは福永祐一騎手騎乗のファインルージュ、スプリンターズSの前哨戦であるセントウルSはルメール騎手騎乗のレシステンシア、そしてサマーマイルシリーズの最終戦、京成杯AHは戸崎圭太騎手が騎乗したカテドラルがそれぞれ勝利した。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返る。

このコラムでは「2歳戦で大儲け」を目指して、古馬のレースと比較しながら2歳戦の指数を算出し、出走馬を評価していく。今回は札幌2歳Sを4馬身差で圧勝したジオグリフ、小倉2歳Sを上がり3F最速をマークし見事差し切ったナムラクレアなど、9月4日、9月5日の2歳戦について指数と評価を掲載する。

例年の京成杯AHとは異なり、3歳マイル路線の実績上位馬が参戦。活気あるレベルの高いメンバー構成となった。3歳勢を押えて勝ったのはカテドラル。差し一手で買いどきが難しいタイプだが、この勝利で距離短縮、流れが早くなるときに好走するというパターンが見えてきた。

2021年セントウルSはレシステンシアに軍配。サマーシリーズ活躍馬を実績馬が凌駕した。控えて結果を出し、本番に向けて視界良好のレシステンシアだが、最後は予想外に苦しがった。叩いて中2週のGⅠで実力を発揮できるのか。その一点につきる。

2021年9月11日に紫苑ステークスが行われ、福永祐一騎手騎乗のファインルージュが優勝。秋華賞への優先出走権を手にした。2000mへの対応力を見せた点は見事だったが、桜花賞3着時のレース内容から大幅に良化したという印象はなく、本番での打倒ソダシには疑問符がつく。

10月24日菊花賞、最後の一冠に向けて東西でトライアルがはじまる。東のトライアル・2021年セントライト記念は春の実績馬が断然優勢。データを細かく分析すると、有力候補としてタイトルホルダー、ヴィクティファルスの2頭が残る。

秋華賞最終トライアル・ローズSは基本的に春のクラシック参戦組が強い。特に上位着順、上位人気の差し馬が優勢、今年はアールドヴィーヴルが当てはまる。一方で、苦戦傾向の夏の上がり馬も条件戦圧勝ならチャンスはある。

2021年9月12日、中山競馬場で行われた京成杯AHは戸崎圭太騎手騎乗のカテドラルが1着で入線。2着にはコントラチェック、3着にはグレナディアガーズが入線した。

2021年9月12日、中京競馬場で行われたセントウルSはルメール騎手騎乗のレシステンシアが1着で入線。2着にはピクシーナイト、3着はクリノガウディーが入線した。

秋競馬が開幕週、9月12日（日）の中山競馬場を舞台に争われる2021年京成杯オータムハンデキャップ（GⅢ・芝1600m）。SPAIA予想陣の本命はグレナディアガーズ、カラテ、スマートリアン、バスラットレオンとバラバラとなっている。しかし対抗2人、3番手が1人とスマートリアンが高評価。人気薄ながら前走で敗れたロータスランドが重賞を勝利していること、ハンデ戦ということからどのようなレースを見せるのか要注目だ。

9月12日（日）に中京競馬場で行われる2021年セントウルS（GⅡ・芝1200m）。SPAIA予想陣4人全員が印を回し、3人が上位評価としたのはピクシーナイト。中京芝1200mで滅法強い福永祐一騎手を背にサマースプリントシリーズ逆転優勝を狙う。その他、前走の北九州記念は脚を余す競馬となり度外視可能なジャンダルムの名前もあがっている。

9月12日（日）に行われる2021年セントウルS（GⅡ・芝1200m）。AI予想エンジンKAIBAは過去10年で1番人気馬は勝率50.0%、連対率90.0%、複勝率100.0%、加えて2016年以降は5連勝中と勢いがあるという点から、高松宮記念2着と実績最上位で1番人気になることが濃厚のレシステンシアを本命に推奨する。

【2021京成杯AH予想】東大HCは本格化を迎えて確かな実力を備え、過去10年で当レース最多の5勝を挙げている5枠に収まったことを評価してカラテを本命視。対抗は惜敗続きのカテドラル。以下、印はグランデマーレ、カレンシュトラウスと続く。

2021年9月12日に行われるGⅡ・セントウルSと、ハンデGⅢの京成杯AH。この2レースについて東大ホースメンクラブと京都大学競馬研究会が予想する。京成杯AHには2歳王者のグレナディアガーズや、NZT勝ち馬のバスラットレオンが、セントウルSにはシンザン記念勝ち馬ピクシーナイトと、どちらも今年は有力3歳馬がエントリー。しかし、その取扱いは両重賞で対照的になった。

2021年9月12日に中山競馬場で行われる京成杯AH。前編に引き続いてゲストに現役Bリーガー、川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞選手を迎え、SPAIAとの予想対決をお送りする。3連単平均配当28万円超の「荒れる」重賞。夢は大きく万馬券狙い？それとも手堅く本命狙いか。藤井選手の予想はどうなったのか、競馬ファンのみならずBリーグファンも必見だ。

9月12日（日）に中山競馬場で行われる2021年京成杯オータムハンデキャップ（GⅢ・芝1600m）。AI予想エンジンKAIBAの本命はグレナディアガーズ。3歳マイル路線のトップクラスと言える実績、複勝率27.0%、複回収率112%という成績を残している先行脚質を武器に好走することを期待する。

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今年のセントウルＳは昨年と同じ中京芝1200mが舞台。中京芝1200mは、向上面の半ばからスタートして緩やかに100mほど坂を上った後、最後の直線序盤まで坂を下って行くコース。坂を下るコースはペースが上がりやすく、逃げ、先行馬が苦戦の傾向。実際に中京芝1200mで行われた過去10年の重賞では、逃げて1着入線した馬は1頭もいない。2着も2013年のＣＢＣ賞のハクサンムーンと、昨年の高松宮記念のモズスーパーフレア（クリノガウディーの降着により、繰り上がり1着)のみである。

9月11日、中山競馬場で行われた紫苑Sは福永祐一騎手騎乗のファインルージュが1着。2着はスルーセブンシーズ、3着にはミスフィガロが入線した。

9月12日（日）に中京競馬場で2021年セントウルS（GⅡ）が行われる。高松宮記念2着のレシステンシアを筆頭に、昨年のNHKマイルカップを勝ったラウダシオンや重賞2勝のレッドアンシェル、3歳馬のピクシーナイトやシゲルピンクルビーが参戦する。福永騎手が中京コースを得意にしていることや人気のモーリス産駒が勝ちきってダイワメジャー産駒が勝ちきれない性質を踏まえて本命はピクシーナイトに打った。以下クリノガウディー、レシステンシア、ジャンダルム、カレンモエ、タイセイビジョン、メイショウチタンと続く。

9月11日（土）に中山競馬場で行われるのは秋華賞トライアル・2021年紫苑S（GⅢ・芝2000m）。AI予想エンジンKAIBAの本命はエクランドール。過去3年、中山芝2000mで勝率36.6%、複勝率65.5%と圧倒的な成績を残しているルメール騎手が騎乗、またGⅢに格上げされて以降は関東馬、ノーザンファーム生産馬、前走東京コースを走っていた馬が好成績という点に期待する。

今週末に行われる2021年セントウルS。サマースプリントシリーズの最終戦とあって、いよいよ本格的に夏の終わりを告げるレースだ。このレースをSPAIA編集部がデータとともに予想していく。今回は約半年ぶりに、Bリーグ・川崎ブレイブサンダースとのコラボ企画を開催。藤井祐眞選手をゲストに迎えた白熱の競馬予想対決。トップアスリートの眼力が勝るのか、SPAIAが「ホーム」で意地を見せるのか、そのゆくえに注目だ。

2021年9月11日に中山競馬場で行われるのは紫苑S。重賞昇格以降、秋華賞への重要ステップとしてどんどん地位を向上させている競走だ。この一戦をSPAIA編集部が予想する。上がり馬、実績馬が交わって混戦ムードだが、一応の主役は桜花賞3着ファインルージュと、オークス3着ハギノピリナか。この2頭、実はデータ的には明暗が分かれる。苦戦が予想される馬はどちらか。

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2021年9月11日に中山競馬場で行われる紫苑Sの枠順が確定した。中山芝コースの路盤改修工事が行われた14年を境に傾向が変化。15年以降の6回は勝ち馬がいずれも5～8枠から出ている。対する1～4枠は【0-2-4-41】、連対率4.3%。エアレーション効果で開幕週から外有利、という話は耳にするが、データで見てもその通りだ。