【川崎記念予想】過去10年の1番人気馬は連対率100% 成長著しい素質馬セラフィックコールがJpnⅠ制覇に挑む
菊池敬太
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2024年度最初のJpnⅠ
2024年4月3日(水)に川崎競馬場で実施される川崎記念(ダート2100m・JpnⅠ)。数々の名馬が制してきた伝統の重賞。今年から4月上旬に舞台が移り、新年度最初のJpnⅠとして争われる。
ドバイ国際競走と同時期のためメンバー構成は例年と異なるが、今年のダイオライト記念を圧勝したセラフィックコールをはじめ、昨年のJBCレディスクラシックを制したアイコンテーラーと2022年ジャパンダートダービー勝ち馬ノットゥルノの牡牝JpnⅠウイナー、同舞台で2戦無敗のグランブリッジ、地方馬では南関重賞3勝のライトウォーリアなどJRAと地方から実力馬が集結。ここでは過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気では、1番人気が【6-4-0-0】と圧倒的。2番人気は【1-1-2-6】、3番人気は【1-2-5-2】とともに勝率は10%だが、3番人気は複勝率80%をマーク。また、勝ち馬全10頭は全て5番人気以内からだった。
所属はJRAが9勝を含む連対馬17頭(栗東14、美浦3)と断然リード。地方馬は船橋が2021年カジノフォンテンの1勝などで2連対、川崎が1連対としている。
年齢は5歳馬が最多の5勝を挙げ、連対数は2勝含む8連対の6歳馬がトップ。ほか、7歳馬が3勝含む4連対で、優勝馬はこの3世代から出ている。以下、4歳馬が2連対、8歳馬が1連対となっている。
実績面は勝ち馬9頭を含む17頭の連対馬(20頭中)がダート重賞勝ち馬。そのうち14頭はGⅠ(JpnⅠ)ウイナーだった。脚質は【逃げ3先行9差し8追込0】と、前めのポジションを取れる馬が有利。
セラフィックコールが新王座に輝く
◎セラフィックコール
栗東所属の4歳馬。無傷の5連勝で挑んだチャンピオンズカップは10着と大敗したが、今年初戦のダイオライト記念を4馬身差で圧勝。改めて素質の高さを示した。4歳馬は過去10年で【0-2-3-8】と勝ち星はないが、重賞勝ち実績や前走で先行した脚質は好データに合致。また、前走では6つのコーナーとナイターを経験、年齢を重ねて精神面にも成長が感じられる。2度目の大舞台で新王者の座をつかむ。
◯ディクテオン
栗東所属で連対率40%と好相性の6歳馬。全8勝のうち6勝が2000m以上と長めの距離が合っており、今回の2100mでは【4-0-2-2】と好成績を残している。少し間隔が空いて臨んだ前走ダイオライト記念は4着に敗れて連勝がストップしたが、使われて良くなるタイプだけに悲観する内容ではない。浦和や名古屋のレースぶりから小回りコースに不安はなく、自慢の爆発力でJpnⅠのタイトルを狙う。
▲ノットゥルノ
過去10年では5勝、勝率25%を誇る5歳馬で栗東所属。ジャパンダートダービー以降は勝ち星から遠ざかっていたが、前走の佐賀記念はメンバー中最重量の59キロを背負いながら4馬身差の圧勝劇。1年7カ月ぶりに勝利を挙げ、復活をアピールする内容だった。ダートの左回りは【0-0-0-6】と良績が無いものの、連対馬14頭を輩出しているGⅠ(JpnⅠ)ウイナーという好データに該当。自分のリズムで立ち回れば上位に食い込んでもいい。
ほか、5歳馬のグランブリッジは川崎2100mで2戦2勝。また、昨年末の名古屋グランプリでも2着に入っており、牡馬相手でも引けを取らない力の持ち主。前走の佐賀遠征では流れが向かなかったが、得意の川崎コースに替われば上位をにぎわす存在になる。
6歳馬グロリアムンディはGⅠ(JpnⅠ)の壁には跳ね返されているが、昨年のダイオライト記念を9馬身差で圧勝した実績があり、左回りの長距離なら強敵相手でも力を発揮できる。小回り向きの先行力もあり、初めての川崎でも侮れない。
昨年のJBCレディスクラシックを制覇した6歳馬のアイコンテーラーは前走こそ斤量差が響いたが、5勝をマークしている左回りに替わるのは好材料。器用さもあり戦歴からは距離が延びても対応可能だ。
地方馬からは前走の報知オールスターカップを快勝した川崎所属のライトウォーリアについて。昨年の川崎記念でも5着と好走しており、強力な逃げ馬が見当たらない今回はマイペースに持ち込めれば粘り込みもあるだろう。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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