【有馬記念】3歳馬なら菊花賞連対、古馬なら「余力」が鍵 ローテーションに見られる特徴は
SPAIA編集部
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消耗度が勝敗分ける
2023年12月24日に中山競馬場で開催される有馬記念。年の瀬の大一番に、ドウデュースら3世代のダービー馬、皐月賞馬ソールオリエンスなどの3歳勢、牝馬のスターズオンアースやウインマリリンなど16頭が出走予定。GⅠ馬8頭を含む各世代の強豪たちが一堂に会した。ここではローテーションに見られる特徴を探っていく。
過去の優勝馬を見ると、古馬6勝に対し3歳が4勝。3歳馬は2kgの斤量差が効いているのか過去10年で【4-3-2-16】勝率16.0%、複勝率36.0%と明らかに優勢である。3歳と古馬は分けて見ていきたい。
3歳馬はここ2年、ダービー→天皇賞(秋)→有馬記念という、最近のトレンドに沿ったゆとりあるローテで連勝しているが、今年は該当馬なし。サトノダイヤモンドやブラストワンピースが通った前走菊花賞組は【2-2-2-7】で、連対馬なら【1-1-2-1】複勝率80.0%のデータがある。該当するのはダービー馬タスティエーラ。キレる脚はないものの総合力は高く、3歳馬のなかでは最も安定感がある。
古馬の有力ローテは前走天皇賞(秋)とジャパンC。まずは【1-1-1-12】の前走天皇賞(秋)組。3着以内から挑む場合は【1-1-1-2】複勝率60.0%で、上位馬が有馬記念でも結果を出している。今年ならジャスティンパレス。近走は1、1、3、2着と堅実で、充実期を迎えたと言っていい。昨年、一昨年の優勝馬たちと同じく、ゆとりを持っての臨戦も好感を持てる。
ジャパンC組は6着以下【0-0-1-30】が割引。ただし、前走1~3着【1-1-1-10】複勝率23.1%と前走4~5着【1-1-2-3】同57.1%との比較なら後者が断然いい。走りすぎていない方が、かえって余力を残して臨めるか。
4着ドウデュースと5着タイトルホルダーが出走するが、より余力がありそうなタイトルホルダーに注目したい。オールカマー好走→ジャパンC負けは16年3着のゴールドアクターがいて、臨戦過程としては悪くない。今回がラストラン。天皇賞(春)のアクシデントから陣営も慎重に調整を進めているはず。まずは無事完走、そして叶うなら引退を復活の勝利で飾ってほしい。
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