【京都金杯】“程よく負けている馬”を狙うべし! お年玉ゲットのカギは「前走着順」と「年齢」
逆瀬川龍之介
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押さえておきたい2つのデータ
今年の京都金杯は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事による開催日程変更のため、例年の京都競馬場ではなく中京競馬場で行われる。
データ派にとって重賞の開催場変更は一大事だが、愚痴を言っても始まらない。気を取り直して「中京開催でも使えるデータ」を紹介し、皆さんの馬券的中をサポートしたい。
早速、近10年の京都金杯を振り返ってみよう。まずは年齢別の成績に注目だ。
4歳が【4-2-3-31】勝率10.0%、複勝率22.5%。5歳は【3-3-2-28】同8.3%、22.2%。そして6歳が【3-3-4-38】同6.3%、20.8%だから、ここまでは大差がない。
しかし、7歳以上は【0-2-1-40】同0.0%、7.0%と大きく成績がダウンする。人気馬が少なかったとはいえ、この数字は物足りないので高齢馬は割り引きたい。
もう一つ、必ずチェックしたいのが前走着順だ。
前走1着は【2-1-3-18】同8.3%、25.0%。回収率も単勝が77%、複勝は90%だからまずまずといったところ。
しかし、同2~4着の惜敗組は微妙。【2-1-2-22】の同7.4%、18.5%とアベレージこそ平均点だが、回収率が単複それぞれ27%、42%と低調な数字。4番人気以下に限ると【0-0-2-15】となるので、買っても押さえまでとしたい。
一方、同10着以下の大敗組も【1-2-2-57】の同1.6%、8.1%とさっぱり。こちらもよほど気になる馬以外は消しでいいだろう。
では、前走着順からの狙い目は? 要注目は前走で5~9着に“程よく”負けている馬だ。
前走5~9着は【5-6-3-39】勝率9.4%、複勝率26.4%。いずれも前走1着を上回る数字で、回収率も単勝が144%、複勝が106%と素晴らしい。さらにこれを4~6歳で絞ると【5-5-3-27】同12.5%、32.5%。回収率もそれぞれ192%、125%までアップするから凄い。
もちろん、この好成績は偶然ではない。前走で“好走し過ぎなかった”ことでハンデキャッパーの目に留まらず、近況で好成績の馬に比べて斤量の恩恵を受けやすいのだ。
ピックアップした3頭ともうひとつのポイント
以上を踏まえ、今年の出走予定馬を見てみよう。「前走5~9着」かつ「4~6歳」の条件を満たし、登録馬発表時点で除外対象となっていないのはアスクコンナモンダ、セルバーグ、フィールシンパシーの3頭となった。
これらの馬連ボックスでもいいが、最後にスパイスを加える。中京開催だった21~23年の京都金杯を振り返ると、連対馬6頭中5頭が1~4枠。もともと中京芝1600mは内枠有利だが、開幕週なら尚更だ。
したがって、推奨した3頭のなかでも“内寄りの枠”を引いた馬から馬券を組み立てることをオススメする。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
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