このコラムでは古馬のレースと比較しながら2歳戦の指数を算出し、出走馬を評価していく。今回はアルテミスSを豪快に差し切ったサークルオブライフや、阪神のダート戦を圧勝し、今後のダート界を引っ張ってくれそうな期待馬などがでた10月30日、31日の2歳戦について、指数と評価を掲載する。

11月最初の週末となった先週末はGⅠレースこそ無かったものの、4つの重賞レースが行われ、アルゼンチン共和国杯（GⅡ・芝2500m）はオーソリティが連覇達成、みやこS（GⅢ・ダート1800m）は馬群を割って伸びたメイショウハリオ、京王杯2歳S（GⅡ・芝1400m）は8番人気のキングエルメス、ファンタジーS（GⅢ・芝1400m）は武豊騎手騎乗のウォーターナビレラがそれぞれ勝利した。AI予想エンジンKAIBAの予想は的中となったのだろうか。

阪神ダート1800mで行われたみやこSは、連覇を狙ったクリンチャーなど先行勢が崩れ、差し馬の台頭を招いた。前半はスローペースながら、中盤から早めにピッチがあがる競馬になり、結果的に追いかけた先行勢が苦しくなった。差してきたメイショウハリオ、ロードブレスは展開利もあったが、安定した末脚も目を引いた。

2021年アルゼンチン共和国杯は昨年の覇者オーソリティが1番人気、トップハンデで連覇を達成。この舞台での強さを改めて示した。超スローペースの凡戦にはなったが、それでも見えてくるものは多く、特に3、4着馬は今後も条件次第で狙ってみたい。

前走重賞出走馬がいないのは03年以来、超久々。近年と比較するとメンバーレベルは一枚落ちるが、勝ったキングエルメスはセンスと完成度の塊。今後もマイル以上で十分戦える。発馬に難があり、流れが向かず4着に負けたコラリンの勝負根性にも注目したい。

2021年ファンタジーS。東のアルテミスSに並ぶ西の阪神JFに向けた注目の一戦。今年は小倉2歳Sの1～3着馬が出走し、他にも素質馬が集結。昨年はレコード決着となったが今年もハイレベルな一戦となった。特に1着ウォーターナビレラ、2着ナムラクレア、3着ママコチャは後続を突き放し、力が抜けていた。この3頭は来年以降もそれぞれの舞台で活躍する力があり、注目しておきたい3頭だ。

武蔵野Sは12月のチャンピオンズCより同舞台の翌年2月フェブラリーSにつながることが多い。その好走パターンは前走1400m戦出走、かつオープン・リステッドで好走してきた馬だ。

牝馬チャンピオン決定戦の2021年エリザベス女王杯。カギを握るのは前走オールカマー組。牡馬相手に好走してきた3頭、ウインマリリン、ウインキートス、レイパパレに3歳アカイトリノムスメが挑むという図式が浮上する。

2021年福島記念。秋開催、ハンデ戦、GⅠの裏で行われるレースということで、自然と混戦模様、波乱傾向と考えがち。ところが、データ上は上位人気馬は堅実であり、大敗後でも人気になるような馬はあえて買いたいレースでもある。

2021年11月13日、阪神競馬場で行われるデイリー杯2歳S。データを分析すると新馬・未勝利組に妙味のあるレース、そこで2～4番手だとなおよし、何故か栗毛が好成績、など。コース相性のいいエピファネイア産駒という点も含め、ソネットフレーズが最有力だ。

2021年11月7日、阪神競馬場で行われたみやこSは浜中俊騎手騎乗のメイショウハリオが1着で入線。2着にはロードブレス、3着にはアナザートゥルースが入線した。

2021年11月7日、東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯はルメール騎手騎乗のオーソリティが1着で入線。2着にはマイネルウィルトス、3着にはフライライクバードが入線した。

11月7日（日）、東京競馬場では2021年アルゼンチン共和国杯（GⅡ・芝2500m）が行われる。SPAIA予想陣4人中2人が本命に推奨、残る2人も対抗、単穴と高く評価したのは、連覇を狙うオーソリティ。そして東大ホースメンクラブは京都大賞典4着から挑む穴馬、ディアマンミノルを本命に抜擢し、一発を狙う。

11月7日（日）に阪神競馬場を舞台に争われるのは2021年みやこS（GⅢ・ダート1800m）。SPAIA予想陣4人の本命は全員バラバラで混戦模様となっている。そうした中で京都大学競馬研究会は前走展開に泣いたスワーヴアラミスを本命に推奨。人気がないところでは昨年の平安Sでオメガパフュームとゴールドドリームの間に割って入るレースを見せたヴェンジェンスの名前があがっている。

11月7日（日）、東京競馬場では2021年アルゼンチン共和国杯（GⅡ・芝2500m）が行われる。AI予想エンジンKAIBAの本命はアンティシペイト。過去10年で4歳馬が5勝、関西馬が6勝と勝利数多いが、「4歳・関東馬」というデータに絞ると【3-1-3-11】勝率16.7%、複勝率38.9%と関西馬の勝率10.0%、複勝率30.0%を上回るデータが残っている。「前走500〜519kg・関東馬」というデータでも勝率16.7%、複勝率33.3%。「前走3勝クラス」を使われていた馬の複勝率も同じく33.3%というデータにも該当しており、好走を期待する。

【2021アルゼンチン共和国杯予想】伝統のハンデ重賞に大舞台での飛躍を誓う15頭が集結。東大HCは鋭い末脚を持ち味とするディアマンミノルを本命に推奨。人気のオーソリティを対抗に据える。以下、印はサトノソルタス、アンティシペイト、アドマイヤアルバと続く。

11月7日（日）に阪神競馬場で行われるのは2021年みやこS（GⅢ・ダート1800m）。AI予想エンジンKAIBAの本命はメイショウムラクモ。過去9年で3歳馬は【0-3-1-13】と勝利がないが、過去にレパードSを勝利した馬で最も2着以下にタイム差をつけたインカンテーションを上回る0.5秒差勝利をあげている点に着目。今年こそ1着という結果を期待したい。

2021年10月7日に行われる2重賞、アルゼンチン共和国杯とみやこS。それぞれ東大ホースメンクラブと京都大学競馬研究会が予想する。アルゼンチン共和国杯はディアマンミノルに注目。このコースは目黒記念以来2度目の参戦だが、そのときと異なるスタミナ比べになれば浮上の余地はある。京大RCはズブさの目立つスワーヴアラミスを推奨。東西ともにスタミナ自慢が躍動するのか。

2021年10月7日に阪神競馬場で行われるみやこS。チャンピオンズCの前哨戦として行われるダート重賞だ。このレースについてデータを見ながらSPAIA編集部が予想する。芝からダートへ転向し、7歳にしてなお健在のクリンチャーが上位人気想定される。前走は交流GⅠの帝王賞で3着。勝って本番へと気合が入る。また、人気薄では差し追い込み馬の急襲をケアしたい。その理由とはなにか。

SPAIA競馬の有料コースコンテンツ、レース予想AI・KAIBAが自信を示す11月7日（日）のレースから、メインレースを除いた19レースの本命馬を無料で紹介する。

アルゼンチン共和国杯はペースが遅くなることが多く、過去10年で追込馬の連対は、2011年のオウケンブルースリ(1番人気)のみ。また、差して優勝したのもフェイムゲーム(2番人気)のみで、基本的には中団より前か、最後にもうひと脚使える馬が優勢のレースである。今回も逃げ、先行馬が手薄なだけに、アルゼンチン共和国杯らしい展開になる可能性が高いと見る。

11月6日、東京競馬場で行われた京王杯2歳Sは坂井瑠星騎手騎乗のキングエルメスが1着。2着はトウシンマカオ、3着にはラブリイユアアイズが入線した。

11月6日、阪神競馬場で行われたファンタジーSは武豊騎手騎乗のウォーターナビレラが1着。2着はナムラクレア、3着にはママコチャが入線した。

11月6日（土）に阪神競馬場で行われる2021年ファンタジーS（GⅢ・芝1400m）。AI予想エンジンKAIBAの本命はスリーパーダ。過去10年で「前走小倉2歳S組」は3勝と好相性で今年は1〜3着馬が出走してくるが、「前走2着馬」が勝率11.8%、連対率35.3%、複勝率41.2%、「ノーザンF生産馬」は最多の6勝、勝率25.0%、連対率33.3%というデータに期待する。

11月6日（土）に東京競馬場で行われるのは、朝日杯FSの前哨戦・2021年京王杯2歳S（GⅡ・芝1400m）。AI予想エンジンKAIBAが本命に推奨したのはヴィアドロローサ。過去10年では「前走1200m」を使われている馬、今回が「キャリア3戦目」という馬がともに5勝ずつ、そして「8枠」からスタートした馬が3勝と活躍。3つのデータの単回収率はいずれも100%超えとなっている点に期待する。