【京成杯】皐月賞へ向けて見逃せないレース!覚えておきたい4つのデータ

勝木淳

2019年京成杯を制したラストドラフトⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

内容次第では皐月賞に結びつく場合も

皐月賞と同じ中山芝2000mで行われる京成杯は、その主要トライアルで同条件の弥生賞と同様に本番につながらない。ただ、同じ舞台でも直結しないというのは青葉賞と日本ダービーのように不思議ではない。

このあたりが競馬の難しさだ。しかし、そうは言いながら、京成杯の内容次第では皐月賞に結びつく場合もある。記憶に新しいところでは18年京成杯だ。前半1000通過59秒7で後半1000m61秒5の持久力戦を制したジェネラーレウーノが皐月賞8番人気3着と穴を開けた。京成杯は中身によっては皐月賞の穴馬券に役立つ。つまり、馬券を買う我々にとって軽視は禁物。皐月賞への予想はすでに始まっている。

1勝馬に警戒

表1_前走クラス別成績ⒸSPAIA(過去10年)


しかしながら1月の重賞らしく2歳重賞を騒がせたようなA級ランクの出走はやはり少なく、立ち位置としてはここを契機にトライアルや本番への出走権をかける馬たちの戦いであることは間違いない。

それが前走クラス別成績に出ている。前走重賞組でこのレースを勝ったのは過去10年では14年プレイアンドリアル(朝日杯FS7着)のみ。【1-5-2-34】と複勝圏内に入る馬はチラホラとはいるので軽視しすぎるのもよくないが、アタマ狙いは避けるべきではないか。

対照的に前走1勝クラス出走馬は【5-2-2-31】と過去10年で5勝。この組は要チェックだ。このうち前走1勝クラス1着馬は【4-1-1-10】、2勝目をあげたばかりの馬は見逃せない。ちなみに前走1勝クラス2着馬は【1-1-1-3】と悪くはないが、3着以下は京成杯での馬券絡みはない。やはり1勝クラスで勝ち負けできる力がないと重賞は苦しいということだろう。

表2_前走レース別成績(過去10年)ⒸSPAIA(過去10年)


レース別でさらに1勝クラス出走馬を掘り下げると、葉牡丹賞【2-2-1-4】、エリカ賞【2-0-1-5】と2000m戦での好走馬の成績がいい。なかでも葉牡丹賞組は16~19年まで4年連続で複勝圏内に入っている。18年はジェネラーレウーノ1頭だったが、同馬は京成杯1着だから葉牡丹賞組には警戒したい。5回中山1週目に組まれる葉牡丹賞は出走間隔的にも適当なのだろう。その1週後に行われるエリカ賞からは想定段階ではあるが、ヒュッゲが出走を予定。エリカ賞は逃げ切り勝ちだが、後半3ハロン11秒2-11秒3-12秒0と阪神コースでしっかりまとめており、有力視したいところだ。

クラシック戦線に必要なこと

表3_前走との距離比較別成績(過去10年)ⒸSPAIA(過去10年)


それ以外の路線から来る馬を判断する材料としては前走同距離出走がポイントになる。距離延長【4-2-3-57】に対し同距離【6-8-7-60】と2000m戦を経験してここに出走する組が優勢だ。距離への対応は3歳になったばかりの若馬にとっては重要だ。短距離寄りのマイル戦とは異なり、道中で息を入れられるか否かで最後まで走り切れるかどうかが決まる2000m戦はいわば有酸素運動。それへの対応は3歳牡馬にとっては分岐点であり、経験は大きなアドバンテージとなる。

表4_騎手乗り替わり別成績(過去10年)ⒸSPAIA(過去10年)


アドバンテージでいえば、クラシック戦線は騎手起用も見落とせない。ここから先のクラシック戦線でも同様なデータが出るが、京成杯でも過去10年で乗り替わり【3-9-8-72】継続騎乗【7-1-2-45】とコンビ継続組が圧倒的だ。先述のヒュッゲはデビューから3戦で岩田康騎手→和田騎手→川田騎手とすべて乗り替わり。京成杯で川田将雅騎手が引き続き手綱をとるかどうか注視したい。

乗り替わりは92、継続55と数では乗り替わりが多いのは昨今の騎手起用を象徴しているデータ。しかしそんなトレンドが結果に結びつかないというのは皮肉。クラシック戦線を勝ち抜くためには騎手を固定し、徹底的に馬とのリズムを重視すべきなのだろう。

ポイントは
・前走1勝クラス勝ち負け
・同じ芝2000m出走
・前走と同じ騎手の起用
というところになる。

冒頭にも記したが、内容次第では京成杯組は皐月賞の惑星馬になるので、レースを軽視せずにしっかりと頭に入れ、分析しておきたい。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて「 築地と競馬と」でグランプリ受賞。中山競馬場のパドックに出没。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にて記事を執筆。