【フェブラリーS】本命は割引材料なしのコスタノヴァ エンペラーワケアは連対馬なしのデータ持ち無印

門田光生

フェブラリーステークスの前走着順別成績(過去10回),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

前走が地方交流重賞組は勝ち馬なし

2025年2月23日に東京競馬場で行われる第42回フェブラリーS。今年、初めて行われるJRAのGⅠ競走である。2023、2024年の最優秀ダートホースのレモンポップが引退し、フォーエバーヤング、ウィルソンテソーロ、ウシュバテソーロなどのGⅠ級の面々はサウジカップに参戦する。

鬼のいぬ間に。ではないが、ここを勝ってGⅠタイトルを手にするのはどの馬か。今回も過去10年の傾向を基にして検証していきたい。

☆所属
美浦4勝(5連対)、栗東6勝(15連対)。連対数は栗東所属が上だが、勝率、連対率では美浦所属が上回っている。美浦所属の勝率14.3%は、悪くない数字といえる。

フェブラリーS出走馬の所属,ⒸSPAIA


☆性別
牝馬は15頭が出走して、【0-0-1-14】と連対なし。2022年ソダシの3着が最高着順だ。

フェブラリーS出走馬の性別,ⒸSPAIA


☆年齢
勝ち馬を出している4、5、6歳の比較では、6歳馬の好走率が少し低いものの、決定的といえるほどの差はない。7歳以上は4頭が連対しているが、すべて2着だった。

フェブラリーS出走馬の年齢,ⒸSPAIA


☆前走クラス
連対馬が出ているのは、前走がJRA重賞、もしくは地方交流重賞だった馬だけ。ただし、地方交流重賞組の最高着順は2着で、勝ち馬は出ていない。

出走馬のフェブラリーSの前走クラス,ⒸSPAIA


☆主な前走レース
前走地方から勝ち馬が出ていないということは、ダートの有力馬がそろう東京大賞典や川崎記念組から勝ち馬が出ていないということになる。中距離GⅠチャンピオンズCの連対率が35%を超えているのとは対照的といえる。

出走馬の主な前走,ⒸSPAIA


☆前走着順
前走で掲示板に載った(5着以内)馬のうち、勝ち馬が出ているのは前走1着馬だけ。また、前走5着から連対した馬はいない。

出走馬の前走着順,ⒸSPAIA


☆前走人気
前走5番人気だった馬はすべて馬券圏外。また、前走10着人気以下だった馬から勝ち馬は出ていない。

出走馬の前走人気,ⒸSPAIA


☆前走馬体重
前走馬体重490kg以上で走っていた馬の好走率が、489kg以下の馬に比べて高い。

フェブラリーSの出走馬の前走馬体重,ⒸSPAIA


☆前走距離
勝ち馬が出ているのは、前走1400m、もしくは1800mを走っていた馬だけ。本番と同じマイル組からは1頭も連対馬が出ていない。

フェブラリーS出走馬の前走距離,ⒸSPAIA


☆その他
前走1.4秒以上の差で負けた馬の勝率は2.7%と振るわない。また、中1週以内で挑んできた馬はすべて馬券圏外だった。

フェブラリーSにおけるその他のデータ,ⒸSPAIA


マイナス要素がないコスタノヴァ

フェブラリーSのデータをまとめてみよう。

【好走率アップ】
A「美浦所属馬」
B「前走チャンピオンズC」
C「前走1着」

【勝率ダウン】
D「前走1.4秒差以上の負け」
E「前走馬体重489kg以下」

【勝ち馬なし】
F「7歳以上」
G「前走地方」
H「前走2~4着」
I「前走10番人気以下」
J「前走2000m」

【連対馬なし】
K「牝馬」
L「前走OP/L以下」
M「前走5着」
N「前走5番人気」
O「前走1600m」
P「中1週以内」

今回のプラスデータを勝率順に並べるとB=C>Aで、連対率順に並べるとB>C>Aとなる。BとCは勝率が同じで、連対率はBの方が上なので、並んだときはB>C>Aの順で評価する。

今回はマイナスデータを盛りすぎたのもあって、割引材料がないのがコスタノヴァだけ。しかも、コスタノヴァは最多タイとなる、2つのプラスデータ(AC)を持っている。文句なしの本命だ。

他にプラスデータを2つ持っているのは、ペイシャエス(AB)とミッキーファイト(AC)の2頭。ペイシャエスは除外対象だが、最も強いデータのB「前走チャンピオンズC」を持っている。出走が叶うなら対抗とするが、除外された場合、3番手以下の印を繰り上げる。

ミッキーファイトは3番手。2、3番手はともに勝ち馬が出ていないデータを持っているが、2着候補なら問題ないだろう。

プラスデータを1つ持ち、連対馬なしのデータに該当しないのは、セラフィックコール(B)だけ。これが4番手だが、ペイシャエスと同じく除外対象。そこで今回は他の馬も見ておきたい。

視点を変えて近5年のトレンドから好データに合致する馬を探してみる。新たに出てきた連対率の高いデータは下記の3つ。

Q「5歳(20.0%)」
R「前走6着(50.0%)」
S「前走馬体重520~539kg(26.7%)」

いずれも連対率20%以上の優秀なものだった。登録馬のうち、連対馬なしのデータを持たず、印が入っていない馬でQ~Sを満たすのは下記の7頭だ。

ヤマニンウルス(QR)
サンライズフレイム(QS)
ウィリアムバローズ(R)
サンライズジパング(S)
タガノビューティー(S)
サントノーレ(S)
ドゥラエレーデ(Q)

なお、プラスデータ1つは連対率の高い順、同じ場合はマイナスデータが少ない方を上とした。ヤマニンウルス、サンライズフレイム、サントノーレは除外対象で、現状は出走が難しい。よって出走可能な残りの4頭を追加する。

◎コスタノヴァ
◯ペイシャエス(除外対象)
▲ミッキーファイト
△セラフィックコール(除外対象)
×ウィリアムバローズ
×サンライズジパング
×タガノビューティー
×ドゥラエレーデ

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
サブスクで音楽配信を聞くようになって、いろんなジャンルを聞きあさっています。今、自分の中で流行っているのはアカペラ。ネットショップで探すのが面倒なジャンルなので、すごく助かっています。

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