【フェブラリーS】「前走チャンピオンズC10着以下」は複勝率57.1% 連覇狙うペプチドナイル、東京巧者コスタノヴァら好メンバー集結

三木俊幸

ペプチドナイル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)A

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

フェブラリーSの参考レース振り返り

2月23日(日)に東京競馬場で行われるフェブラリーS(GⅠ・ダート1600m)。レモンポップは引退し、フォーエバーヤングは海外遠征を選択したが、連覇を狙うペプチドナイルなどダート重賞戦線で活躍する馬たちが多数集結した。ここでは過去10年のデータとともに主な参考レースを振り返っていく。

チャンピオンズC【データ:A メンバーレベル:A】

過去10年の成績【3-3-2-9】勝率17.6%、連対率35.3%、複勝率47.1%

前走レースのうち、最も高い好走率を誇るチャンピオンズC組。中でも10着以下が【2-0-2-3】勝率28.6%、複勝率57.1%と好成績で、巻き返すケースが目立っている。

レースは2番枠から好スタートを切ってミトノオーとの先行争いを制したレモンポップが逃げ、1000mを1:00.8で通過した。直線で後続を突き放しにかかったところ、大外からウィルソンテソーロがただ一頭強襲し、馬体を併せてのゴールとなったがハナ差でレモンポップが逃げ切り。勝ちタイムは1:50.1(良)だった。

ペプチドナイルは道中3番手の外を追走するも、ゴール前で後続に交わされて0.4秒差の5着に終わった。しかし、レモンポップ以外は中団より後ろから運んだ馬たちが上位を占めるなか、先行して粘った内容からも力は改めて証明した。東京への舞台替わりはプラス、フェブラリーS連覇を狙う。

アーテルアストレアは、後方追走から直線は大外を回して伸びたが0.5秒差の7着。引き続き牡馬相手でメンバーも揃うが、左回りでワンターンの東京ダート1600mという舞台は力を発揮できる舞台だ。

15着ガイアフォースはレース序盤、後方4番手を追走して終始外を回る形となった。勝負所から動いていったが、直線に向いた時点で手応えがなかった。結果は伴わなかったが、昨年のフェブラリーSでは2着と好走するなど芝、ダート問わず東京競馬場のマイル戦はベストの条件。先述したデータの後押しも含め、巻き返しは十分考えられる。

ガイアフォース,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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その他にも8着ペイシャエス、12着セラフィックコールも登録しているが、現時点では除外対象となっている。

プロキオンS【データ:B メンバーレベル:B】(2024年まで東海Sとして施行)

過去10年の成績【3-3-2-9】勝率17.6%、連対率35.3%、複勝率47.1%

2025年からは、東海SからプロキオンSへと名称が入れ替わる形になった本レース。2024年は6着だったペプチドナイルが本番を勝利するなど勝利数、好走率ともに2番目の好成績となっている。単回収率でも213%と高い率を残しており相性は良い。

5番人気だったサンデーファンデーが好スタートからすんなりとハナを奪った。2番手にオメガギネスがマークする展開となり、1000m通過は1:01.3というペースでそのまま淡々と流れる。ゴール前では一完歩ずつサンライズジパングが迫って接戦となったが、アタマ差凌ぎきったサンデーファンデーが1:50.6(良)で重賞初制覇を飾った。

近走はダート中距離路線で堅実な走りを披露し、着実に力をつけている存在。その一方で先行できないと脆い一面もあるだけに、距離短縮という点にくわえ、アンモシエラやウィリアムバローズといった同型馬もいることから自分のレースができるかがカギとなる。

2着サンライズジパングはスタート直後に鞍上が出ムチを入れる場面もありながら中団の外を追走。勝負所から徐々にポジションを押し上げていったが、あと一歩届かなかった。重賞2勝と実績はあるだけに、あとは久々のマイル戦に対応できるかどうかだ。

3着ドゥラエレーデは3番手追走から前へと迫ったが、サンライズジパングからクビ差遅れた。適舞台はコーナー4つの中距離という印象だが、好メンバーが揃うチャンピオンズCで2年連続3着と地力はある。

根岸S【データ:B メンバーレベル:B】

過去10年の成績【4-2-3-43】勝率7.7%、連対率11.5%、複勝率17.3%

根岸Sからの参戦は52頭と最も多いが、勝利数も最多の4勝を記録している。

レースは内枠からドンフランキーが好スタートを切るも、サトノルフィアン、サンライズフレイムと3頭が並んだ先行争いとなり、前半600m通過33.9と速い入りとなった。

それらを見ながら、道中8番手追走から残り250mで先頭に立ったのはコスタノヴァ。ロードフォンスなども追い込んできたが、最後は独走状態となり4馬身差をつける快勝。勝ちタイムは1:22.6(稍重)、これが重賞初制覇となった。

東京ダートコースでは5戦5勝とまだ底を見せておらず、3走前の欅Sでは昨年の根岸S優勝馬エンペラーワケアにも勝利。初めて中2週と間隔が詰まる点を除けば不安材料はなく、勢いのままに頂点まで駆け上がるだけの能力はある。

コスタノヴァ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


JBCスプリントで待望の重賞初勝利をあげたタガノビューティーは、スタート直後に落馬して競走中止。引退レースとなる今回、この馬らしい末脚が見られることを期待したい。

また、先行して4着に粘ったサンライズフレイムだが、現時点では除外対象となっている。

武蔵野S【データ:C メンバーレベル:B】

過去10年の成績【0-0-1-1】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率50.0%

フェブラリーSと同舞台である武蔵野Sからの参戦は2頭と少ないが、2020年サンライズノヴァが3着に好走している。

好スタートを切ったメイショウテンスイとの激しい先行争いを制したドルチェモアが逃げ、2頭が後続を引き離す展開に。600m通過は33.8のハイペースとなった。

4角でドルチェモアは一杯となり、馬群が凝縮。1番人気エンペラーワケアは5番手追走から直線を迎えたが、残り200mまで包まれて進路が開かず。残り200mでようやく前が開いたところを突き抜け、勝ちタイム1:36.0(良)でしっかりと勝ち切った。

これまでは1400mを中心に走ってきたが、マイル戦でも難なく結果を残せた点は大きい。東京コースへの適性も高く、コスタノヴァ同様にあっさり勝ち切るだけの素質を秘める。

名古屋大賞典【データ:なし メンバーレベル:C】

過去10年で出走なし

昨年から12月へと開催時期が変わり、ハンデ戦となった名古屋大賞典。レースはハンデ60kgを背負ったノットゥルノが逃げる展開となった。

やや離れた2番手を追走したハンデ57.5kgのミッキーファイトは、2周目4角で先頭に並びかける。直線は再びノットゥルノが二枚腰で食い下がるも、最後はクビ差振り切って勝利。勝ちタイムは2:07.4(良)だった。

2走前のジャパンダートクラシックでは、ダート界現役最強と言っていいフォーエバーヤングに迫る2着に入るなど能力は高く、どこまで戦えるか楽しみだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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