セントライト記念と好相性の日本ダービー組 「コスモキュランダが最有力」といえる理由とは
逆瀬川龍之介
ⒸSPAIA
日本ダービー組の取捨
近2年こそ「夏の上がり馬」のガイアフォース、レーベンスティールが制しているが、これはレアケース。セントライト記念は春の実績馬が強いレースだ。
なかでも前走日本ダービー組(以下、ダービー)が飛びぬけており、中山開催の過去10回での成績は【4-6-4-20】の勝率11.8%、複勝率41.2%。馬券に絡んだ30頭のうち約半分の14頭がダービー組というのはすごい。
しかし、単純にダービー組を買えばいい、というほど甘いレースでもない。シンプルに人気馬を買えばどうか。
確かに「1番人気×前走ダービー」は【2-4-0-3】と安定して走っているが、一方で8番人気と9番人気が2着に食い込むなど伏兵の激走も多数ある。
では、ダービーの着順別の成績は? こちらは掲示板に載っていた馬が【1-3-0-3】となかなか。ただ、10着以下だった馬も【3-3-2-11】と健闘している。
回収率で見れば、むしろダービー大敗組が狙いともいえるから難しい。
では、どうやってダービー組の取捨選択をすればいいのか。個人的に重視しているのが中山芝での実績だ。
ダービー組の成績を以下のようにわけて成績を調べてみた。
(1)中山芝で3着以内があった馬【4-4-2-12】
(2)中山芝で4着以下しかなかった馬【0-2-2-5】
(3)中山芝未経験の馬【0-0-0-3】
一目瞭然、中山芝で3着以内があった馬の成績がいい。特に15年のキタサンブラック、16年のディーマジェスティ、18年のジェネラーレウーノの3頭には、中山芝で重賞勝ちの実績があった。
今年のダービー組はアーバンシック、エコロヴァルツ、コスモキュランダの3頭。
アーバンシックとコスモキュランダには中山芝で3着以内の経験がある。特にコスモキュランダは弥生賞を制しているので、かなり有力だ。
一方、エコロヴァルツは皐月賞7着が唯一の中山芝での出走だったので、この3頭のなかでは少し割引となる。
馬券はコスモキュランダの単勝、コスモキュランダとアーバンシックの馬連&ワイドが本線。3連複は2頭軸で手広く流したい。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GⅠのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
《関連記事》
・【セントライト記念】ヤマニンアドホックとエコロレイズは消し ハイブリッド式消去法
・【セントライト記念】ダービー組は前走人気、上がり馬は勢いを重視 好データ該当はアーバンシック
・【セントライト記念】過去10年のレースデータ
おすすめ記事