C.ルメール騎手が156勝でトップ独走 J.モレイラ騎手は月間24勝の活躍【11月終了時の騎手リーディング】
三木俊幸
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
C.ルメール騎手と川田将雅騎手の差は16勝
先週末にジャパンカップが終わり、今週末からいよいよ12月を迎える。騎手リーディング争いの行方も気になるところだが、11月4日から26日までの開催8日間における上位騎手の成績を振り返っていく。
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10月22日にトップへ浮上してそのまま11月を迎えたC.ルメール騎手。1週目はアメリカのサンタアニタ競馬場で行われたブリーダーズカップに遠征していたためJRAでの騎乗はなかった。そのブリーダーズカップを取材した人たちと話すと「とにかく時差がきつかった」と皆が口にしていたが、ルメール騎手はそんな影響を微塵も感じさせず2週目以降は3→5→2→4→2→3と月間19勝の大活躍。年間勝利数は156勝としている。
19勝の中にはブレイディヴェーグに騎乗したエリザベス女王杯、イクイノックスとのコンビで挑んだジャパンカップと2つのGⅠ勝利も含まれており、年間の重賞勝利数も16まで伸ばした。また、賞金ランキングでも4,592,513,000円と、2位以下をさらに引き離し独走状態だ。
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年間勝利数140勝で2位につける川田将雅騎手もアメリカに遠征していたため開催6日間の騎乗となった。日別の成績は2→1→1→3→0→1で8勝止まり。10月終了時にはトップのルメール騎手と5勝差だったのが、16勝差まで開いてしまった。
3位は116勝の横山武史騎手。上位2人が不在の週は土曜日に4勝、日曜日に2勝と6勝の固め打ち。その後の日別の成績でも2→1→1→2→1→1と開催8日間全てで勝利をあげる活躍で月間14勝とした。コラソンビートとのコンビで京王杯2歳S、ドライスタウトで武蔵野Sを制し、重賞でも結果を残した。10月終了時に4位とわずか1勝だった差を10勝差まで広げた。
松山弘平騎手が4位に浮上
4位以下は混戦となり、順位変動が見られた。10月終了時に6位だった松山弘平騎手は3→0→1→1→3→0→2→1、月間11勝と活躍。11月12日の京都12Rをエンペラーワケアで勝利し、4年連続となる年間100勝を達成した。その後も106勝まで勝利を積み重ね、最終週に4位へと浮上して11月を終えた。
戸崎圭太騎手はアメリカ遠征があり、2週目から6日間の騎乗。5勝を上積みして106勝、2着の回数差で5位となっている。10月終了時点で5位だった岩田望来騎手は、JBCスプリントでスタート後に落馬した影響で1週目の騎乗を取りやめるアクシデントがあった。その中でも7勝をマークし、104勝としたが6位へと順位を落とした。それでも松山騎手と同じ11月12日の京都7Rで、2年連続となる年間100勝を達成している。
J.モレイラ騎手は重賞3勝
11月に最も活躍したのは、短期免許で騎乗しているJ.モレイラ騎手。日別の成績は6→5→1→3→2→1→4→2。上位騎手不在となった1週目で11勝と大暴れし、月間最多の24勝をマークした。直線で内に包まれるも一瞬の隙をついてゼッフィーロを勝利に導いたアルゼンチン共和国杯、折り合いに難しさを抱えるシュトラウスで快勝した東京スポーツ杯2歳S、馬群を捌いてシンエンペラーを勝利へと導いた京都2歳Sと重賞を3勝。全てモレイラ騎手の凄さが際立つ勝ち方だった。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
その他ではリーディング7位につけている坂井瑠星騎手も、月間13勝と好成績を残し年間95勝としている。2022年は98勝という成績に終わったが、自身初の年間100勝に手が届きそうなところまできた。残り1ヶ月の騎乗でどこまで勝利数を伸ばせるか注目だ。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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