【小倉2歳S】前走新馬組×先行脚質が狙い目 京大競馬研の本命はロンドンプラン
京都大学競馬研究会

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好成績の前走新馬組
9月4日(日)に小倉2歳S(GⅢ・芝1200m)が小倉競馬場で行われる。昨年はナムラクレアが、一昨年はメイケイエールが勝利するなど、近年はこのレースから飛躍を遂げる馬も多く見られる。今年は、新馬戦を快勝したプロトポロスや、函館2歳S2着馬クリダームなどの注目馬が揃った。過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。
まず過去10年の前走クラス別成績について調べた。好成績を残しているのは新馬組の【6-5-7-46】で勝率9.4%、連対率17.2%、複勝率28.1%。有力馬の中では、プロトポロス、ロンドンプラン、メイショウコギクなどが該当する。
ニシノトキメキなどの未勝利戦組は【1-3-1-32】で勝率2.7%、連対率10.8%、複勝率13.5%、ミカッテヨンデイイ、ウメムスビなどのOP特別組は【3-2-1-34】で勝率7.5%、連対率12.5%、複勝率15.0%となっており、成績としては前走新馬組に見劣りする。
先行が理想、逃げは厳しい
次に脚質別成績について調べた。最も成績がいいのは先行で【7-4-3-26】勝率17.5%、連対率27.5%、複勝率35.0%。まず先行脚質の馬に注目したい。一方、逃げ馬は馬券圏内が2013年のベルカント(1番人気・2着)のみで、ハイペースになりやすい傾向もあって苦戦していることが分かる。
差し【2-5-5-44】勝率3.6%、連対率12.5%、複勝率21.4%、追込【1-0-2-35】勝率・連対率2.6%、複勝率7.9%は、どちらも先行と比べると成績は奮っていない。ただ、勝ち切るまでは難しくとも、ハイペースに乗じて馬券内に入る可能性は十分ある。
キャリア×脚質で好走馬を予想
◎ロンドンプラン
新馬戦からの出走であり、先行もできそうなので、先述した好走データを満たす可能性は高い。前走はスタートからスムーズに進み、時計が出やすい小倉芝1200mとは言え、前半3F33.7秒のレースで、上がり3F34.4秒のタイムで快勝。例年の小倉2歳Sも前半3F33秒台で進むことが多いので、新馬戦で同様の流れを経験できたことは大きい。前走は調教段階でまだ動ききれていない中での出走だったが、今回は調教内容も良化しており、前走以上の状態で出てこられそうなのもプラス。スタートに難があるタイプではないので大崩れは考えにくい。人気を集めそうなクリダーム、プロトポロスがいるので、単勝でも2桁のオッズが付きそうだ。
◯メイショウヒュウガ
こちらも前走は小倉の新馬戦。重馬場のなか前半3F33.4秒というレースで、上がり3F34.2秒の脚を見せた。着差や相手関係など勝ち方は地味なので人気はしないだろうが、速いペースの経験が重要な2歳重賞を走る上では価値ある一戦になった。相手は格段に強化されるが、前走の走りが出来れば一発を狙える。
▲メイショウコギク
前走は逃げる競馬をしたが、テンのスピードはそこまで速くなく、今回は逃げずに先行という競馬になるだろう。新馬組という点とあわせて、好走データを満たす。ペースへの対応は未知数だが、能力自体は高く、調教の動きもかなりいいので、そこさえクリア出来れば勝ち負けも期待できる。
△クリダーム
前走の函館2歳Sは差しが決まる、先行勢に厳しい展開になったが、その中で2着に食い込み地力の高さを証明した。小倉の速い時計への適性は未知数だが、前走の内容を見る限りここは軽視できない。
×ミカッテヨンデイイ
メンバー的に先行するのは難しそうだが、末脚上位なので抑えておきたい。
×ニシノトキメキ
前走の内容自体は高く評価できるが、地力は少し劣る。
買い目としては、◎◯-◯▲△の馬連5点、◎から◯▲△×へのワイド5点で勝負。今週で夏競馬も終了。そろそろGⅠも始まると思うと季節の流れの速さを実感します。
▽小倉2歳S予想印▽
◎ロンドンプラン
◯メイショウヒュウガ
▲メイショウコギク
△クリダーム
×ミカッテヨンデイイ
×ニシノトキメキ
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。
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