サウジCデーに有力馬2頭参戦!藤田晋オーナーを大特集 川田将雅騎手とのコンビは複勝率68.9%と信頼度抜群

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藤田晋オーナーと相性の良い騎手と調教師,ⒸSPAIA

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フォーエバーヤング、シンエンペラーがサウジで始動

今週末は1着賞金約15億7000万円の大レース・サウジカップ(GⅠ/ダ1800m)が開催される。世界中から強豪が集う一戦で、大きな注目を集めているのがフォーエバーヤングだ。

国内では東京大賞典やジャパンダートクラシックなどGⅠ級競走で3勝を挙げ、海外でもサウジアラビアとドバイでダービーを制覇。さらに、本場アメリカでもケンタッキーダービーとBCクラシックで3着という驚異的な実績を残している。

また、同日開催のネオムターフカップ(国際GⅡ/芝2100m)には、昨年のジャパンカップ2着馬シンエンペラーが出走予定。勝利こそ2年前の京都2歳ステークスを最後に遠ざかっているが、日本ダービー3着に加えてアイルランドのアイリッシュチャンピオンステークスでも3着に好走した実力馬である。

昨年、国内外で活躍を見せた2頭が、今年はサウジアラビアで始動。そしてこの2頭の共通点と言えば、どちらも藤田晋オーナーの所有馬であることだ。

所有馬のJRA初出走は2021年という新進気鋭のオーナー。この2頭のほかにも、先日の東京新聞杯で2着に入り、マイル路線での飛躍が期待されるボンドガールや、スプリント路線の期待馬ソンシなど有力馬を多数所有している。

そこで今回は「藤田晋オーナー」を大特集。馬主デビューからこれまでの歩みをデータとともに分析していく。(集計期間:2021年8月14日〜2025年2月16日)


初出走がオープン戦

まずは藤田晋オーナーの馬主デビューからこれまでを振り返ってみたい。同氏の所有馬の初出走は、なんとオープン戦だった。

2021年8月14日に行われた小倉9レース・フェニックス賞(OP)。ここに出走したのがデュガで、同馬にとってもこれがデビュー戦だった。

結果は4番人気3着といきなりの好走。しかも、この時の1、2着はナムラクレアとテイエムスパーダで、どちらも後の重賞ウィナーである。ちなみに、デュガ自身も通算4勝を挙げ、OPクラスまでのぼり詰めている。

初勝利は2021年9月4日の札幌5レース・新馬戦。武豊騎手が騎乗したディープインパクト産駒ドーブネで記念すべき1勝目を手にした。

ドーブネも1400〜1800mと幅広い距離で活躍をみせ、キャピタルステークス(L)などオープンで3勝を記録。さらに2023年から2年連続で出走した中山記念(GⅡ)では3着→2着と人気薄で激走している。また、同馬は2歳時に朝日杯フューチュリティステークスにも出走しており、これがオーナーにとって初めてのGⅠ出走だった。

その後もデビューイヤーから着実に勝利を積み重ね、翌年には初重賞勝利も達成する。2022年4月9日の中山11レース。3歳限定のマイル重賞・ニュージーランドトロフィー(GⅡ)を制したのがジャングロだ。

鞍上は同オーナーに初勝利をもたらした武豊騎手。ジャングロは以降、勝ち星がないものの「藤田晋オーナー×森秀行調教師×武豊騎手」という黄金タッグを象徴する存在であった。

JRAのGⅠ制覇にはまだ手が届いていないものの、地方のGⅠ級競走では全日本2歳優駿を勝利している。2023年12月13日の川崎11レースで7馬身差の圧勝劇を見せたのがフォーエバーヤングだ。

その後の活躍は周知の通り。2024年はサウジダービーとUAEダービーを連勝すると、国内ではジャパンダートクラシック、東京大賞典とGⅠ級競走を2勝。そしてアメリカでもケンタッキーダービー3着にBCクラシック3着と、ほとんどの日本馬が足を踏み入れたことのない領域に達している。

今年もサウジカップからドバイワールドカップ、さらにはBCクラシックでのリベンジと、ダート競馬の最高峰に挑戦予定。さらなる飛躍に期待が高まっている。


「手塚調教師」×「芝」はベタ買いでOK!

藤田晋オーナー所有馬 調教師別成績,ⒸSPAIA


<藤田晋オーナー所有馬 調教師別成績>
森秀行【26-14-18-122】
勝率14.4%/連対率22.2%/複勝率32.2%/単回収率90%/複回収率97%
中内田充正【10-5-3-12】
勝率33.3%/連対率50.0%/複勝率60.0%/単回収率62%/複回収率81%
手塚貴久【5-9-5-28】
勝率10.6%/連対率29.8%/複勝率40.4%/単回収率104%/複回収率92%

ここでは、藤田晋オーナー所有馬の調教師別成績を取りあげる。

まずは森秀行調教師。先の章で述べた通りジャングロで初重賞制覇を果たしたコンビで、通算出走回数180回は調教師別で断トツだ。

このコンビの注目は芝よりダート。ダートでは【16-9-11-73】で複勝率33.0%、複回収率102%とプラス域をマークしており、さらにダ1600m以下に絞ると【12-4-7-41】で単回収率133%と妙味が増す。

次に取りあげるのは中内田充正調教師。スプリント路線で飛躍が期待されるソンシのほか、無敗で京都2歳Sを制したエリキングが管理馬にいる。

このコンビの特徴は2歳戦での強さで、成績は【6-2-0-1】連対率88.9%というハイアベレージ。それでいて単回収率124%、複回収率110%と妙味も申し分なし。馬券だけでなくPOGでも注目だ。

最後に手塚貴久調教師も。主な管理馬には秋華賞2着をはじめ重賞2着が5回ある実力馬ボンドガールがいる。

こちらの狙い目はズバリ芝のレース。ダートでは【0-1-1-12】で複勝率14.3%、複回収率26%と苦戦している一方、芝では【5-8-4-16】複勝率51.5%の好成績で、単回収率148%に複回収率も121%とプラス域。ベタ買いするだけでOKだ。

その他、杉山晴紀調教師とのコンビも【5-5-2-17】単回収率125%をマーク。四位洋文調教師の【3-2-1-11】複回収率302%や、サンプルは少ないが上原佑紀調教師の【1-1-1-1】複回収率160%も目を引く数字となっている。

藤田晋オーナー所有馬 騎手別成績,ⒸSPAIA


<藤田晋オーナー所有馬 騎手別成績>
川田将雅【16-9-6-14】
勝率35.6%/連対率55.6%/複勝率68.9%/単回収率94%/複回収率94%
武豊【14-12-9-49】
勝率16.7%/連対率31.0%/複勝率41.7%/単回収率69%/複回収率106%
菅原明良【4-1-4-12】
勝率19.0%/連対率23.8%/複勝率42.9%/単回収率257%/複回収率116%

つづいて、騎手別の成績も見ていこう。

勝利数トップは16勝の川田将雅騎手。複勝率68.9%、複回収率94%と安定感が素晴らしく、昨年はエリキングで京都2歳Sを制した。

妙味という観点ではダートが【4-3-4-5】単回収率122%、複回収率も112%と単複ともに回収率100%オーバー。覚えておきたい。

騎手別の勝利数2位は、14勝を挙げている武豊騎手。重賞勝ちはジャングロのニュージーランドトロフィーが最後だが、ボンドガールとのコンビで2着が4回もある。

こちらも妙味の面ではダートが優秀。【3-2-2-15】複勝率31.8%、複回収率179%と見かけたら必ず馬券に入れておきたい。

また、阪神競馬場では【7-3-2-13】単回収率105%、複回収率191%と好相性。阪神開催が再開される今春は要注目だ。

最後にピックアップしたいのが菅原明良騎手。こちらは上述した2名より騎乗数は少ないものの、通算【4-1-4-12】で単回収率257%、複回収率116%と単複ともに妙味たっぷりだ。

ちなみに、菅原騎手は芝の方が優勢で【2-0-1-6】勝率22.2%、単回収率は421%を叩き出している。

その他、戸崎圭太騎手も【3-3-2-10】複勝率44.4%、複回収率248%と高水準。C.ルメール騎手は【5-1-1-5】勝率41.7%、単回収率103%とアタマ狙いがオススメで、松若風馬騎手も【2-0-3-8】複回収率120%と注目だ。


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約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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