【スプリングS】前走東京1勝クラス勝ち馬に注目 東大HCの本命はペッレグリーニ
東大ホースメンクラブ
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混戦模様のトライアル
今週日曜日は中山競馬場でGⅡ・スプリングSが行われる。2戦連続で重賞好走しているウォーターリヒト、連勝中のシックスペンス、京成杯12着から巻き返しを図るジュンゴールド、1勝クラス勝ちのペッレグリーニ、ルカランフィーストなどが集結した。
重賞勝ち馬、3勝馬不在で混戦模様のメンバー構成。今回も過去10年のデータから馬券のヒントを探っていきたい。
前走1勝クラス馬に注目
<スプリングS・前走クラス別成績>
新馬【0-0-0-3】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%
未勝利【0-0-1-13】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率7.1%
1勝クラス【7-5-3-37】勝率13.5%/連対率23.1%/複勝率28.8%
GⅢ【2-2-1-30】勝率5.7%/連対率11.4%/複勝率14.3%
※OP・L【0-0-2-5】、GⅡ以上【1-3-3-11】、地方【0-0-0-3】は今回該当馬なし
スプリングSは皐月賞の優先出走権獲りを狙う前走1勝クラス組の参戦が多い。複勝率28.8%で7頭の勝ち馬を輩出しており、常に馬券の中心となっている。19年エメラルファイト(10番人気)や20年ガロアクリーク(6番人気)といった穴馬の勝利もあり、単勝回収率は156%とプラス域。軸はここから選んでいきたい。
この組のデータを掘り下げる。まず前走1勝クラスを勝った馬が【6-4-1-20】複勝率35.5%。さらにそれが東京の1勝クラスなら【3-2-0-5】という成績で、昨年は該当馬がワンツーを決めている。今年の出走馬で唯一該当するペッレグリーニには注目だ。
前走中山で1勝クラスを勝った馬は【1-1-1-8】。東京組に比べれば見劣りするが、そこで上がり3F3位以内をマークしていれば【1-1-1-5】。シックスペンス、ルカランフィーストは押さえておきたい。
前走1勝クラス2〜5着だと【1-1-2-11】と信頼度が下がる。ただし複勝率26.7%はバッサリ切り捨てるほどでもなく、レース内容の吟味が欠かせない。
前走GⅢ組の馬券絡みは過半数が共同通信杯組【2-1-0-12】で、京成杯組は【0-1-0-12】と凡走率が高いことに注意したい。きさらぎ賞組は【0-0-1-2】となっている。
昨年勝ち馬と同じルートで
◎ペッレグリーニ
前々走の未勝利はラスト3Fが11秒5-11秒3-11秒3という加速ラップを4角4番手から抜け出した。セントポーリア賞はスローペースを前目で折り合い、直線では2着馬が内ラチ沿いから一旦前に出るも、それを差し返して勝利。ラスト2F10秒7-11秒1という上がりの速い展開にもしっかり対応した。右回りも重賞も初だが、問題なく通用する力はある。セントポーリア賞からのルートは昨年勝ち馬ベラジオオペラと一緒だ。
◯シックスペンス
中山で新馬戦と1勝クラスを連勝。新馬戦はラスト2Fが11秒9-10秒7という超加速ラップを4番手追走から勝利。1勝クラスも2番手で進めて危なげなく勝ちきっており、いずれもレースセンスを感じさせる内容だった。1800m戦は未経験であるが、1F延長に対応できないと思わせる要素はなく、無敗3連勝で一気に重賞制覇の可能性は十分ある。
▲ルカランフィースト
3走前の新馬戦はラスト3F11秒8-11秒0-11秒0のラップを2番手から抜け出して勝利。前々走の京都2歳Sは13着といいところなしに終わったが、同レース組は大敗した馬がその後巻き返した例が多く、不問でよい。前走の若竹賞は不良馬場のなか、行き脚がつかず後方待機となり、前のアレグロブリランテが止まらなかったが、メンバー中ダントツの上がり3F36秒9の末脚で外から一気に前の馬を差しきった。今回は良馬場開催が濃厚で、より力を出しやすくなるのもプラスに働くだろう。
以下ウォーターリヒト、チャンネルトンネルに印を回す。馬券は◎◯軸、▲以下相手の3連複3点で勝負する。
▽スプリングS予想▽
◎ペッレグリーニ
◯シックスペンス
▲ルカランフィースト
△ウォーターリヒト
×チャンネルトンネル
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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