【桜花賞】4つのプラスデータ、全て満たすのは1頭だけ 満場一致リバティアイランド

門田光生

桜花賞の前走人気別成績(過去15年),ⒸSPAIA

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牝馬クラシック第一弾

2023年4月9日に阪神競馬場で行われる第83回桜花賞。牝馬クラシックの第1弾である。トライアルを含め、いくつかの前哨戦が存在しているのだが、最近はあちこちのステップレースから勝ち馬が出現。阪神JFから直行という馬も多くなってきた。

その阪神JF2着馬、シンリョクカですら2週前登録の時点での賞金順は19番目。フルゲートが18頭だから、回避馬が出るまで除外対象となっていた。エルフィンSを勝ったユリーシャは21番目。2020年のデアリングタクトと同じ本賞金で除外が濃厚なのだから、デアリングタクトも生まれる年が違えば出走すらできず、三冠馬になっていなかった可能性があったことになる。

そんな桜花賞だが、どのような傾向があるのだろうか。今回はGⅠということで、2008年からの過去15年のデータを基にして検証していきたい。

桜花賞出走馬の所属,ⒸSPAIA


☆所属
美浦所属馬が5勝(8連対)、栗東所属馬は10勝(22連対)。勝率、連対率でも栗東所属馬が上回っている。

桜花賞出走馬のキャリア,ⒸSPAIA


☆キャリア
勝ち馬の最少キャリアは2戦、最多キャリアは6戦。連対馬が多いのはキャリア3戦と4戦で、ともに9連対。キャリア7戦を超えると、43頭中2着が1回(2008年エフティマイア)だけ。全体の傾向を見ると、キャリアが浅い方が好走確率は高くなっている。

桜花賞出走馬の前走クラス,ⒸSPAIA
桜花賞出走馬の主な前走,ⒸSPAIA


☆前走クラスと主な前走
1勝クラスから馬券に絡んだ馬は出ていないが、それ以外のクラスからは勝ち馬が出現。GⅢ組は9勝、2着8回と抜けた成績だが、半分以上はGⅢ時代のチューリップ賞。2018年にGⅡに格上げされてからは2着馬を4頭出しているが、1着馬は出ていない。

2018年以降、チューリップ賞に替わって勝ち馬が出ているのは、シンザン記念、朝日杯FS、エルフィンS、阪神JF、クイーンC。すべて違うレースであり、2018年以降は王道路線が確立されていない。

桜花賞出走馬の前走着順,ⒸSPAIA
桜花賞出走馬の前走人気,ⒸSPAIA


☆前走着順と前走人気
勝ち馬全15頭と2、3着馬各11頭が前走で4着以内だった。このデータは満たしておきたいところだ。

前走人気は、1番人気に支持されていた馬が9勝。2、3着馬も5頭ずつ出ており、勝率、連対率ともに優秀。前走2番人気も3勝、2着5回と悪くない。前走6番人気以下では、エフティマイア(前走10番人気)の2着が最高着順。同馬はキャリアの項目でも名前が出た。例外的な存在と割り切った方がよさそうだ。

桜花賞におけるその他のデータ,ⒸSPAIA


☆その他
前走0.8秒差以上で負けていた馬は47頭出走するも勝ち馬が出ていない(2着馬は2頭)。


全ての好データに合致

桜花賞のデータをまとめてみよう。まず好走率が上がるのはA「栗東所属馬」B「キャリア3or4戦」C「前走4着以内」D「前走1番人気」。

勝ち馬が出ていないのはE「キャリア7戦以上」F「チューリップ賞組(GⅡ昇格後)」G「前走5着以下」H「前走6番人気以下」I「前走0.8秒差以上の負け」。

今回は4つのプラスデータを挙げたが、すべて満たしている馬が1頭だけいた。それがリバティアイランドだ。マイナスデータもなく、データ予想上では最有力となる。冒頭で少し触れた阪神JFからの直行馬。2018年以降で阪神JF直行組の成績は【1-1-0-2】。うち阪神JFを勝ってきたのは2021年のソダシだけで、ご存じの通り桜花賞馬となった。アルテミスS→阪神JF→桜花賞という道のりも同じ。最も戴冠に近い位置にいるといえるだろう。

プラスデータが3つあり、マイナスデータがないのはシングザットソング。勝率、連対率のよくないフィリーズレビュー組というのは気になるものの、チューリップ賞(GⅢ)を除くと、複数勝利はエルフィンSとこのレースだけ(出走頭数は抜けて多いが……)。軽視は禁物だろう。同じくプラスデータを3つ持つハーパーは、勝ち馬が出ていないH「前走6番人気以下」のデータに引っかかる。連候補として入れておく程度にする。

ライトクオンタムは新馬、シンザン記念と連勝。キャリア2戦の馬は出走頭数が少ないが勝ち馬も出ており、またシンザン記念勝ちといえばアーモンドアイと同じ。桜花賞で最多の通算5勝を挙げているディープインパクト産駒でもあり、面白い存在といえそうだ。

GⅡに昇格してから勝ち馬が出ていないチューリップ賞組はどうか。2、3着馬は合計6頭出しており、馬券を考えるうえで大事なレースなのは間違いない。その馬券に絡んだ6頭の、チューリップ賞での成績は3、1、2、7、3、5着。内訳を見ると、ここで権利を取った馬より、すでに賞金を持っていて、ここを叩いて本番へという馬の方が結果を出している傾向。今回、それに当てはまるのはキタウイングとドゥーラ。プラスデータが1つもないキタウイングより、2つ持っているドゥーラを選びたい。

◎リバティアイランド
◯シングザットソング
▲ライトクオンタム
△ドゥーラ
×ハーパー

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
今年の桜は一気に開花して、あっという間に散ってしまった印象があります。造幣局の桜の通り抜けも予約制だったとか。今年も公園の桜をチラ見して終わりそうです。

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