【日本ダービー】ダノンベルーガとドウデュースは消し! 馬体重次第でイクイノックスもアウト!?
八木遊

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5つのデータから絞れた馬は?
先週の『オークス』は、消去を免れたルージュエヴァイユとプレサージュリフトで勝負。2頭の複勝まで押さえていたものの、そろって馬券内には届かず。今年のGⅠはフェブラリーSから泥沼9連敗となった。
今週予想するのはもちろん『日本ダービー』。いつも通り過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。除外対象の3頭を除く19頭のなかから当てはまった馬を順番に消去していく。
『非社台系生産』×『非サンデーサイレンス系』★3.8%★
1つ目のデータは生産者と血統の組み合わせから探した。過去10年で非社台系生産馬は【5-2-3-66】(複勝率13.2%)とやや劣勢。特に好走率が下がるのは、父がサンデーサイレンス以外の系統の馬だ。その成績は【0-0-1-25】(同3.8%)で、馬券内に入ったのは13年に8番人気で3着に好走したアポロソニックだけだった。
今年このデータに当てはまったのは、1/2の抽選対象となっているジャスティンロックと皐月賞11着からの巻き返しを図るビーアストニッシドの2頭。どちらも3着以内は厳しいとみて消去する。
【今年の該当馬】
・ジャスティンロック*
・ビーアストニッシド
『関西馬』×『前走東京』★4.2%★
続いては過去10年で【8-5-5-96】(複勝率15.8%)の関西馬にスポットを当てる。勝ち馬こそ多いが、複勝率は関東馬の18.8%に劣っている。苦戦しているのは、前走で皐月賞以外のレースを使われた馬。なかでも前走を東京競馬場で走っていた馬は【0-0-1-23】(同4.2%)と複勝率は5%を割り込んだ。17年に1番人気で出走したアドミラブルが唯一の馬券内となる3着に入っていた。
今年この条件に当てはまったのは以下の4頭。青葉賞を勝ったプラダリア、NHKマイルC2着馬のマテンロウオリオンなどを消去リスト行きとする。
【今年の該当馬】
・セイウンハーデス
・プラダリア
・マテンロウオリオン
・ロードレゼル
『前走初角5番手以内』×『前走4着以下』★5.0%★
3つ目は前走時の位置取りに注目した。具体的には最初のコーナーを5番手以内で通過していた馬を取り上げたい。過去10年の成績は【3-5-5-48】(複勝率21.3%)と水準以上の数値。ただし、その前走で4着以下に負けていた馬は【0-0-1-19】(同5.0%)だった。
今年この条件に当てはまったのは4頭。消去済みのビーアストニッシドに加え、ダノンベルーガ、アスクビクターモア、デシエルトの3頭を新たに消しとする。
【今年の該当馬】
・アスクビクターモア
・ダノンベルーガ
・デシエルト
・(ビーアストニッシド)
『前走時馬体重減』×『前走人気<前走着順』★5.3%★
4つ目は前走時の馬体重増減に注目した。取り上げるのはマイナス馬体重で走った馬だ。該当する85頭のダービーでの成績は【4-4-4-73】(複勝率14.1%)。このうち前走時に人気より悪い着順だった馬は【0-0-2-36】(同5.3%)と凡走率が高かった。
今年は抽選対象のコマンドラインと、皐月賞3着ドウデュースがこのデータに当てはまった。特にドウデュースは皐月賞が「-8kg」で、ダービーはこの春3度目の関東遠征。余力“不十分”とみて、消去する。
【今年の該当馬】
・コマンドライン*
・ドウデュース
『前走時馬体重増』×『今回馬体重増』★5.6%★
最後も前走時の馬体重増減データを採用したい。今度は前走をプラス体重で走っていた馬だ。過去10年の成績は【3-3-1-49】(複勝率12.5%)とイマイチ。特に苦戦を強いられているのはダービー当日もプラス体重だった馬で、【1-0-0-17】(同5.6%)という成績だった。馬券内は16年勝ち馬のマカヒキまでさかのぼる。
残っている8頭のうち、前走をプラス体重で走っていたのはイクイノックスなど4頭。もしダービー当日もプラス体重なら消しとする。
【今年の該当候補】
・イクイノックス
・オニャンコポン
・ジャスティンパレス
・マテンロウレオ
5つの条件を終えて確実に残るのは、アスクワイルドモア、キラーアビリティ、ジオグリフ、ピースオブエイトの4頭となった。最終追い切り、枠順、当日の気配などを確認したうえでこの中から本命馬を選びたい。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。単複ワイドに絞った今年の回収率は66.2%(5月22日現在)。
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