【大阪杯】やはり現役最強エフフォーリア! 参考レースから浮上する穴候補ヒシイグアス、ポタジェ

坂上明大

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三強対決に快勝

2017年にGⅠへ昇格した大阪杯。阪神芝2000mという比較的好走するタイプを選ばない舞台で行われるため、GⅠ昇格後も人気馬の強いレースという傾向は変わらない。そのため、各馬の地力比較は重要なポイントで、まずは参考レースから有力馬の現状を整理していきたい。

2022年大阪杯の参考レース,ⒸSPAIA



【天皇賞(秋)】
当週からBコースに替わって最内から3m外に仮柵が設置。綺麗な馬場状態でレースが行われ、極端なトラックバイアスは感じられなかった。レースはマイル路線で活躍するカイザーミノルが先手を取ったが、その後は落ち着いて前半1000m60.5のスローペース。本格的なペースアップも残り600mからで純粋な末脚比べとなった形だ。

1着馬エフフォーリアは中団馬群で折り合いをつけ、直線はスムーズに外へ。残り500mから鞭を入れてラストで甘くなったダービー時の反省を活かし、今回は残り400mからの追い出し開始。横山武史騎手の修正力が光り、それに応えたエフフォーリアも素晴らしいの一言だ。次走ジャパンC優勝のコントレイルと次走マイルCS優勝のグランアレグリアを下しての勝利は現役最強馬と呼ぶに相応しい栄冠だったといえるだろう。

5着馬ヒシイグアスは上位3頭には力差を見せつけられたが、次走のジャパンCでも4着と好走するサンレイポケットとは同程度の末脚を披露。長期休養明けという点も考慮すれば十分に評価できる内容であった。次走の香港C2着はフロックではない。

6着馬ポタジェは好位でうまく流れに乗ったが、直線は瞬発力で劣る形での敗戦。内回りコースに替われば上位馬との着差は縮まるだろう。

得意舞台で重賞初制覇

【小倉大賞典】
稍重発表のタフな馬場状態での競馬。特に、内目は傷みが激しく、一日通して外伸びが目立つトラックバイアスであった。レースはノルカソルカが先手を取り、前半3Fは37.1とかなり緩い流れ。ただ、向正面に向いてから一気にペースが上がり、後半1000mは先行勢にとっても苦しいロングスパート勝負となった。

1着馬アリーヴォは大外枠から外々を回って、直線も大外からの差し切り勝ち。小倉芝中距離の持続力勝負がピッタリで、同場では5戦5勝とパーフェクトな成績を残している。他場なら中山外回りは合いそうで、今回の阪神芝2000mも得意な部類だろう。

レコードタイムで強敵を一掃

【金鯱賞】
2回中京競馬開幕週。前開催後に3~4角の約4000㎡の芝張替作業を実施し、その他芝の損傷箇所に洋芝(イタリアンライグラス)を追加播種するなどして、開幕週らしい良好な馬場状態で競馬が行われた。高速馬場、かつ内有利のトラックバイアス。

1着馬ジャックドールは前半1000m59.3のマイペースで逃げて、レコードタイムでの2馬身半差快勝。歴史の浅い新・中京競馬場でのレコードタイムだけに信頼度は低いが、メンバーレベルを考慮すれば十分に評価できる重賞勝利だったといえるだろう。あとは、本番でどこまでパフォーマンスを上げられるか。同斤量だった2着馬レイパパレより今回は2キロ重くなり、当然マークも厳しくなる。昨年6連勝で挑んだレイパパレ同様に真価が問われる一戦だ。

3着馬アカイイトは他馬の出が悪かったため、前目のポジションをスムーズに確保。内々をロスなく回れた利は大きく、トラックバイアスが向いた感は否めない。本番ではポジションを下げる可能性が高く、展開の助けは必要だろう。

4着馬ポタジェは二の脚がつかず、大外後方からの追い込み。上がり3Fはメンバー中最速の時計を計時しており、悲観する内容ではなかっただろう。巻き返しに期待だ。

現役最強馬の証明へ

2021年年度代表馬エフフォーリアが主役。コントレイル、グランアレグリア、クロノジェネシスらが引退した芝中距離路線で恥ずかしい競馬は許されない。昨年覇者レイパパレの巻き返しにも期待。ジャックドールとの比較では、斤量とトラックバイアスの面でこちらに分があるだろう。伏兵ではヒシイグアスとポタジェが有力候補か。

注目馬:エフフォーリア、レイパパレ、ヒシイグアス、ポタジェ

※記事内の個別ラップは筆者が独自に計測したものであり、公式発表の時計ではありません。

ライタープロフィール
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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