【フラワーC】カギは中距離寄りの臨戦過程! 大型馬デインティハートで穴狙い!

勝木淳

フラワーCインフォグラフィック,ⒸSPAIA

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春の3日間開催最終日、一発逆転レース

春の変則3日間開催最終日のメインにあたるフラワーC。同レースが土曜日以外に行われたのは直近では2回。月曜日施行の17年、金曜日の20年。前者は1番人気ファンディーナが勝ち、2、3着は8、7番人気、後者は12番人気アブレイズがV。変則開催と波乱に因果関係はないものの、3日間開催の終わりに一発逆転レースが用意されているのはありがたい。ぜひともモノにして、気分よく連休を終わりたい。ここでは過去10年間のデータからレース傾向について調べていく。


過去10年フラワーC人気別成績,ⒸSPAIA


冒頭で波乱傾向と記したので、改めて人気別成績をみる。1番人気は【3-2-2-3】勝率30.0%、複勝率70.0%。決して無視できるものではないが、勝利はたった3頭なので、単勝は狙いにくい。ただ2番人気【3-2-1-4】勝率30.0%、複勝率60.0%まで含めると、それなりに堅実。1、2番人気がそろって3着以下だったのは3、4、6番人気(2着同着)で決まった14年のみ。手堅く軸は1、2番人気からでいい。その反面、3番人気から6番人気はほぼ同率で、10番人気以下も【1-1-2-53】勝率1.8%、複勝率7.0%。相手は手広くとり、波乱を期待したいところだ。


過去10年フラワーC馬体重別成績,ⒸSPAIA


3歳牝馬限定でも中山の重賞らしく馬格がある馬力型が優勢。馬体重別成績では500~518キロ【3-1-0-6】勝率30.0%、複勝率40.0%、480~498キロ【2-1-2-12】勝率11.8%、複勝率29.4%と大型馬がいい。その下の460~478キロが【2-2-4-17】勝率8.0%、複勝率32.0%と2、3着が多いという点も踏まえ、大型馬は単勝でこそ狙いたい。今年だと前走492キロだったデインティハートがいる。

しかし、だからといって小さい馬は買わないという考えも危険。400~418キロ【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%の単複回収値は195、198。小さい馬からも穴は出現する。メロディーレーンのように小さくても力のいる馬場に強い馬は多く、キャリアの浅い3歳馬だからこそ、小さいから非力だと決めつけないほうがいい。


スタニングローズよりデインティハートを評価

1、2番人気を軸にし、大型馬、小型馬どちらにも注意する。そういった傾向をつかんだところで、ここからはキャリアと前走成績に注目。さらに傾向を探りたい。


過去10年フラワーCキャリア別成績,ⒸSPAIA


まずキャリアについて。新馬勝ちたての1戦【2-0-0-6】勝率、複勝率ともに25.0%を警戒しつつ、2戦【2-2-3-18】勝率8%、複勝率28.0%から5戦【1-1-2-15】勝率5.3%、複勝率21.1%を中心に、キャリアを積んだ組に注目したい。

念のためキタサンシュガーがいるので、キャリア1戦【2-0-0-6】も検討する。前走新馬勝ち、かつ着差0.1~0.2差だと【2-0-0-3】。キタサンシュガーは0.0差なので、このデータに符号しない。初戦は外を豪快に伸びて追い込みVという派手な競馬、過剰に人気するようなら立ち止まって考えたい。


過去10年フラワーCキャリア2戦以上前走クラス別成績,ⒸSPAIA


ではキャリア2戦以上について前走クラス別をみていこう。まず前走GⅠ組【0-1-1-4】複勝率33.3%のうち、阪神JF4着以内が【0-1-1-2】複勝率50.0%、5着以下だと【0-0-0-2】。16着だったパーソナルハイの巻き返しは厳しそうだ。


過去10年フラワーC前走GⅢ組レース別成績,ⒸSPAIA


前走GⅢ【2-1-0-25】勝率7.1%、複勝率10.7%も数字としては今ひとつだが、念のため内訳を調べる。モカフラワーの前走クイーンC【1-0-0-14】、ニシノラブウインクのフェアリーS【1-0-0-5】とデータから強調しづらい。


過去10年フラワーC前走1勝クラス組距離別成績,ⒸSPAIA


前走重賞組はデータから今年は苦しそうなので、条件戦に目を転じる。元来、フラワーCは前走1勝クラスが【4-5-7-47】勝率6.3%、複勝率25.4%と優勢。今年もここから好走馬が現れそうだ。

その距離別成績をみると、桜花賞よりの前走1600m【1-0-4-12】勝率5.9%か前走1800m【1-3-2-24】勝率3.2%もしくは2000m【1-2-0-3】勝率16.7%、複勝率50.0%にわかれる。フラワーCは桜花賞も間に合うが、すでに中距離、オークスを目指す組に軍配があがるケースが多い。

マイルを歩んできた馬は好走するが、あと一歩といった印象で、買うなら前走2000mだろう。今年は忘れな草賞と両にらみながらシーグラスが該当する。こぶし賞(芝1600m)を勝ったスタニングローズも相手候補だが、若竹賞(芝1800m)2着デインティハートも面白い。


過去10年フラワーC前走未勝利組距離別成績,ⒸSPAIA


中距離組優勢は前走未勝利戦【2-3-1-28】勝率5.9%、複勝率17.6%も同じ。マイルは【0-0-0-5】で1800m【2-1-0-12】勝率13.3%、複勝率20.0%、2000m【0-2-0-9】複勝率18.2%。今年の出走予定馬ではコルベイユ、ダイムあたりか。

前走1勝クラスかつ1800mだったデインティハート、または中距離の未勝利戦を勝ったコルベイユ、ダイムまでチャンスはある。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。共著『競馬 伝説の名勝負』シリーズ全4作(星海社新書)。


フラワーCインフォグラフィック2,ⒸSPAIA



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