3連単の最高額は2073万8890円 2021年中央競馬の高額配当ランキング

高橋楓

2021年の3連単高額配当レース,ⒸSPAIA

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2021年の高配当レースを振り返る

秋田県民ながら下戸で全くお酒が駄目な私も、大晦日と正月だけは縁起担ぎで日本酒を飲む。実は父も全くお酒が駄目。にもかかわらず実家は細々ながら酒屋を営んでいる。私の地元の地域は秋田県ながら「なまはげ」の文化は無いのだが、この頃になると親族が集まりどんちゃん騒ぎ。今年も静かな年末年始となってしまったが、来年は少しでもあの頃の日常が取り戻せている事を願うばかりだ。

さて、今回は昨年の中央競馬で発生した高額払い戻しを振り返りつつ、今年の馬券検討に活かしてみたい。

単勝&複勝ランキング!最高配当は単勝「3万3350円」、複勝「7130円」!

2021年高額配当ランキング・単勝,ⒸSPAIA



2021年の単勝払戻金ランキングは下記の通り。

1位 6月13日 3万3350円(東京・八王子特別2勝クラス・ダート2100m)
2位 1月16日 2万9950円(中京・3勝クラス・ダート1400m)
3位 1月9日 2万5660円(中京・未勝利・ダート1800m)

トップは6月13日の八王子特別で16頭立て最低人気のリキサンダイオーが演出した「3万3350円」。当馬の父親はキングカメハメハ。東京ダート2100mでの近10年間の成績は[27-28-30-200]で複勝率29.8%となっていて、単勝回収率は192%。数字が示す通り実はこのコースで度々、大穴馬券を演出している。2019年の丹沢ステークスを13番人気で勝ったカラクプア、2016年ブリリアントSで14番人気3着に大駆けしたナリタハリケーンなど上位クラスでも突然激走を披露する馬が多くいて、当該コースでは要注目の種牡馬となっている。

2位は1月16日の中京12レース(1着ロイヤルパールス)、3位は1月9日の中京1レース(1着グリームエース)だった。

2021年高額配当ランキング・複勝,ⒸSPAIA



続いて複勝払戻金ランキング。

1位 5月22日 7130円(新潟・1勝クラス・芝1000m)
2位 7月17日 6760円(福島・新馬・芝1800m)
3位 6月13日 6610円(東京・八王子特別2勝クラス・ダート2100m)

トップは5月22日の新潟千直で最低16番人気のモメチョッタが3着となり記録した「7130円」。これは正直驚きだった。ご存じの方も多い通り、千直は馬場の良い所を走る事が出来る外枠が圧倒的に有利。8枠の近10年間の成績が[75-61-63-437]で勝率11.8%、複勝率31.3%。対してモメチョッタは最内の白帽子。こちら1枠は[9-15-16-421]で勝率2.0%、複勝率8.7%。最内枠というだけで大きく減点対象となる。だからこそ、複勝7130円の高配当となったのだろう。

2位は福島の新馬戦、13番人気2着サバイバルアートの6760円、3位は単勝のトップでもある八王子特別リキサンダイオーの6610円だった。

枠連&ワイドランキング!最高配当は枠連「2万8950円」&ワイド「6万8390円」!

2021年高額配当ランキング・枠連,ⒸSPAIA

次は枠連払戻金ランキング。

第1位 11月6日 2万8950円(福島・1勝クラス・ダート1700m)
第2位 4月3日 2万6440円(中山・未勝利・ダート1800m)
第3位 5月8日 2万6300円(新潟・未勝利・芝1800m)

枠連の歴代ベスト5は全てが同じ枠番同士の決着なのだが、2021年は11月6日の福島1勝クラスにて枠連2-4で決着(1着チェリーオリオン、2着ブロッコリー)した際の「2万8950円」がトップ。ちなみに1位と3位は若手騎手限定競走で記録されている。また5月8日に新潟未勝利で記録された同枠同士の「2万6300円」は馬連の「2万5090円」を上回っている事も興味深い。同じ枠で狙う際には馬連とのオッズを見比べてみても面白い。

2021年高額配当ランキング・ワイド,ⒸSPAIA



続いてワイド払戻金ランキング。

第1位 4月3日 6万8390円(中山・未勝利・ダート1800m)
第2位 3月6日 6万2710円(中山・未勝利・ダート1800m)
第3位 1月9日 6万2130円(中京・未勝利・ダート1800m)

ワイドのトップは4月3日の中山未勝利戦、2着ラストストーリーと3着バンブトンローズの組み合わせで記録された「6万8390円」。奇しくもベスト3すべてが未勝利戦のダート1800mという条件となった。中山のダート1800m戦で2021年に穴をあけまくったのは「石川裕紀人」騎手。成績は[6-3-4-56]なのだが、1番人気の騎乗機会はわずかに1回。しかもキッチリと勝ち切っている。半面、二桁人気の馬でナムラカメタロー、ミエノナイスガイなど勝利を挙げ、単勝回収率170%、複勝回収率106%をマークした。早速、1月は中山開催があるだけに注目のジョッキーだ。

馬連&馬単ランキング!最高配当は馬連「38万6270円」&馬単「63万5670円」!

2021年高額配当ランキング・馬連,ⒸSPAIA



このあたりから桁が一つ変わってくる。まずは馬連ランキング。

第1位 8月7日 38万6270円(新潟・未勝利・芝2000m)
第2位 1月9日 28万3040円(中京・未勝利・ダート1800m)
第3位 2月20日 21万8040円(東京・1勝クラス・ダート1400m)

トップは8月7日にラピスデラビオス(11番人気)とブルーローズシップ(15番人気)の二桁人気2頭で決着した新潟未勝利の「38万6270円」。2021年に行われたJRAの競走は3456レース。うち馬連での万馬券は435レースで、実に12.6%の割合で発生している。この数字が高いか低いかは捉える人によって変わってくるだろうが、現実的な数字ではないだろうか。2022年は積極的に穴目も狙ってみたい。2位は前述のグリームエースが勝ったレース、3位はハコダテブショウが制した東京の1勝クラス戦だった。

2021年高額配当ランキング・馬単,ⒸSPAIA



続いて馬単ランキング。

第1位 1月9日 63万5670円(中京・未勝利・ダート1800m)
第2位 8月7日 48万0570円(新潟・未勝利・芝2000m)
第3位 1月23日 42万5050円(小倉・萌黄賞1勝クラス・芝1200m)

トップは馬連ランキングでも2位になっている1月9日の中京未勝利での「63万5670円」。2位以下を大きく引き離すビッグ配当となった。

私が競馬を覚えたての頃からGⅠ戦になるとこんな事を父に言われた。「人気に関係なく横山典弘はGⅠだったら2着に塗っとけ」と。今でこそ、この言葉がどれほど失礼な言葉か分かるが、当時は本気でそう思っていたし、気付けば2着にもってくる技量に本当に驚いた。メジロライアンでのダービーや有馬記念(1着オグリキャップ)の時しかり、2001年ローズバドのオークス、ローズS、秋華賞、エリザベス女王杯2着も横山騎手だった。

ちなみに2021年に100レース以上騎乗した騎手の中で2着率が最も高かったのは森一馬騎手。[11-21-4-69]で実に20.0%もあった。特に障害戦においては[10-20-2-48]と25.0%で4回に1回は2着になっている。勝負の世界なだけに悔しい結果ではあろうが、「馬単」を使う馬券ファンとしては覚えておいても面白い数字なのではないだろうか。

3連複&3連単ランキング!最高配当は3連複「1619910円」&3連単「20738890円」!

2021年高額配当ランキング・3連複,ⒸSPAIA



いよいよ100万馬券の登場だ。まずは3連複ランキング。

第1位 2月20日 161万9910円(東京・1勝クラス・ダート1400m)
第2位 7月25日 141万5030円(新潟・新馬・芝1400m)
第3位 12月26日 137万8040円(中山・1勝クラス・ダート1800m)

トップは2月20日の東京1勝クラスの「161万9910円」。11番人気→15番人気→9番人気での決着。俗にいう「いったいった」の競馬となり4コーナーで先頭集団を形成していた3頭の決着となった。3連系の馬券は次の3連単と合わせて攻略法を考えてみたい。

2021年高額配当ランキング・3連単,ⒸSPAIA



3連単の上位は、

第1位 2月20日 2073万8890円(東京・1勝クラス・ダート1400m)
第2位 8月7日 1004万5030円(新潟・未勝利・芝2000m)
第3位 7月25日 689万0790円(新潟・新馬・芝1400m)

3連複と同様に2月20日の東京1勝クラスが3連単でもトップで「2073万8890円」という夢馬券を記録した。地方ならば一軒家が買えてしまう額になる。そもそも、これ位の馬券となると狙ってとれるレベルでは無いだろう。仮に狙うにしても私の場合は財布が追いつかない。

それならば、目線を変えて100万馬券が飛び出しやすい穴党必見の競馬場とコースに絞ってみよう。少しでもゲットできる可能性があがるかもしれない。近10年間で100レース以上行われたコースで100万馬券が飛び出す確率が高いものを、京都を除いて2つ紹介。

新潟競馬場・芝1400m 発生率4.6%(256レース中12回)
中京競馬場・芝1200m 発生率4.6%(213レース中10回)

ちなみに万馬券率は85%前後を誇っている全国屈指の穴党コース。早速1月は中京開催があるだけにビッグなお年玉を狙ってみたい。

2021年の3連単高額配当レース,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレース、競輪の記事を中心に執筆している。



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