【弥生賞】ジャスティンロックは消し! ハイブリッド式消去法で浮上したのはドウデュースと好勝負歴がある伏兵
八木遊
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5つのデータから絞れた馬は?
先週の『阪急杯』は、最終的に6頭が消去を免れた。本命はダイアトニックとグレイイングリーンの2択だったが、岩田望来騎手への期待も込めて後者をチョイス。しかし、これが裏目に出てしまった。
今週は6日に中山競馬場で行われる『弥生賞ディープインパクト記念』を予想していきたい。今回も中山芝2000mで行われた過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。
『4月以降生まれ』×『キャリア5戦以上』★0.0%★
春の訪れを感じさせるこのレース。注目したのは出走馬の誕生月だ。過去10年で1~3月生まれに生まれた馬は70頭が出走し、【8-6-8-48】(複勝率31.4%)。
これに対し、4月以降に生まれた馬は【2-4-2-38】(同17.4%)と、かなり見劣る。特に5戦以上のキャリアで弥生賞を迎えた馬は【0-0-0-19】(同0.0%)と全滅していた。
今年この条件に当てはまったのはジャスパージェットとボーンディスウェイ。まずはこの2頭を消去するところから始めたい。
【今年の該当馬】
・ジャスパージェット
・ボーンディスウェイ
『前走3着以内』×『前走上がり4位以下』★0.0%★
続いては前走着順に注目した。本来なら悪い着順の馬を取り上げることが多いが、今回は逆。過去10年で【7-7-6-55】(複勝率26.7%)という前走3着以内の馬を対象にしたい。
この条件に掛け合わせるのは前走時の上がり3ハロン時計。これが3位以内の馬は【7-7-6-38】(同34.5%)だが、4位以下だと【0-0-0-16】(同0.0%)と好走は一度もなかった。2つ目はこの条件を採用したい。
今回これに当てはまったのは2頭。前走のきさらぎ賞を逃げて3着に粘り込んだメイショウゲキリンとホープフルSで3着に好走したラーグルフだ。ともに前走の上がり時計はメンバー4位以下だった。この2頭を消去リストに追加する。
【今年の該当馬】
・メイショウゲキリン
・ラーグルフ
『前走4番人気以下』×『前走時馬体重減』★5.0%★
3つ目の消去データは前走時の人気順に注目した。前走4番人気以下だった馬は過去10年で58頭いて、【4-1-6-47】(複勝率19.0%)とやや苦戦している。このうち前走時がプラス馬体重か増減なしだった馬は【3-1-6-26】(同27.8%)。一方で、前走をマイナス馬体重で走っていた馬は弥生賞で【1-0-0-19】(同5.0%)と苦戦していた。
すでに消去済みのメイショウゲキリンに加えて、上位人気が予想されるジャスティンロックがこの条件に当てはまった。3つの条件を終えて、5頭が消去対象となった。
【今年の該当馬】
・ジャスティンロック
・(メイショウゲキリン)
『関東馬』×『前走から中3週以内』★5.3%★
4つ目の条件は地元・関東馬から探った。過去10年の東西別成績を比較すると、【5-4-4-43】(複勝率23.2%)の関東馬に対し、関西馬が【5-6-6-40】(同29.8%)と後者がやや優勢。関東馬は、前走から間隔を空けていた馬の方が好走している。
中9週以上を空けた馬は【2-4-2-6】(同57.1%)、中4~8週だと、【2-0-2-19】(同17.4%)まで落ち込む。さらに前走から中3週以内で出走した場合は【1-0-0-18】(同5.3%)だった。4つ目はこの条件を採用したい。
今年これに当てはまったのは1頭だけ。前走の共同通信杯で穴人気するも、11頭立て9着に敗れたアケルナルスターだ。大きく人気を落としそうな今回は無印でいいだろう。
【今年の該当馬】
・アケルナルスター
『非サンデーサイレンス系』×『今回6番人気以下』★3.4%★
ここまでちょうど半数の6頭を消去。最後の条件で、さらなる絞り込みを図りたい。5つ目に選んだ条件は血統だ。今回は、過去10年で【4-3-4-42】(複勝率20.8%)の成績を残している父が非サンデーサイレンス(SS)系の馬を取り上げたい。
過去10年で好走した非SS系の馬はほぼ上位人気に支持された馬だった。弥生賞で5番人気以内だった馬は【3-3-4-14】(同41.7%)と高い複勝率を誇った。一方で、6番人気以下だと【1-0-0-28】(同3.4%)。最後の消去条件はこの組み合わせを用いたい。
残っている6頭のうち、父がSS系以外の馬は以下の3頭。ぎりぎりまで当日のオッズを確認して、6番人気以下になるようなら消しとしたい。
【今年の該当候補】
・インダストリア
・リューベック
・ロジハービン
5つの条件を終えて、確実に消去を免れるのは、アスクビクターモア、ドウデュース、マテンロウレオの3頭となった。あえて本命候補に名前を挙げたいのはアスクビクターモアだ。すでにクラシック出走に十分な賞金を加算している2頭に対し、こちらはここでの権利取りが絶対。
また、前々走のアイビーSではドウデュースと0秒1差の接戦を演じている。2戦2勝の中山に替わって、逆転があってもおかしくない。メンバー唯一のディープインパクト産駒でもあり、この馬の単複は買っておきたいところだ。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。22年は単複ワイドに絞って手堅く……。
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