【東京新聞杯】GⅢなら4戦連続連対中! 東大HCの本命はカテドラル

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東京新聞杯インフォグラフィック,ⒸSPAIA

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鋭い脚を使える馬中心、前残りにも警戒

2月6日(日)に東京競馬場で行われる東京新聞杯(GⅢ・芝1600m)。春に向けて飛躍を誓う16頭が、伝統のマイル重賞に顔を揃えた。昨年の牝馬クラシックで活躍したファインルージュや連覇を狙うカラテなどが出走を予定しているが、信頼できるのはどの馬か。また穴馬の台頭はあるのか。今週もデータを踏まえて検討していこう。

初めに、過去10年の傾向を分析する。


過去10年東京新聞杯上がり順位別成績,ⒸSPAIA


上がり順位別成績を見たときに最も安定感があるのは2位をマークした馬。連対率は41.7%、複勝率は50.0%と優秀だ。1位の馬も3連対で、馬券の軸としては直線で鋭い脚を使える馬重視の方向で良いだろう。

とはいえキレのある馬のみで買い目を構成するのは得策ではない。上がり4位または5位の馬が最多の6勝、6位以下の馬も2勝を挙げるなど、目立った上がりをマークしていない馬にも好走の可能性がある。昨年はカラテが好位でレースを進め、直線では後方待機組の猛追を振り切ってゴールする形だった。逃げ馬は【2-1-0-7】と好成績であることからも、前残りには要警戒だ。

狙い目は牝馬

過去10年東京新聞杯上がり順位別成績,ⒸSPAIA


続いて性別成績をチェックする。牡馬は6勝を挙げるなど馬券内の大多数を占めているが、注目すべきは牝馬だ。出走数は少ないながらも牡馬に迫る4勝をマークし、連対率は37.5%、複勝率は43.8%と優秀。一方牡馬の連対率、複勝率はどちらも10%台に留まっている。牝馬は斤量の面での恩恵を受けられる分、有利となるのだろう。また牝馬の複勝回収率は137%、単勝回収率に関しては驚異の271%。人気の割に好走していることから、馬券的な狙い目だといえる。


ハーツクライの相性も追い風に

◎カテドラル
昨年の東京新聞杯2着をはじめ、GⅢで4連続連対中。GⅠでの惨敗により人気が落ちるようなら狙いたい。昨年の東京新聞杯ではゴールまで脚色が衰えることなく接戦を演じた。NHKマイルCでは3着に入るなど、東京芝1600mとの相性も良い。ハーツクライ産駒は【1-2-1-1】。血統面での相性にも期待する。

◯カラテ
昨年の東京新聞杯勝ち馬。ラスト2Fが11秒6-11秒5の加速ラップであったことからも、大物であることは間違いない。6歳を迎えるが、5歳になってようやく本格化した馬であり、前走ニューイヤーSでは上がり最速の脚を繰り出して勝利するなど、勢いはメンバー最上位だろう。

▲マルターズディオサ
牝馬で狙うならこの馬。ファインルージュは絶不調のルメール騎手が鞍上ということで怪しいため、同じキズナ産駒のこちらを推したい。3歳時に重賞を2勝し、昨年もアイルランドT府中牝馬Sで3着に入るなど重賞で十分戦える実力をもっている。前走は8着に敗れているが、中山マイルのハンデ戦という特殊な条件が響いた模様。巻き返しもあり得る。

△ホウオウアマゾン
GⅠを除けば全て馬券内に入っており、安定感は抜群。3走前のスワンSでは逃げる競馬で粘り強さを見せ、3着に残った。今回も好位で進めつつの押し切り勝ちが理想だ。ただ東京での経験がNHKマイルCのみであることが気にかかるため、4番手に留める。

以下、相手として、ファインルージュ、アオイクレアトールを押さえる。

◎カテドラル
◯カラテ
▲マルターズディオサ
△ホウオウアマゾン
×ファインルージュ
☆アオイクレアトール

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。



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