2021年12月18日、土曜日の特別レースからSPAIA編集部が厳選した推奨馬を紹介していく。メインレースはGⅢのターコイズS。牝馬限定のハンデ重賞とあって波乱必至。伏兵でもハンデと舞台設定が味方する馬を狙いたい。そのほか、来年に向けて加速する2歳戦線など計4鞍の本命を一挙公開する。

12月15日（水）、川崎競馬場では砂の2歳王者を決める一戦、全日本2歳優駿（JpnⅠ・ダート1600m）が行われた。戸崎圭太騎手騎乗の1番人気ドライスタウトが従来のレコードを0.8秒上回る1:39.2で優勝した。シニスターミニスター産駒は今年GⅠ級レース3勝目、そしてドライスタウトは一口19,800円と低価格で募集された馬で、一口馬主の夢と醍醐味を感じられる勝利でもあった。

12月18日（土）に中山競馬場で行われるのは、牝馬限定のハンデ戦・2021年ターコイズS（GⅢ・芝1600m）。先週末は先行、差しともに活躍できるフラットな馬場で、直線は最内〜4頭目までのコースが伸びる馬場状態だった。今週は火曜日と木曜日から金曜日にかけて雨予報が出ていることから、雨の影響が残る馬場でのレースになると分析。前走、高速馬場だった府中牝馬Sから条件が好転しそうなスマートリアンとミスニューヨークに注目したい。

今週末は土曜にターコイズS、日曜に朝日杯FSが行われる。今週の予想に入る前に、先週の中央競馬計72レースの傾向を騎手、脚質・枠順、血統の3部門に分けておさらいしていこう。

中山芝2000mのホープフルSがG1に格上げされてから、短距離～マイル路線の2歳チャンピオン決定戦という位置付けにシフトした朝日杯フューチュリティS。素質の高さや適性はもちろんのこと、現時点での完成度の高さも求められる一戦だ。参考レースから各馬の素質と課題を見極めたい。

2021年12月18日に中山競馬場で行われるターコイズS。暮れの中山名物ともいえる牝馬限定重賞、ハンデ戦だ。今年も超難解なメンバーとなった一戦について、データを参照しながらSPAIA編集部が予想する。オープン特別時代を含む過去10年で3連単平均配当は56万を超え、愛知杯やマーメイドSなど他の牝馬ハンデ重賞の例に漏れず、とにかく荒れるレース。府中牝馬S上位馬のアンドラステ、マルターズディオサらが出走を予定しているが、確固たる主役は不在。混戦を読み解く上で重要なデータに迫る。

2021年12月19日に阪神競馬場で行われる第73回朝日杯フューチュリティステークス（朝日杯FS）。好走確率が上がるデータはA「美浦所属」B「キャリア2、3戦」C「前走がマイル」D「前走1着馬」E「前走3番人気以内」F「M.デムーロ騎手騎乗」。好データを4つ持つセリフォスに期待だ。

今週は2021年朝日杯FSを予想していきたい。フルゲート18頭に対し、19頭が登録しているが、回避馬がでる可能性が高そう。今週も全19頭を対象に進めていきたい。13年以前の中山開催時を含めた過去10年（11～20年）のデータを用いて、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順番に消していく。

2021年12月19日に阪神競馬場で行われる朝日杯FS。このレースを東大ホースメンクラブと京都大学競馬研究会が予想する。1400m以下からの距離延長組が多く、ハイペース濃厚という見解は両者共通。速い流れへの経験、適性がキーポイントとなりそうだ。アイビーSの勝ち馬ドウデュース、3戦いずれも異なる展開を勝ってきたセリフォスに高評価だ。

今回は血をテーマに種牡馬の単勝・複勝回収率ランキングをお届けする。2021年1月1日から11月30日の間に行われた全レースにおいて出走回数100レース以上で10勝以上あげ、なおかつ単勝回収率100%を超えた種牡馬を調べていく。ランキングを見ていくと現役時代とはイメージが違う適性能力が分かってきた。

12月11日（土）の阪神9Rに行われたエリカ賞（2歳1勝クラス・芝2000m）。勝利したのは岩田望来騎手のサトノヘリオス（栗東・友道康夫厩舎）。道中は6番手のインからレースを進め、直線では一頭抜けた末脚を披露。1:59.7のレコード決着となった。この結果は新馬戦で敗れたイクイノックス（美浦・木村哲也厩舎）、サークルオブライフ（美浦・国枝栄厩舎）の評価をさらに高めることにもなり、サトノヘリオス自身も来年のクラシックで活躍が期待できるだけの素質を証明したと言ってもいいだろう。

今週は2歳マイル王決定戦、2021年朝日杯FS。昭和にはトキノミノルやメイヂヒカリ、マルゼンスキーらが勝利、平成にはミホノブルボンやナリタブライアン、フジキセキやグラスワンダーらが勝利。近年もリオンディーズやアドマイヤマーズらが勝利している、重要な一戦となる。今回は、朝日杯FSの歴史を振り返る。

2021年12月19日に阪神競馬場で行われる朝日杯FS。2歳限定、年末のホープフルSと対になる、こちらはマイルの王者を決めるレースだ。このレースについてデータを確認しながらSPAIA編集部が予想する。1番人気想定は3連勝中のセリフォスだが、ここには2歳GⅠならではの特徴的なデータがある。その好データに該当するのがジオグリフ、ダノンスコーピオン、プルパレイなど6頭。初顔合わせの有力馬が非常に多い今年の朝日杯FS、波乱の気配もありそうだ。

先週末は3重賞が行われ、阪神JFはM.デムーロ騎手騎乗のサークルオブライフ、中日新聞杯はショウナンバルティ、カペラSはダンシングプリンスがそれぞれ勝利した。AI予想エンジンKAIBAの予想はどうだったのか、レース結果を振り返る。

このコラムでは古馬のレースと比較しながら2歳戦の指数を算出し、出走馬を評価していく。中山ではホウオウルーレットが驚異的な指数で勝利。阪神では好タイムで勝利したラリュエルなどがでた12月4日、5日の2歳戦について、指数と評価を掲載する。

香港ヴァーズ、香港スプリント、香港マイル、香港カップと4つのGⅠが開催された2021年香港国際競走。2019年には2001年以来となる3勝をあげるなど、近年は日本馬が絶好調。今年もグローリーヴェイズ、ダノンスマッシュといった香港実績馬に加え、ラヴズオンリーユーやピクシーナイトといった有力馬が日本から遠征した。香港スプリントでは多重落馬事故が発生するショッキングなシーンもあった香港国際競走デーを振り返る。

芝もダートも同じラップを刻める馬はそう多くない。ここが引退のモズスーパーフレアは中山芝1200mで記録した32.8とまったく同じ時計をダートで叩き出した。快速牝馬、最後の逃走劇に対応したのがダンシングプリンスだった。

8番人気ショウナンバルディ、17番人気アフリカンゴールド、10番人気シゲルピンクダイヤで決まり、3連単236万円の大波乱。波乱を呼んだのはショウナンバルディの絶妙な逃げとアフリカンゴールドの積極的な仕掛けにあった。

2021年阪神JFはサークルオブライフが勝利。キャリアの浅い2歳牝馬同士とあって、しばしば緩い流れの瞬発力勝負になることもあるが、今年は開催10週目の使い込んだ馬場で前後半800m46.4-47.4と予想以上にタフな流れ。総合力が試されるレースになり、2歳牝馬の現状での力関係が明確になった。

シーズン末期の牝馬限定のハンデ重賞。波乱の気配が漂う2021年ターコイズステークス。重賞昇格後は堅調な決着あり、大穴激走ありと極端。今年は秋華賞組が手薄で頼れる存在は府中牝馬S組。その前走同レースは【0-0-2-11】。エリザベス女王杯の前哨戦だけにマイル戦とのつながりが薄いものの、裏を返せば、マイル適性の高い同レース凡走馬が狙い。

阪神に移って8年目となる2021年朝日杯フューチュリティステークス。過去7年は翌年以降も活躍する馬を多く出し、中山時代とは変わり、登竜門的レースになった。1、2番人気は堅実ながら、最後のひと枠に思わぬ伏兵が飛び込むケースが多い。穴は前走条件戦突破した2勝馬ではなかろうか。

2021年12月12日、阪神競馬場で行われた阪神JFはM.デムーロ騎手騎乗のサークルオブライフが1着で入線。2着にはラブリイユアアイズ、3着にはウォーターナビレラが入線した。

2021年12月12日、中山競馬場で行われたカペラSは三浦皇成騎手騎乗のダンシングプリンスが1着で入線。2着にはリュウノユキナ、3着にはオメガレインボーが入線した。

2021年12月12日に阪神競馬場で行われる第73回阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神JF）。2017年のラッキーライラックのように古馬になっても活躍した馬も勝ち馬に名を連ねるが、2歳GⅠということで完成度の早さも大事となってくる。血統的にはロゴタイプを父に持つラブリイユアアイズに注目。

12月12日（日）に阪神競馬場行われる2歳女王決定戦・阪神JF（GⅠ・芝1600m）。SPAIA予想陣5人中4人から本命として名前があがったのはナミュール。新馬戦、前走の赤松賞で見せた末脚は世代トップクラス、中2週でも調教の動きは際立っているとの評価だ。相手候補としてはアルテミスS上位組のサークルオブライフ、ベルクレスタに印が集まっている。