【セントライト記念】アスクビクターモアは真っ先に消し！　ハイブリッド式消去法で導き出した自信の本命馬は

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5つのデータから絞れた馬は？

先週の『セントウルS』は1番人気メイケイエールを消去し、最終的に残った3頭の中からダディーズビビッドを本命にした。結果はご存じの通り、馬券圏内に及ばずの4着。セントウルSは残念な結果に終わったが、紫苑Sと京成杯AHの両レースをワイドでなんとか的中。回収率を再び60%台に戻して、今週末の3日間開催を迎える。

秋競馬の2週目は月曜の中山メイン、『セントライト記念』を予想する。今回は中山競馬場で開催された過去10回（2014年新潟開催を除く11～13、15～21年）を対象に、いつも通り複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。消去条件に当てはまった馬を順番に消していく。

『前走時馬体重480kg未満』×『前走人気＞前走着順』★2.9%★

最初は前走時の馬体重データを取り上げたい。馬体重が480kg未満の馬は過去10回で【3-4-2-72】（複勝率11.1%）とかなり苦戦している。特に前走時に人気を上回る着順に好走していた馬は【1-0-0-34】（同2.9%）。20年1着のバビット以外の34頭は4着以下に沈んでいる。

今年このデータに当てはまったのはアスクビクターモアとセイウンハーデスの2頭。どちらも日本ダービーを馬体重472kgで走って以来の実戦となる。前者は来月の菊花賞でも有力視されているが、もしトライアル仕様の作りならここは取りこぼす可能性もあるのではないか。まずはこの2頭を消去する。

【今年の該当馬】
・アスクビクターモア
・セイウンハーデス

『関西馬』×『前走非重賞』★3.7%

2つ目は東西別データから過去10回で【3-4-4-46】（複勝率19.3%）の関西馬を取り上げる。これに掛け合わせるのは前走クラス。前走が重賞レースだった関西馬は【3-3-4-20】（同33.3%）と好成績を残していたが、前走リステッド以下の馬は【0-1-0-26】（同3.7%）とさっぱり。該当データで、唯一馬券に絡んだのは12年2着のスカイディグニティだった。

今年このデータに当てはまったのはガイアフォースとマテンロウスカイの2頭。どちらも夏の小倉で1勝クラスを勝ち上がって、これが重賞初挑戦。前者はかなり人気を集めそうだが、ここでは馬券圏内は厳しいとみる。

【今年の該当馬】
・ガイアフォース
・マテンロウスカイ

『前走ローカル』×『キャリア7戦以上』★5.7%

3つ目は前走場所に注目。取り上げたのはローカルを走っていた馬で、過去10回の成績は【4-5-2-75】（複勝率12.8%）だった。86頭いた中でセントライト記念までに7戦以上走っていた馬は【0-3-0-50】（同5.7%）。キャリア6戦以下の【4-2-2-25】（同24.2%）に比べて、信頼度はかなり落ちる。

今年この条件に当てはまったのは、以下の5頭。消去済みのマテンロウスカイに加えて、皐月賞にも出走したボーンディスウェイやラーグルフなどが消去対象となった。

【今年の該当馬】
・ショウナンマグマ
・ボーンディスウェイ
・（マテンロウスカイ）
・ラーグルフ
・ロンギングエーオ

『前走から距離延長』×『前走0秒3差以上で負け』★7.3%★

4つ目は過去10回で【4-4-5-65】（複勝率16.7%）とまずまずの成績を収めている距離延長組に注目した。その前走で勝利していた馬は【2-3-3-21】（同27.6%）という好成績。一方で、1着馬と0秒3差以上をつけられ負けていた馬は【1-1-1-38】（同7.3%）とセントライト記念でも厳しい戦いを強いられている。

今年は3頭がこの条件に該当。新たにサイモンバロンとベジャールの2頭を消去リストに加えたい。

【今年の該当馬】
・サイモンバロン
・ベジャール
・（ボーンディスウェイ）

『前走上がり2位以下』×『今回8枠』★0.0%★

5つ目のデータは前走時の上がり順位に注目した。取り上げるのは上がり3ハロンタイムが2位以下だった馬。過去10回の成績は【7-8-9-95】（複勝率20.2%）と平均以上の好成績を残している。ただし、セントライト記念で8枠に入った馬は【0-0-0-15】（同0.0%）と全滅していた。最後はこの組み合わせを採用する。

4つのデータを終えて、登録13頭中10頭を消去。残った3頭のうち前走時の上がり順位が2位以下だったのはオニャンコポンとキングズパレスの2頭だった。もし8枠に入ったときは消去する。

【今年の該当候補】
・オニャンコポン
・キングズパレス

5つの条件を終えて、確実に残るのはローシャムパークだけ。同馬が勝ち上がったのは今年2月で、デビュー3戦目と時間を要したが、その未勝利戦は4馬身差、続く山藤賞（3歳1勝クラス）は7馬身差といずれも圧巻の内容で勝利している。約5か月ぶりの実戦でたくましく成長していれば、春の実績馬を丸飲みしても不思議はないだろう。今回は調教、枠順などを確認することもなく、ローシャムパークに自信の「◎」を打ちたい。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。単複ワイドに絞った今年の回収率は62.9%（9月11日現在）。

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