【ドバイWCデー】ラストラン控えるウシュバテソーロにみなぎる気合い 日本馬や海外の強豪がコースで調整

三木俊幸

2025年ドバイワールドカップに出走予定のウシュバテソーロとウィルソンテソーロ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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高木登厩舎の2頭が併せ馬

現地時間4月2日(水)の早朝、メイダン競馬場で『2025ドバイワールドカップデー』に向けた調教が行われた。前日に追い切りを済ませたダノンデサイル、フォーエバーヤング、リバティアイランドなどは馬場入りしなかったが、多くの日本馬が馬場へと姿を現した。

ドバイワールドカップに出走を予定している高木登厩舎所属の2頭、ウシュバテソーロとウィルソンテソーロは角馬場で体をほぐしてからダートコースへと入場。ウシュバテソーロは菅原明良騎手、ウィルソンテソーロは川田将雅騎手とレースでも騎乗する騎手を背に併せ馬で追い切った。

このレースがラストランとなるウシュバテソーロは気合いが乗っている印象でわずかに先着、状態面もさらに上向いているように感じた。

その他にも、ダートコースでは同じくドバイワールドカップに出走するラムジェットが三浦皇成騎手騎乗で調整を行い、UAEダービーに臨むドンインザムード(坂井瑠星騎手)やシンフォーエバー(菅原明良騎手)の姿も。

ゴドルフィンマイルに挑むカズペトシーンは助手騎乗で単走の調教を行い、同レース出走予定のペプチドナイルは藤岡佑介騎手が騎乗。ドバイゴールデンシャヒーンのクロジシジョーは助手騎乗で併せ馬のキャンター調整が行われた。


2025年ドバイワールドカップに出走予定のラムジェット,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ロマンチックウォリアーら海外の強豪も

芝コースでは、ドバイシーマクラシック出走組のチェルヴィニア、ドゥレッツァやドバイターフ出走のブレイディヴェーグが続けて単走で追い切り。

他にもアルクオーツスプリントに出走を予定しているウインカーネリアンは鹿戸雄一調教師らが見守るなか、三浦皇成騎手騎乗で単走強めの内容。同レースに出走予定のダノンマッキンリーも調整を行った。


2025年ドバイシーマクラシックに出走予定のドゥレッツァ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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太陽が昇って明るくなった午前7時を過ぎると、有力馬と目される外国馬たちも多く姿を現した。前日にJ.マクドナルド騎手を背に芝コースで追い切った香港のロマンチックウォリアーは帯同馬とともにダートコースでキャンター。

ドバイシーマクラシックに出走予定のフランス調教馬カランダガン、ドバイターフ連覇を目指すファクトゥールシュヴァルなどもダートコースで調整していた。


2025年ドバイターフに出走予定のロマンチックウォリアー,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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