【フェブラリーS】昨年は3着以内独占!トレンドは「芝血統」 独自条件クリアの4頭で好配当ゲットだ
逆瀬川龍之介

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近年、幅を利かす芝血統
00年代の前半ぐらいまでだろうか、芝とダートでは、特にトップレベルの戦いにおいて、種牡馬の棲み分けがハッキリしていた。しかし、ダートが高速化するにつれて、トレンドが大きく変化。ダートのトップレベルの戦いで、芝血統が幅を利かすようになってきたのだ。
中でも顕著な傾向が出ているのがフェブラリーSである。芝スタートの東京ダート1600mが舞台とあって、毎年のように「この血統なら芝向きじゃないの⁉」という人気薄が好走しているのだ。以下に主な馬を挙げてみよう。
19年3着(8番人気)
ユラノト
父キングカメハメハ。母コイウタはヴィクトリアマイル覇者
21年2着(9番人気)
エアスピネル
父キングカメハメハ。母エアメサイアは秋華賞覇者。自身は芝重賞3勝
24年1着(11番人気)
ペプチドナイル
父キングカメハメハ。母クイーンオリーブは芝で4勝
24年2着(5番人気)
ガイアフォース
父キタサンブラック。自身は芝重賞1勝
24年3着(13番人気)
セキフウ
半兄ビッグアーサーは高松宮記念覇者
いかがだろうか。このように芝血統の馬、とりわけ母系に芝っぽさを内包している馬は要チェックだ。さらに、エアスピネルやガイアフォースのように、自身も芝の重賞で実績があれば特注となる。
今年の登録馬を見てみよう。「芝血統」の定義は人それぞれだろうが、ここでは(1)父が芝のGⅠ馬を輩出、(2)自身orきょうだいor母or母のきょうだいが芝で顕著な活躍、の2つをクリアした馬の中から、独断でピックアップ。推奨したいのは以下の4頭だ。
ガイアフォース
(1)父キタサンブラック
(2)自身はセントライト記念を勝利
コスタノヴァ
(1)父ロードカナロア
(2)半兄リレーションシップが芝のオープン馬
ドゥラエレーデ
(1)父ドゥラメンテ
(2)伯父サトノダイヤモンドが芝のGⅠを2勝。自身はホープフルSを勝利
ミッキーファイト
(1)父ドレフォン
(2)半兄グルーヴィットが中京記念覇者
いずれも十分にチャンスがありそうだが、中でもイチ推しはコスタノヴァだ。というのもロードカナロア産駒は今開催の東京ダートで絶好調。自身が根岸S(GⅢ)、コンクイスタが銀蹄S(3勝クラス)、ロードエクレールがバレンタインS(OP)を制するなど、延べ19頭で【8-2-2-7】勝率42.1%、複勝率63.2%の活躍ぶりで、回収率は単勝が374%、複勝でも145%だから凄い。根岸Sの勝ちっぷりも素晴らしく、軸としての信頼度は高いと言える。
馬券はコスタノヴァの単勝をしっかり買う。馬連と3連複はコスタノヴァからの流し。相手はガイアフォース、ドゥラエレーデ、ミッキーファイトはもちろん、昨年覇者のペプチドナイル、ロードカナロア産駒のエンペラーワケアも加える。馬連5点、3連複10点で好配当ゲットといきたい。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GⅠのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
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