【クイーンC】ベルクレスタよりスターズオンアースを信頼! 重賞2着からの臨戦で複勝率78%だ

SPAIA編集部

2022年クイーンCに関するデータ,ⒸSPAIA

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牝馬クラシック戦線本格化!

2022年2月12日に東京競馬場で行われるのはクイーンC(GⅢ・芝1600m)。いよいよ牝馬クラシックへ向けた戦いがここから本格化する。

第一冠・桜花賞においては「前走クイーンC組は勝てない」という有名なジンクスがあるものの、昨年のクイーンC馬アカイトリノムスメは秋華賞を勝利。19年勝ち馬クロノジェネシス、15年2着ミッキークイーン、12年勝ち馬ヴィルシーナなど、牝馬三冠ロードを主役級として歩む馬は多く、決して価値の低い重賞ではない。

今年は筆頭候補と見られていたソネットフレーズこそ脚部不安で回避となったものの、アルテミスSの2着馬ベルクレスタや、フェアリーS2着スターズオンアース、新馬戦を快勝したラリュエルら素質馬が出走予定。楽しみな一戦、過去10年のデータから分析していこう。

絞れる1着候補

クイーンCの人気別成績,ⒸSPAIA



まずは人気別成績から。1番人気【4-1-2-3】、2番人気【4-1-2-3】は全くの互角。ほか2勝も3、4番人気の1勝ずつで、1着馬に関してはほぼ荒れない。この10年で最も単勝がついたのは13年(ウキヨノカゼ)で、8.3倍。大荒れは期待薄だろう。

2着馬でいえば1~5番人気が9頭。3着には6番人気以下も6頭が入っている。高配当を望むなら3連系で3着目を広く、確実に仕留めたいなら馬連や馬単で上位人気に絞る形がよさそうだ。

クイーンCの前走クラス別成績,ⒸSPAIA



続いて前走クラス別成績に注目。必然的に格上挑戦の1勝馬となる前走新馬【0-2-2-13】と未勝利【0-1-1-20】は勝ち星なし、特に後者は減点材料だ。複勝率ベースなら悪くない新馬組ではラリュエルに加え、ウインブライトとウインファビラスの妹ウインエクレール、勝ちっぷり鮮やかだったプレサージュリフトなどがスタンバイ。ここは相手候補に入れておきたい。

前走1勝クラスは【4-1-1-40】複勝率13.0%で、GⅢ【3-3-5-19】複勝率36.7%、GⅠ【3-3-2-13】複勝率38.1%。やはり重賞を経験してきた馬に軍配が上がる。前走が重賞以外だった馬は、そこで負けていると【0-1-1-38】。ここは思い切って消してもいいか。

前走重賞組についてそこでの着順に注目すると、前走2着だった馬は【3-2-2-2】で連対率55.6%、複勝率77.8%。ここにフェアリーSで2着のスターズオンアースが該当する。中山では最後の直線でかなりモタれ、修正しながらの競馬だった。デビューから3戦続けて使った左回りに戻って信頼度アップか。

ベルクレスタ、スタティスティクスが当てはまる前走GⅠ(=阪神JF)組についても見る。ここの上位馬、具体的には4着以内なら【3-2-0-3】と上々の安定感。反面、6着以下だと【0-1-2-10】となり、6着、8着の両馬とも心もとない。着差で言っても阪神JFを0.6秒差以上で負けていると【0-0-2-10】と連対がなく、こちらにも引っかかる。世代上位の評判があるベルクレスタだが、データ上は疑問が残る。

クイーンCの前走距離別成績,ⒸSPAIA



今年は想定段階で前走もマイルだった馬が多く、使えるか微妙なデータだが、いちおう前走距離別成績を。距離延長組は19頭出走して馬券絡みは2着1回だけ。距離短縮組は3勝を挙げているが、1800mからの短縮は【0-0-1-9】。2000mからの短縮が【3-0-0-5】でベター。該当馬がもしいれば抑えておきたい。

クイーンCのその他データ,ⒸSPAIA



そのほかで気になったところだと、馬番6番が10年で5勝、複勝率70.0%という圧巻の好成績。馬券に絡んだ7頭はいずれも3番人気以内なので、「有利な馬番」というよりは「出目」くらいに解釈した方がいいだろうが、成績がいいのは確か。

あと、単体で決め手になるほどではないが東西比較では関西馬がベター。キャリア別ではキャリア3戦(今回が4戦目)の馬が理想的で、1~4戦までは許容範囲。5戦以上になると好走率が落ちる。

NGのパターンは前走で逃げていた馬の【0-0-0-11】。若駒にとって逃げる競馬が気性面に悪影響を残すという話はよく聞くが、それがデータにも表れた形となっている。

まとめ

ここまでのデータをまとめていくと、「1着は人気馬」「前走重賞、特に2着だと◎」「阪神JF大敗馬は苦戦」「距離延長馬苦戦」「馬番6番に注目」「前走逃げは×」という感じだ。

上位人気勢から中心はスターズオンアース。フェアリーS2着というデータもそうだが、タイプ的にも大箱でパフォーマンスを上げてきそうな予感がある。「関東馬」「キャリア4戦」という点でベストとまではいかないものの、大きな減点材料もなく、軸として計算が立つ。

あとのヒモ選びは消去法のようになってしまうが、今年の想定馬から苦戦のパターンを避けていくと、阪神JF以外の重賞組と、新馬を勝ち上がった勢力が残る。関西馬のラリュエルやショショローザ、同じく関西馬でシンザン記念6着健闘のモズゴールドバレル。関東からは同コースの新馬戦で上がり33.3秒の差しきりを見せたプレサージュリフトあたりから絞り込んでいきたい。


2022年クイーンCインフォグラフィック,ⒸSPAIA



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