【AI予想回顧】天皇賞(秋)は3歳馬エフフォーリア制し3強が上位独占! AI強気の予想結果は?
SPAIA編集部

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
19年ぶりとなる3歳馬勝利
10月最後の開催となった先週末は中距離路線の最強馬決定戦、天皇賞(秋)(GⅠ・芝2000m)、マイルCSの前哨戦スワンS(GⅡ・芝1400m)、2歳牝馬による戦いアルテミスS(GⅢ・芝1600m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返る。
3冠馬コントレイル、現役最強マイラーのグランアレグリア、そして今年の皐月賞馬エフフォーリアの3強対決に大きな注目が集まった天皇賞(秋)。AIはそんな3頭を差し置いてヒシイグアスを本命に抜擢。4連勝中の勢いを重視した予想だった。
カイザーミノルが逃げ、2番手にグランアレグリアがつけるという展開となったが、ヒシイグアスはエフフォーリアの直後8番手を追走。終いは上がり33.7の末脚でジリジリと伸びていたものの、3強には届かず。勝ち馬から0.8秒差の5着が精一杯だった。
直線で早め先頭に立ったグランアレグリアをめがけて襲いかかるライバルたち。残り200mを過ぎたところで3強による三つ巴の追い比べとなったが、力強く抜け出したのは3歳馬エフフォーリア。道中6番手というポジショニングも含め文句なしのレースぶりで19年ぶりとなる3歳馬の天皇賞(秋)制覇を成し遂げた。鞍上の横山武史騎手は親子3代での天皇賞(秋)制覇、そして2週連続でのGⅠ勝利を達成した。
遅れること1馬身、クビ差の2着争いを制したのは大外から上がり最速の33.0を使って伸びたコントレイル。そして2番手といういつもより前目でレースを進めたグランアレグリアはやはり距離がやや長かったのか3着止まりだった。
ダノンファンタジーが重賞6勝目を飾る
1400m戦を得意とする馬たちが集結したスワンSでAIが本命に推奨したのは、ルークズネスト。過去10年では「3歳」「前走ポートアイランドS」「馬体重500〜519kg」という項目に該当する馬が高い回収率を残していること、同じ3歳世代のGⅠホースとも互角の勝負をしている点に期待した。
スタートしてから5頭ほどが横並びとなり、一団となった先行争いの中でハナに立ったのはホウオウアマゾン。前半600mの通過が34.1と遅いペースでレースは流れていく。
直線に向いて残り200mで粘るホウオウアマゾンを捉えにかかったのは、4角9番手というポジションだったダノンファンタジー。馬群を割ってサウンドキアラも脚を伸ばしてきたものの、3/4馬身差で押し切り勝ち。昨年の阪神C以来の重賞6勝目を飾った。
2着サウンドキアラは近走結果が出ていなかったものの、6戦ぶりに馬券圏内に好走。3着争いは混戦となったがホウオウアマゾンが逃げ粘った。
本命のルークズネストはハナ差及ばず4着。スタート後はじわっと先行集団に取り付こうとしたが、固まった馬群の中でポジションを下げてしまう。4角12番手からよく盛り返してきたものの、道中スムーズさを欠いたのが結果的に痛かった。
7番人気サークルオブライフが差し切り
過去9年で暮れの阪神JF優勝馬を3頭も輩出している注目のレース、アルテミスS。AIは「前走0.6秒差以上で勝利」「前走480〜499kg」「8枠」と3つの心強いデータが揃ったミントが本命だった。
レースはボンクラージュが逃げて後続との差を広げていく展開。まずまずのスタートから中団につけていたミントは、3角から徐々に外目を通ってポジションを押し上げていく。直線に向いて伸びてくることを期待したが、脚色は鈍り7着という結果に終わった。
勝利したのは4角8番手を追走していた7番人気のサークルオブライフ。大外からに徐々に迫ってくると、ゴール前で道中3番手からレースを進めた2番人気ベルクレスタを交わしクビ差で勝利。3着には2番手追走から粘った8番人気のシゲルイワイザケが入り、波乱となった。
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