藤田菜七子騎手、重賞初制覇ならず 先週のレースをSPAIA予想陣の結果とともに振り返る
SPAIA編集部
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
1番人気のミッキーグローリーが見事な差し切り勝ち
8月11日、新潟競馬場ではサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念(GⅢ・芝1600m)が行われた。第1戦の中京記念とは打って変わり、今回は平坦の新潟コースで瞬発力が問われる舞台。それぞれの視点から分析したSPAIA予想陣の結果はどうだったのか、レースを振り返っていく。
好スタートからハナを切ったのは、マイネルアウラート。後続に3馬身ほどのリードを取った逃げで前半の600mを34.7というペースで通過する。新潟名物の長い直線に入っても、人気各馬はまだ中団より後方の位置に。
内回りコースとの合流点を過ぎたあたりで、ソーグリッタリングとミエノサクシードが早めに先頭へと躍り出るが、大外から追い込んできた1番人気のミッキーグローリーがまとめて差し切った。勝ちタイムは1:32.1だった。
2着はミエノサクシード、3着はソーグリッタリングで早めに抜け出した馬が粘り込む結果に終わっている。
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SPAIA予想陣の結果は、門田氏が馬連BOXでミエノサクシードとソーグリッタリングを押さえていたが、ミッキーグローリーは買い目に入っておらず惜しい結果に。三木氏と喜畑氏が本命だった3歳馬ケイデンスコールは直線で伸びを欠いて14着に終わり、3人ともハズレという結果だった。
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予想通りタイムと上がりが速い決着に
札幌競馬場ではエルムS(GⅢ・ダート1700m)が行われた。このレースを予想していた三木氏は2番人気のモズアトラクション、東大ホースメンクラブが11番人気のサングラスをそれぞれ本命に推していたが、果たして結果はどうだったのだろうか。
先行争いが激しくなることは、ある程度予想はされていたものの、ドリームキラリとリアンヴェリテの2頭がピタリと並んだハナ争いは向正面まで続き、前半1000mの通過は58.5と速いペースとなった。
直線を向いて、先行していたリアンヴェリテとその直後を追走していたタイムフライヤーが抜け出しを図るが、それを一気にかわし、勝利したのはモズアトラクションだった。ゴール前では前年の優勝馬ハイランドピークも迫ってはきたものの、届かず2着まで。3着はサトノティターンと言う結果に終わった。勝ちタイムは1:41.9という速い決着となっている。
勝ったモズアトラクションが使った上がりは、36.0と三木氏の予想は完璧のように思われたが、2着のハイランドピークは平均上がりタイムが遅かったため無印に。3〜5着までは押さえていただけに、惜しい結果に終わった。また東大ホースメンクラブの本命馬サングラスは、10着という結果だった。
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コパノキッキングは先行策をとるも3着
8月12日、盛岡競馬場ではクラスターC(GⅢ・ダート1200m)が開催された。イギリス・アスコット競馬場で行われた騎手招待レース、シャーガーCを終えて帰国した藤田菜七子騎手が参戦することもあり、注目を集めていた。
好スタートを切ったコパノキッキングがハナを奪うかと思ったが、それを内から制したのが、武豊騎手騎乗のヒロシゲゴールドだった。3番手にはラブバレットと先行した各馬が一団となった形で直線コースへ。それを大外からかわし去ったのは、2番人気のヤマニンアンプリメだった。前走の北海道スプリントCに続いて重賞連勝を果たした。2着には逃げ粘ったヒロシゲゴールド、注目されたコパノキッキングは3着という結果に終わっている。
予想は、門田氏と東大ホースメンクラブはともに勝ったヤマニンアンプリメが本命で的中。中でも門田氏は、逃げ馬がよく絡んでいると分析し、きっちりとヒロシゲゴールドを推奨馬に入れており、主戦場としている地方競馬での予想で見事に結果を残した。
《予想記事》
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