34勝の戸崎圭太騎手がトップを堅守 横山武史騎手は2位に急浮上【3月終了時の騎手リーディング】
三木俊幸

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
戸崎圭太騎手は賞金ランキングでも2位以下を引き離す
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1日から31日までの期間内に、10日間の開催があった3月。騎手リーディング1位から5位までの差はわずか4勝と混戦模様が続いたなかで、1月と2月終了時点に引き続き戸崎圭太騎手がトップの座を守った。
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3月は1→1→1→2→0→2→2→1→2→1と大勝ちはなかったものの、10日間のうち9日間で勝利。月間13勝とコンスタントな活躍で勝利数を34勝にまで伸ばした。22日に中山競馬場で行われたフラワーCではレーゼドラマを勝利に導くとともにJRA通算1600勝も達成。賞金ランキングでも786,936,000円と2位以下を大きく引き離している。
2月終了時は17勝で6位という成績だった横山武史騎手は1日4勝の固め打ちが2回あり、月間最多の16勝を上積み。戸崎騎手と1勝差の33勝まで一気に急浮上してきた。特に3歳戦で13勝を記録し、そのうち芝のレースで8勝。勝率42.1%と強さが際立っていた。
3位は2月終了時点と変わらず、坂井瑠星騎手がランクイン。8日の阪神競馬では足を負傷して、その後は翌日の弥生賞ディープインパクト記念を含む全てのレースで乗り替わり。しかし幸いにも大事には至らず翌週から復帰して、月間11勝。年間成績では31勝としている。
30勝で4位となっているのは松山弘平騎手。2月終了時には16勝で7位という成績だったが、3月は4→0→0→3→1→1→3→0→0→2と爆発力を発揮して月間14勝。重賞勝利はないが、リステッドのすみれS、若葉Sなど上級条件で勝利をおさめて、賞金ランキングでも589,291,000円で3位と上位の成績を残している。
川田将雅騎手は1日のオーシャンSをママコチャと、16日の金鯱賞をクイーンズウォークとのコンビで制する活躍を見せて月間では10勝を加算した。年間では松山騎手と同じ30勝ながら2着の回数差で下回り、2月終了時点での2位というポジションから5位へと順位を下げる形となってしまった。
丹内祐次騎手は早くも重賞3勝
今回トップ5には入らなかったものの、6位の丹内祐次騎手は月間8勝で27勝という成績ながら、賞金ランキングでは575,837,000円で4位につける。29日の日経賞ではマイネルエンペラーに騎乗して勝利。今年早くも重賞3勝目と好調をキープしている。
今後は福島、新潟と関東圏での3場開催が続くことからも、トップ5圏内へ再浮上することもありえそうだ。
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3月にデビューした7人の新人騎手たちのなかで最初に勝利をあげたのは、舟山瑠泉騎手。8日の中山7Rで自厩舎でもある田中博康厩舎のレーヴブリリアントに騎乗してのものだった。前のレースで他の騎手に迷惑をかけてしまったこと、人気馬に騎乗させてもらいながら結果が出せなかった悔しさもあってか、涙を堪えながらのインタビューが印象的だった。
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その他にも9日の阪神1Rでは新谷功一厩舎所属の田山旺佑騎手、22日の中京3Rでは杉山晴紀厩舎所属の和田陽希騎手、29日の阪神7Rでは斉藤崇史厩舎所属の森田誠也騎手がそれぞれ初勝利をマークしている。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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