【宝塚記念】前年の有馬記念「5着以内」が3連勝中 ローテーションに見られる特徴は

SPAIA編集部

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前年有馬記念組が堅実

6月23日に京都競馬場で開催される宝塚記念(GⅠ・芝2200m)。今年は秋春グランプリ連覇を狙うドウデュース、昨年の天皇賞(春)覇者ジャスティンパレス、大阪杯を勝って勢いに乗る4歳馬ベラジオオペラなど中距離路線をけん引するトップホースたち13頭によって争われる。

ここでは過去10年のデータからローテーションに見られる特徴を探っていく。

宝塚記念、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


今年は18年ぶりの京都開催ということもあり、「レースレベル」に着目して考察したい。注目は例年、中長距離の一線級が集う秋のグランプリ「有馬記念」。同5着以内馬の宝塚記念成績は【5-3-2-10】勝率25.0%、複勝率50.0%と2頭に1頭が馬券に絡んでいる。

今年はここに二強を形成しそうなドウデュースとジャスティンパレスがすっぽり収まるから不思議である。詳しく見ていくと、有馬記念1着は【2-0-0-1】で21年クロノジェネシス、23年イクイノックスが、4~5着は【2-2-1-2】で22年5着タイトルホルダーと、近3年は同レース好走組が勝利している。データ上は甲乙つけがたいものの、この2頭のどちらかが勝つ可能性は高そうだ。ちなみに、近3年はファン投票1位が3連勝中。歴代最多得票を獲得したドウデュースがこれに続けるかにも注目だ。

伏兵候補としては同じく「有馬記念」の6~9着馬を挙げたい。1着こそないが【0-2-1-4】で、昨春は7着ジャスティンパレスが3着、8着ディープボンドが5着と善戦した。今年は8着ソールオリエンスが唯一該当する。先着を許した5/7頭が不在であることに加え、得意の道悪でレースを迎えられそうな点も好材料。昨秋以降は振るわないが、ここで一発あってもおかしくない。

その他では、「大阪杯組」がGⅠ昇格後で【2-2-1-16】と良くも悪くもない数字。ただ、今年は2着馬がローシャムパークだったことは留意しておきたい。同馬は昨秋のオールカマーでタイトルホルダーを0.2秒差で下している。そのタイトルホルダーが23年の有馬記念でドウデュースとジャスティンパレスの間に割って入り3着だったことを物差しにすれば、ローシャムパークは“二強”に通用する域にあるといえる。大阪杯の1~3着馬がタイム差なしの接戦だったことから、1着ベラジオオペラ、3着ルージュエヴァイユも含めた3頭は上位争いに食い込む可能性はある。

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