【明日使える馬券トリビア】シンプルに強力な「ハイペース逃げ」の次走

SPAIA編集部

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馬券検討の役に立つ? トリビアを紹介

あなたの馬券検討の役に立つかもしれないし、立たないかもしれない競馬のトリビアを、データとともに紹介していく不定期連載。今回は「レース展開」にまつわるトリビアを取り上げます。

シンプルでも威力抜群

「前走はオーバーペースでバテてしまった。道中で息を入れられれば。」

逃げ馬に関してよく見かけるこんな短評だが、実際のところ、ハイペースに巻き込まれた馬を次走で狙うという作戦は有効なのか。今回はそんなデータを調べてみよう。

ペースの定義は芝・ダート、距離によってもまちまちで難しいが、今回はほぼ確実に「ハイペース」と呼ばれるであろう、「1800m以上で1000m通過が59秒を切ったレース」(データは2022年のJRA平地競走)と定義する。この条件に当てはまったのは67レースあったが、逃げた馬の成績は【5-5-1-60】で単回収率45%、複回収率34%。当然だが、ほとんどの馬が4着以下に失速している。

では、この馬たちの次走成績(JRAで出走したケース)はというと、【8-7-5-38】で複勝率34.5%、単回収率249%、複回収率146%と大幅なプラス収支だった。実にシンプルだが、ハイペースの逃げでバテてしまった馬は本当に次が狙い目となっている。また、このうち5着以内に粘った馬は次走で【4-3-3-7】複勝率58.8%と、さらに好走確率も上がる。もっとも、こちらはなかなかのレアケースではある。

ここ半年ほどで、「1800m以上のレースを1000m通過59.0秒未満で逃げて、まだ次走を迎えていない馬」のリストを下記に記載しておいた(抹消馬除く)。レースに出てきたら狙ってみたい。

ケイアイセナ
シフルマン
パーソナルハイ
セイウンハーデス
レッドベルオーブ
トゥルーキーノ、オーケーボニータ(同レースで競り合って1000m通過58.9秒)
テーオーシリウス
ヘクトパスカル