【ラジオNIKKEI賞】指数1位はリッケンバッカー スプリングS組は疲労回復が課題

山﨑エリカ

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昨秋以来の福島開幕週も、今週末は雨模様

今年のラジオNIKKEI賞は、昨秋以来の開催となる福島(1回2日目)で行われる。こうなると超高速馬場をイメージしがちだが、日曜日に関しては当てはまらないかもしれない。というのも、下地は昨秋よりも高速馬場だが、金曜日のクッション値の発表が昨秋の3回福島の開幕日前日と同じ「8.8」で、測定時の含水率が昨年よりも高く、日曜日は雨模様との報もあり、標準レベルまで時計を要する馬場となる可能性があるからだ。

ラジオNIKKEI賞出走馬のPP指数,インフォグラフィック,ⒸSPAIA


こうなると、逃げ、先行の評価を見直さなければならない。しかし、福島は最後の直線が約292mと短く、直線一気が決まらないために、昨年のこのレースで1番人気に支持されたパラスアテナのように、差し、追い込み馬が早めに動いて自滅し、結果、前と内が残るパターンも少なくない。そこも踏まえて予想を組み立てたい。

能力値1~5位以内馬の紹介

【能力値1位 リッケンバッカー】
3走前の未勝利戦を好指数勝ちして勢いに乗った馬。アーリントンC2着、NHKマイルC4着の実績はここでは上だが、問題は前走のマイルCで出遅れて、かなり後方からレースを進めたこと。同馬は前走後、鞍上の横山武騎手が「ペースが速くてついて行けなかった」とコメントしているように、追走力のない馬。そういう意味では、追走が楽になる1Fの距離延長は歓迎だろう。しかし、最後の短い直線を意識して、早めに動いた場合の末脚不発の不安はある。また、G1でかなり頑張った後で、余力があるかもカギ。

【能力値2位 グランオフィシエ】
超絶高速馬場となった前々走の未勝利戦では、圧倒的なトップスピードを見せ、2着馬に7馬身差をつけての好指数勝ち。勢いがある。前走で逃げ切りを収めているが、もともとは折り合える馬だけに、レースの流れにも乗れそうだ。ただ、前走もかなり頑張っているので、この馬も余力面での課題はある。キャリアの浅い馬だけに、成長力がカギとなるだろう。

【能力値3位 ヴァイスメテオール】
東京芝1800mの新馬戦を好位から最後まで減速することなく勝利した素質馬。前々走では不良馬場の1勝クラスを好指数勝ち。前走のプリンシパルSでは、1番人気に支持されたが、不良馬場で好走した後の一戦だったこともあり、前有利の流れを出負けし、本来の能力を出し切れなかった。問題は近2走とも出遅れて、後方からレースを進めている点。内枠の今回でも出遅れた場合には、スムーズに流れに乗れない危険性もある。

【能力値4位 ボーデン】
デビュー2戦目の前々走の未勝利戦を破格の好指数勝ち。タフな馬場の前走、スプリングSでも3着と奮闘した。今年のスプリングSは馬場がタフで厳しい競馬。優勝馬ヴィクティファルスや2着のアサマノイタズラ等、上位入線馬はその後着順を落とした例が目立っている。同馬がスプリングS後に、フレグモーネを発症し、ダービートライアルを使えずにここに出走してくることになったのも、スプリングSが消耗度の高いレースになってしまったことのダメージが影響しているはず。休養した間に、どれだけ疲れが抜けたかがカギとなりそうだ。

【能力値4位 タイソウ】
新潟芝2000mの新馬戦を最後まで加速するラップで勝利した素質馬。前々走のプリンシパルSで3着と、やっとその素質が開化してきた。前走のメルボルンTは、スタートでハナに立った同型のタマモネックタイがハナを譲ったことで楽に逃げられたというのが世間の評価だが、力の要る馬場で1000m通過後の向正面からペースが上がっており、実質、前に厳しい流れ。しかし、指数上、前走で能力を出し切ったわけでもなく、余力はありそう。順調かつ、指数上位、脚質も魅力。

穴馬は、あすなろ賞で番狂わせの逃げ切りを決めたワールドリバイバル

ワールドリバイバルは3走前のあすなろ賞で番狂わせの逃げ切りV。10番人気だったこともあり、他馬にプレッシャーをかけられることなく、マイペースで逃げ切ることができた。ところが前走のスプリングSでは、馬場がタフなうえに向正面でアールバロンに競りかけられて一気にペースアップ。前が苦しい展開、さらに外差し天国の中、馬場の悪い最内(内目よりマシでも悪い)を通って、展開を利した勝ち馬ヴィクティファルスと0.7秒差(6着)に粘った。

前走の皐月賞はスプリングSの善戦によるダメージで本調子ではなかったうえに、序盤のタイトルホルダーとのハナ争いで脚を使い、向正面でレッドベルオーブらが早めに上がって競りかけてきたことで早々と失速。12着大敗を喫した。今回、前走から一転して、前が楽な展開になれば、巻き返しが期待できるだろう。

※パワーポイント指数(PP指数)とは?
●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示
例)リッケンバッカーの前走指数「-13」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.3秒速い
●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート
●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3
●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数
能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補


ライタープロフィール
山崎エリカ
類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性予想家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。


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