【ジャパンダートダービー】ミックファイアが無敗で南関東三冠達成 御神本騎手「嬉しすぎて言葉が見つかりません」
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
2001年のトーシンブリザード以来の快挙
「最高です。嬉しすぎて言葉が見つかりません」
そう語ったのはミックファイアに騎乗してジャパンダートダービー(JpnⅠ・ダート2000m)を制した御神本訓史騎手。同馬はこの勝利でデビューから無敗の6連勝、羽田盃と東京ダービーに続き南関東クラシック三冠を達成した。
発走直前に雨が降り出した中で行われたレースは、ミトノオーがすんなりとハナを奪い、11.9-11.1-11.9-12.8-12.5(1:00.2)というペースで引っ張る。ミックファイアは5番手の外を追走していた。
直線に向いてリードを保っていたミトノオーがそのまま押し切るかと思われたところ、外から力強い脚で迫り、残り100mを切ったところで一気に捉えると後続に2馬身半差をつける完勝だった。
無敗での南関東三冠は2001年のトーシンブリザード以来2頭目。ゴール前はミックファイアを後押しする大歓声に包まれ、引き上げてきた際には御神本コールも沸き起こるなど、場内が一体となり快挙を祝福した。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
管理する渡邉和雄調教師は今後について、「秋はJBCが地元大井で行われますので、さらにそこで結果を残すようであればJRAのチャンピオンズCに行けたらいいなと思います」とコメント。
御神本騎手も「JRA勢は超一流の馬が出走してきたと思いますし、そこをこのような強い競馬で勝ち切ってくれたのは、今後につながる光がかなり見えてきたので、ますます期待していただけたらと思います」
そう語ったように、良馬場での勝ちタイム2:04.6は過去10年と比較しても最も速く、さらに大きな舞台で活躍する姿を楽しみにしたい。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
2番人気ユティタムは4着
2着争いは前走兵庫CS組のミトノオーとキリンジによる接戦となったが、道中7番手から運んだキリンジがクビ差捉えて先着。ペースと大井の2000mという舞台も合っていたと言えるだろう。
3着ミトノオーは残り200mを切ったところで苦しくなって失速してしまったが、上手くマイペースに持ち込んで自身の持ち味は発揮できたレースだった。
2番人気に推されたユティタムは好位からレースを進めたが、ミトノオーから3馬身半差の4着。今回のようなタフな流れも踏まえ、距離も若干長かったのかもしれない。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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