【スパーキングレディーカップ予想】昨年クビ差2着のレディバグ、得意のマイル戦で重賞初Vへ
ⒸSPAIA
秋の大一番へ向けた一戦
2023年7月5日(水)に川崎競馬場でスパーキングレディーカップ(JpnⅢ・ダート1600m)が実施される。昨年のJBCレディスクラシックで2着と好走したグランブリッジをはじめ、昨年のスパーキングレディーカップでJpnⅠ馬ショウナンナデシコにクビ差まで迫ったレディバグ、古馬になって初の交流重賞Vを狙う浦和のスピーディキックなど、JRAと地方から実績馬が集結。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気別成績を見ると、1番人気が【5-1-1-3】と勝率、連対率でリード。2番人気は【3-2-2-3】、3番人気は【2-4-2-2】。連対馬20頭中19頭が4番人気以内だった。
所属別成績は、JRAが9勝を含む17連対(栗東13、美浦4)と圧倒的リード。地方馬は大井が1勝含む3連対だった。
年齢別成績では5歳馬が5勝を含む9連対でトップ。4歳馬が5連対で続く。以下は6歳馬が3連対、3歳馬が2連対、7歳馬が1連対。
実績面は連対馬20頭中14頭にダート1600mの勝利実績。残る6頭は重賞初挑戦か交流重賞で3着以内があった。連対馬の脚質は【逃げ6先行13差し1追込0】と小回りの川崎らしく、先行馬の活躍が目立つ。
レディバグが昨年のリベンジを果たす
◎レディバグ
栗東所属で勝率が高い5歳馬。昨年のスパーキングレディーカップでは当時の女王ショウナンナデシコをクビ差まで追い詰めるなど、左回りのダート1600mは【1-3-1-1】と高い適性を誇っている。JRA勢の中ではダート1600mで勝利実績があるのはこの馬だけで、コース適性は証明済み。脚質面ではマイナスだが、得意舞台なら昨年のリベンジを果たしてもおかしくない。
◯グランブリッジ
栗東所属の4歳馬。昨秋のJBCレディスクラシックで2着など、これまでダートグレードでは6戦6連対の堅実ぶり。今年はそのJBCレディスクラシックの勝ち馬ヴァレーデラルナをTCK女王盃とエンプレス杯で撃破し、トップクラスの実力を示している。川崎は2戦2勝と好相性だが、今回は初のマイル戦に加えて58キロを背負うのも初めて。斤量やペースに対応できるかがポイントになりそうだ。
▲スピーディキック
昨年のNAR3歳最優秀牝馬に選ばれるなど重賞8勝の実績馬。今年は一線級がそろったフェブラリーステークスと、かしわ記念でともに6着だったが、牝馬同士なら互角以上の力がある。マイル重賞で3勝をマークしており、川崎コースを経験しているのは強み。さらに別定55キロで出走できる点も魅力だ。
ほか、栗東所属の4歳馬タガノクリステルは昇級戦の栗東ステークスで2着。勝ち馬には離されたが、持ち前の先行力を生かしてオープンクラスにめどを立てた。初めてのマイル戦だが、1700mで2勝を挙げていることから対応は可能だろう。
同じく栗東所属のエナハツホは3連勝でオープン入りを果たした逸材。初の地方コースでも自在に立ち回れる強みがあり、1ハロン短縮しても対応できるはずだ。大井のノーブルシルエットはJRAオープンでも互角に渡り合ってきた実績の持ち主。今回は転入初戦だが、地方向きの先行力を持ち合わせており、牝馬同士なら上位争いに加わってもいい。船橋のラインオブフェイトも同じ転入組。JRA3勝クラスで好走歴があり、牝馬のJpnⅢなら押さえが必要だ。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
《関連記事》
・【七夕賞】前走GⅢ組のフェーングロッテンとセイウンハーデスが中心 2000mに戻るサンレイポケットもチャンスあり!
・【プロキオンS】タガノビューティーは重賞制覇のチャンス到来 ライバルは前走OP・L組のジレトールとオメガレインボー
・【プロキオンS】優勝馬の最高齢はブロードアピールの7歳 レコードタイムなど「記録」を振り返る