【ダイオライト記念予想】ペイシャエスがスタミナ比べを制する
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実績馬たちのスタミナ比べ
2023年3月15日(水)に船橋競馬場でダイオライト記念(ダート2400m・JpnⅡ)が行われる。今年は拮抗ムードだが、2走前の名古屋グランプリを制したペイシャエスを筆頭に、川崎記念で4着と善戦したテリオスベル、地方勢ではJBCクラシック覇者ミューチャリー、20年にダイオライト記念を勝ったアナザートゥルースなど、ダートグレード最長距離のスタミナ比べに実績馬が集結した。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年では、1番人気が【5-1-0-4】勝率50%の高水準。2番人気は【3-2-1-4】連対率50%。3番人気は【0-2-6-2】で勝利こそないが、複勝率は80%となっている。以下、4番人気【0-2-0-8】、5番人気【1-2-1-6】、6番人気以下【1-1-2-72】。勝ち馬は8頭が2番人気以内と上位人気の信頼度は高い。
所属はJRAが18連対(栗東17、美浦1)と断然リード。地方馬は昨年の優勝馬ノーヴァレンダ(川崎)と、2017年の2着馬ユーロビート(大井)が連対を果たしている。
年齢は7歳馬が6連対をマークしているが、率が高いのは4歳馬(4連対)。勝率27.3%、連対率36.4%、複勝率54.5%はいずれもトップだ。次点は6歳馬で5連対、勝率13.0%、以下5歳馬が3連対、8歳馬が2連対だった。
実績面は連対馬20頭中17頭にダートグレード勝ちか、GⅠ(JpnⅠ含む)で3着以内の実績があった。また、前走が川崎記念のJRA所属馬は【1-4-1-3】で好走傾向にある。地方馬は3着以内に入った7頭中6頭が前走重賞で連対していた。連対馬の脚質は【逃げ6先行10差し3追込1】で、直近は逃げ馬が5年連続で馬券圏内に入っている。
長丁場はペイシャエスにお任せ
◎ペイシャエス
JRA美浦所属で、勝率27.3%をマークする4歳馬。昨秋のJBCクラシックで3着と善戦し、続く名古屋グランプリを正攻法の競馬で勝利。長丁場を得意としている。前走の川崎記念は相手が強すぎたが、今回のメンバー構成なら地力は一枚上の存在。前走が川崎記念組という点は心強く、船橋は4走前に経験済み。好位で流れに乗って重賞3勝目を飾る。
◯テリオスベル
勝率13.0%、連対率21.7%とともに高い数字を出す6歳馬。2走前の川崎記念4着、前走のエンプレス杯で3着と長距離重賞で心肺機能の高さを見せている。2400mならうまくハナが奪えそうで、5年連続で逃げ馬が馬券圏内に入っている点も心強い。マイペースに持ち込めば牡馬に負けない粘り強さがあり、牝馬では1996年のホクトベガ以来となる勝利を狙う。
▲アナザートゥルース
ダイオライト記念は20年に優勝を果たし、21年は3着と好走。舞台適性の高さを示している。前走の報知グランプリカップで2着に敗れたが、重賞連対という地方馬の好走データに合致しており、自分のリズムで先行できれば2年連続での地方馬Vも十分に可能だ。
ほか、グロリアムンディは3走前のアンタレスステークスでオメガパフュームに次ぐ2着と能力の高さを示している。中山ダート2400mで勝利実績があることから長丁場でも不安はない。連勝中で勢いに乗るメイショウフンジンは、初めてのナイター競馬に戸惑わなければ上位に絡む力はある。
エルデュクラージュは21年のダイオライト記念で2着と好走。コース適性は証明済みで、前走が川崎記念というのも魅力だ。ミューチャリーは21年のJBCクラシック覇者。今回が立て直しの一戦となるが、昨年のダイオライト記念で3着に入っており、本来の走りができれば上位に加わっても不思議ではない。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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