【東京盃】レッドルゼルが後方2番手から差し切りV JBCスプリント連覇に向けて視界良好
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
着差以上に余裕のある内容
霧雨が降り続く大井競馬場を舞台に争われたJBCスプリントの前哨戦、東京盃(JpnⅡ・ダート1200m)。今年は8頭立てとなったが、単勝2.8倍の1番人気に支持されたレッドルゼルが勝利した。
好スタートを切ったギシギシがすんなりハナを切り、2番手にクルセイズスピリツと地元大井所属の2頭がレースを引っ張る展開となった。前半600mは12.4-10.9-11.3(34.6)で通過。レッドルゼルは前に人気の一角テイエムサウスダンを見る形で後方2番手の外目を追走。
直線に向いて各馬が横に広がる中で粘るギシギシ。外からテイエムサウスダンが襲いかかり一旦は先頭に立ったが、さらに外から楽々と交わしていったのがレッドルゼル。勝ちタイムは1:10.6(稍重)、使った上がりは2位より0.4秒速い35.3で、1馬身という着差以上に余裕のある完勝だった。
騎乗していた川田将雅騎手は、状態面について「休み明け動くのがあまり得意ではない馬なのですが、今日の返し馬の雰囲気から今日は走れそうだなと感触を得ることができ、それ通りの内容で走ってくることができました」と振り返った。
3月のドバイゴールデンシャヒーン以来の実戦というのは3着だった昨年と同様のローテーション。連覇がかかるJBCスプリントに向けても視界良好だと言っていいだろう。
テイエムサウスダンは収穫ありの一戦
2着となったテイエムサウスダンもかしわ記念3着以来の休み明け。中間に蛯名正義厩舎に転厩するなど環境の変化もあった中で、未勝利戦を勝利したとき以来となる久しぶりの1200mも難なくこなしてみせた。レッドルゼルには敗れたものの、収穫のあった一戦だったはずだ。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
テイエムサウスダンから3/4馬身離れた3着はオーロラテソーロ。前走のクラスターCを制して勢いに乗っての参戦だった。道中はギシギシの直後の3番手を追走、直線では内から2頭目を割って伸びてきたものの、先着を許した2頭と比較するとまだまだ力の差を感じた。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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