【レディスプレリュード予想】ショウナンナデシコ負けられない一戦

菊池敬太

2022年レディスプレリュード予想,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

二夜連続重賞の第2弾

大井競馬は10月5日(水)の東京盃に続き、10月6日(木)はレディスプレリュード(ダート1800m、JpnⅡ)が実施される。今年のかしわ記念で一線級の牡馬を完封したショウナンナデシコ、これにスパーキングレディーカップでクビ差まで迫ったレディバグ、さらにブリーダーズゴールドカップでクビ差2着と好走したプリティーチャンス、地方勢は45ポイントでグランダムジャパン古馬シーズンのトップを走るダノンレジーナなど好メンバーがそろった。

1着馬には11月3日に盛岡競馬場で実施されるJBCレディスクラシックの優先出走権が与えられる。JBCレディスクラシックは創設以降の11回中9回で、ここの4着以内馬から勝ち馬が出ており、本番へ直結する重要な一戦だ。

過去10年のレディスプレリュード,ⒸSPAIA
人気別成績,ⒸSPAIA


ダートグレードに格付けされてからは全てJRA勢が優勝。過去10年で1番人気は【5-3-0-2】で、勝ったのはミラクルレジェンド(2012年)、マルシュロレーヌ(2020年)など、実績馬の活躍が目立つ。2番人気は【2-2-2-4】で、サンビスタ(2015年)やプリンシアコメータ(2018年)が勝利。3番人気は昨年のレーヌブランシュなど【2-3-1-4】と、人気馬が上位を形成している。

所属別成績,ⒸSPAIA


所属ではJRAが19連対(栗東13、美浦6)と圧倒的な成績。地方馬では2018年のブランシェクール(大井)と、2016年に2着同着だったトーコーヴィーナス(兵庫)の2頭だけが連対を果たしている。3着以内でも地方馬はこの2頭以外に2018年の3着馬アルティマウェポン(北海道)しかいない。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢は5歳馬(ミラクルレジェンド、メーデイアなど)が11連対でダントツ。4歳馬(マルシュロレーヌ、レーヌブランシュなど)が6連対で続く。他に6歳馬(サンビスタなど)が3連対、3歳馬はクイーンマンボの1連対だった。

実績面は連対延べ21頭中、15頭がダートグレード競走を勝利。残る6頭中5頭にダート1800mでの勝利実績があった。今年の出走馬ではショウナンナデシコしかダートグレード競走を勝っていない。脚質は連対馬21頭で【逃1先12差7追1】と、好位で追走していた実績馬が上位に絡んでいた。

2022年レディスプレリュードに関するデータ,ⒸSPAIA



真の女王へ

◎ショウナンナデシコ
5歳を迎えた今年は5戦4勝、2着1回と抜群の安定感を誇り、かしわ記念で牡馬を撃破したことからも、牝馬同士では一枚も二枚も能力が抜けていると判断。ただ1頭ダートグレード競走を勝っているデータも魅力で、休み明けでもダート女王決定戦へ向けて恥ずかしい競馬は許されない。

◯プリティーチャンス
ダート1800mで4勝をマーク、ショウナンナデシコと同じ5歳馬。前走のブリーダーズゴールドカップ(門別)でクビ差2着と好走しており、コース形態が似ている大井は合いそうだ。

▲テリオスベル
同じく5歳馬で、ここ2戦は2000mのダートグレード競走で2、3着と好走。1800mでも3勝を挙げており、持ち前の先行力は地方向きだ。

ほか、前走でJRA3勝クラスを勝ったフラーレン、重賞で連対歴があるレディバグ、地方馬のダノンレジーナとサルサレイアも上位に食い込んでくる可能性があるとみた。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

《関連記事》
【地方競馬対談】森泰斗騎手と語る! 南関東でトップを走り続ける原動力、船橋の砂厚、そして日本テレビ盃
【地方競馬対談】JRA・森秀行調教師と語る! 「ダート三冠革命」と地方所属騎手、そしてクラスターC
【地方競馬対談】ジャパンダートダービーを元・大井所属ジョッキーと語る! 中央馬の評価、地方勢の最有力馬は?

おすすめ記事