【かしわ記念】ショウナンナデシコが逃げ切り 深いダートも苦にせず牡馬を完封
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
前半800mは48.6
春のダートマイル王を決める一戦、かしわ記念(JpnⅠ・ダート1600m)。リニューアルされた船橋競馬場を舞台に今年はナイター開催で行われ、2番人気ショウナンナデシコが勝利した。
1枠1番から好スタートを決めたショウナンナデシコ。前走のフェブラリーSでは逃げて2着となったテイエムサウスダンは2番手に控える形となったが、楽に逃すまいと向正面に差しかかってからはショウナンナデシコの外に馬体を併せていく。
前半800mまでのラップを見ても、12.3-12.0-12.3-12.0(48.6)と決して楽なペースではなく、直線に向いてテイエムサウスダンが失速。変わって外から道中4番手のインを追走していたソリストサンダーが差を詰めてきたが、その差は縮まらず1馬身半差で押し切った。勝ちタイムは1:38.9(稍重)だった。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ソリストサンダーは2年連続の2着、そこから3馬身離れた3着には1番人気のテイエムサウスダン。1番人気馬は2010年のエスポワールシチー以来連敗が続いていたが、またしても勝利という結果で応えることはできなかった。
ダートグレード競走となって初の牝馬V
これでショウナンナデシコはエンプレス杯、マリーンCに続いて3連勝となった。過去2戦は牝馬同士の戦いだったが、今回は牡馬相手で一気の相手強化でも全く問題にせず。吉田隼人騎手は「(最終)コーナーの出口でセーフティーリードを取れた時に、よし行けると思いました」とレースを振り返った。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ダートグレード競走となってから牝馬の優勝は初めて。パワーを必要とする深いダートで牡馬相手に勝利することは本当に力がないとできないことで価値ある勝利だと言っていい。今後どこまで連勝を伸ばすことができるのか、そしてどこまで強くなっていくのか引き続き注目したい。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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