【マリーンC】ショウナンナデシコが8馬身差で重賞連勝 結果から見えたダート牝馬路線の勢力図
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
道中は2番手追走
昨年の優勝馬テオレーマはマリーンC(JpnⅢ・ダート1600m)で重賞初制覇を果たし、その後牝馬ダート路線のヒロインへと駆け上がっていった。そんな注目の一戦を制したのは、2番人気のショウナンナデシコ。前走のエンプレス杯に続いて重賞連勝となった。
いつものようにサルサディオーネが好スタートから逃げる展開、58kgを背負いながらも12.7-12.6-12.7-12.3(50.3)と軽快なラップを刻んで縦長の隊列でレースが流れていく。
対するショウナンナデシコは57kgを背負い大外13番枠からスタート。サルサディオーネをピッタリマークする形ですっと2番手に取り付きレースを進めた。
3角ではサルサディオーネに半馬身差まで並びかけ、手応えも抜群。直線に向いて追い出されると差を引き離す一方。ゴール前は流す余裕もある走りで、終わってみれば後続に8馬身差をつけての圧勝。勝ちタイムは1:41.3(良)だった。
上位3頭はエンプレス杯と同じ顔ぶれ
2着はサルサディオーネが粘った。直線半ばでショウナンナデシコに引き離されてからは苦しくなったと思われたが、2着を死守したのはさすがで8歳馬とは思えない内容だった。
そこから1馬身差の3着には、道中5番手を追走し57kgを背負ったレーヌブランシュが入り、上位3頭はエンプレス杯と同じ顔ぶれで決着。
4着以下はさらに6馬身差ひらき、現状のダート牝馬路線の勢力図がはっきり見えたと言っていいだろう。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
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