【浦和記念予想】白山大賞典1着からの臨戦は5戦3連対 ディクテオンが「勝ちパターン」で連覇狙う
菊池敬太
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連対馬19頭は5番人気以内
2024年11月20日(水)に浦和競馬場で浦和記念(ダート2000m・JpnⅡ)が実施される。昨年の勝ち馬ディクテオンを筆頭に、今年の川崎記念でJRA勢を撃破した川崎のライトウォーリア、前走のみやこステークスで2着に入ったアウトレンジ、白山大賞典で2着に好走したダイシンピスケスなど、JRAと地方から実力馬が集結した。今回も過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
過去10年の人気別成績では、1番人気が【2-2-2-4】。2番人気は【2-1-1-6】で、3番人気が【2-5-1-2】と続く。連対馬20頭中19頭が5番人気以内だった。
所属別成績ではJRAが14連対(栗東11、美浦3)とリード。地方は船橋が3連対、大井が2連対、浦和が1連対となっている。
年齢別では4歳馬が6連対でトップ。3歳馬が5連対、6歳馬が4連対で続く。以下は5歳馬が3連対、7歳馬と8歳馬が各1連対となっている。
実績面では前年の勝ち馬は【0-1-1-1】。連対馬20頭中15頭にダートグレードで連対歴があり、20頭中14頭が前走JpnⅠかGI、または前走1着だった。また脚質は【逃げ2先行13差し4追込1】と小回りコースらしく先行馬の好走が目立つ。
ディクテオンが連覇を決める
◎ディクテオン
栗東所属の6歳馬で、6歳馬は勝率20%を誇る。4コーナーで先頭に立ったレースは5戦5勝で、前走の白山大賞典も3コーナーで逃げ馬を捕らえて5馬身差で圧勝した。
過去10年で連覇した馬はいないが、前走白山大賞典1着馬は【2-1-0-2】と上々の内容。昨年このレースを勝ってから名古屋グランプリ、白山大賞典と重賞を2勝している。2走前の帝王賞は3着。着実にパワーアップしており、今年も豪快なまくりで連覇を決める。
◯アウトレンジ
勝率トップの4歳馬。今秋は2走前のラジオ日本賞を快勝し、続くみやこステークスは見せ場十分の2着と好走した。距離、地方馬場など初物づくしだが、小回り向きの先行力は大きな強み。C.デムーロ騎手とのコンビは心強く、充実期に入った今なら好勝負が可能だ。
▲ライトウォーリア
今年は報知オールスターカップで久々の重賞制覇を挙げると、続く川崎記念でJRA勢を撃破してJpnⅠのタイトルを奪取した。
前走のコリアカップは出遅れて4着だったが、休み明けに加えて初の海外遠征を考慮すれば上々だ。浦和2000mで勝利実績があり、別定58kgでも自分のリズムで先行できれば上位に加わってくる。
ほか、6歳馬のメイショウフンジンは近況がひと息だが、すんなりと先手を奪えればしぶとく粘れるタイプ。前走の1、2着馬がいる今回も厳しい展開が予想されるが、序盤の運び方次第では巻き返していい。
同じくJRAのダイシンピスケスは3走前の仁川ステークスでJpnⅠ勝ち馬アイコンテーラーに勝利。続く重賞初挑戦の白山大賞典でも2着と好走した。前走はスタート直後に進路が塞がれる不利が響いたが、得意の中距離に替われば前進可能だ。
浦和のナニハサテオキは地方転入後11戦続けて連対。2走前の日本テレビ盃では4着に敗れたが、世界レベルの強豪相手に互角の立ち回りを見せた。同舞台で行われた前走の埼玉新聞栄冠賞を完勝し、充実ぶりは顕著。JRA勢が相手でも地元の利を生かして上位を狙える。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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