【関東オークス回顧】ペンダントが重賞初制覇 好位からロスなく立ち回って差し切る

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ダートでは初勝利から3連勝
3歳牝馬によって争われた関東オークス(JpnⅡ・ダート2100m)は、岩田望来騎手が騎乗した2番人気ペンダントが勝利し、重賞初制覇を飾った。
ペンダントは栗東・池江泰寿厩舎が管理するオルフェーヴル産駒で、デビュー戦は新潟の芝1600m戦で4着。前走のフローラSも出遅れ道中も折り合いを欠くレース内容で11着と、芝では結果を残すことができなかった。
一方、半兄にダート重賞2勝のエートラックスがいるという血統もあってか、ダートでは安定したパフォーマンスを披露。勝ち上がるまでには2着が2回続いたものの、3走前の小倉1700m戦で初勝利をあげると、続く1勝クラスも好位追走から押し切る強い内容で8番人気の低評価を覆すなど、ダートへの適性の高さを感じさせていた。
レースは外枠からジュワネングがすんなりと逃げる形となり、6.9-11.0-12.9-14.1-14.2-14.1-14.1と1周目4角からスタート地点だった向正面に入るところにかけては14秒台のラップが続くスローペースで流れた。
ペンダントは4番枠を最大限に活かし、道中は4番手のインを追走するロスのない立ち回り。2周目に入ったところで11.9とペースが一気に上がったが、そこで楽にポジションを押し上げる。
コーナーで12.8-13.3と再びペースが緩んだところで一気に2番手につけると、あとは前を捉えるのみ。残り50mで先頭に立つと後続に1馬身半差をつけ、レース内容としては完勝と言っていいだろう。勝ちタイムは2:18.0(稍重)だった。
ダート戦に限れば【3-2-0-0】で初勝利をあげてから3連勝と内容も良化しており、まだ底をみせていない。今後更なる活躍が期待できそうだ。
マイペースで逃げたジュワネングが2着
2着にはジュワネングが粘った。これまで東京ダート1600mでは未勝利戦で7馬身差、前走の1勝クラスでも好位追走から上がり35.7の末脚で勝利するなど強さが際立っていたが、1800m戦では3着、7着という結果を残すことができていなかった。
今回は楽にハナを切ってマイペースに持ち込んだ岩田康誠騎手の騎乗もあって好走につながった。この結果を踏まえると、やはり左回りが合っているタイプのようだ。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
3着には道中6番手のインコースを追走していた船橋のブレイズエッジが入った。浦和の桜花賞2着、東京プリンセス賞3着と南関東牝馬三冠路線で活躍をみせていたが、最終戦のここでも安定した結果を残した。2着からは6馬身離されてしまったが、今回のレースぶりからも南関東の牝馬中距離路線ではタイトルを狙っていけそうだ。
タマモフリージアは2走前の全日本2歳優駿で2着に入り、川崎コースへの実績は証明済み。前走の京浜盃は馬体重を14kg減らして6着に敗れていたが、今回は12kg戻したことと、牝馬同士であることもあって1番人気の支持を集めた。しかし、ペースが上がった勝負所での反応は悪く、直線も伸び切れず4着という結果に終わっている。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
《関連記事》
・【関東オークス】結果/払戻
・【東京ダービー回顧】フィンガーが二冠達成 羽田盃以上の消耗戦を押し切る
・【エンプレス杯回顧】充実ぶりが際立つメモリアカフェ 出遅れるもC.ルメール騎手は能力を信頼、豪脚で差し切る