【エンプレス杯予想】3戦2勝のコース巧者グランブリッジに重い印 年齢データも連覇を後押し
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上半期の牝馬頂上決戦
2024年5月8日(水)に川崎競馬場でエンプレス杯(JpnⅡ・ダート2100m)が実施される。今年から5月に施行時期が移り、ダート古馬牝馬路線の上半期頂上決戦として位置付けられた。連覇に挑むグランブリッジを筆頭に、昨年のJBCレディスクラシックを制したアイコンテーラー、兵庫女王盃の勝ち馬ライオットガール、デビューから5戦無敗のオーサムリザルト、大井のキャリックアリードなどJRAと地方から好メンバーが集結。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。
☆人気
1番人気が【7-2-1-0】と勝率、連対率、複勝率いずれもトップで現在4連勝中。2番人気は【2-2-2-4】と連対率は40.0%、複勝率も60.0%を超えている。勝ち馬は全て4番人気以内だった。また、直近5年では2着に6番人気以下が3回入っている。
☆所属
JRAが全10勝を含む15連対(栗東12、美浦3)とリード。地方馬は大井が2着5回。近年では2019年から22年まで4年連続で大井所属馬が2着に入っていた。
☆年齢
4、5歳馬がそれぞれ6連対でトップタイ。勝率では4歳馬が12.5%でトップだった。6歳馬が5連対で続く。他は7歳馬が2連対、8歳馬が1連対だった。
実績面はJRA所属の連対馬15頭中11頭がダートグレードの勝ち馬で、残る4頭中3頭はダートグレードで3着以内の実績を持っていた。地方馬は連対馬5頭中4頭に南関東重賞orダートグレード、もしくは両方での連対経験があった。連対馬の脚質は【逃げ3先行11差し5追込1】で、逃げ馬は2着が最高着順だった。
グランブリッジが女王の貫禄を示す
◎グランブリッジ
栗東所属で直近10年では6連対の5歳馬。昨年、このレースを制するなどダートグレードで4勝の実績を持つ。前走の川崎記念は鋭い末脚を繰り出して勝ち馬にアタマ差の2着まで迫り、牡馬相手でも引けを取らない能力を示した。川崎2100mは【2-1-0-0】と抜群の適性を誇っており、牝馬同士の定量戦なら連覇への期待は大きい。
◯アイコンテーラー
栗東所属の6歳馬で、昨年のJBCレディスクラシック覇者。前走の川崎記念は勝ち馬と同タイムの3着と初めてのダート2100mをこなし、トップクラスの実力を証明した。近走は勝ち切れていないものの、2戦連続で3着以内に入っている。また、JRA所属馬は【10-5-10-23】と信頼度が高い。小回り向きの先行力が強みで、JpnⅠウイナーの意地を見せる。
▲ライオットガール
栗東所属で勝率12.5%の4歳馬。前走の兵庫女王盃を勝利し、重賞3勝目を挙げた。初めての2100mがポイントになるが、過去10年で5枠は5勝をマーク。今の充実ぶりなら大崩れは考えにくい。
他、栗東所属の5歳馬アーテルアストレアは昨年4着に敗れたが、その後は着実に力をつけ、重賞2勝を挙げている。前走の兵庫女王盃は勝ち馬とコーナリングの差が出た印象。距離延長は好材料で、展開ひとつで巻き返してもいい。
栗東所属の4歳馬オーサムリザルトは、2022年のデビューからここまで5戦全勝。前走のアルデバランステークスは外々を回っての完勝と能力の高さを示した。初めての地方遠征や小回りコースなど初物づくしだが、ポテンシャルの高さで難なく対応してもおかしくない。
JRA在籍時に神奈川記念で2着と好走したキャリックアリードも要注意だ。地方転入後は牝馬の交流重賞で上位争いを演じており、5連対を誇る大井所属馬という点も魅力だ。
《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
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